マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

ラーメン屋のあて

2009-06-24 02:24:51 | Weblog

このボリューム!一品盛り合わせ(焼豚・味玉)550円。



青・白ねぎが添えられ、なかなか繊細である。しかし、量が多い。
これでビールを飲むと、はたしてラーメンまで到達できるのか不安に。



焼豚は半分はさっと炙って出してくれる。これがバカウマ!



でも腹には容赦なくキクのである。特にビールでは。

ラーメン屋の正しいあて(酒の肴)って何がベストなのだろう。

そば屋と一緒で、そんなに時間の掛けたものは期待していない。
そば屋ではせいぜい、玉子焼き、板わさ、焼き海苔、焼き鶏、天ぷら・・・種もので出す具材でできるものばかり。

これで行くと、ラーメン屋では叉焼、煮玉子、メンマということになるのだが、いかんせん肝心の麵の前に「腹が膨れてしまう」。
ラーメン屋の経営者諸君は若いし、よく食うから感じないだろうが、そいつは今のうちだけだぜぇ。腹にこたえないものはないのか。

大阪によくある、キムチ取り放題なんてぜんぜん嬉しくない。
キムチとラーメンは別物でせう。蕎麦屋のそば味噌みたいなものないかね?麵の邪魔をせず、ちょっと酒がいけるものをさ。XO醤みたいなもんできないか。ナルトの辛子醤油なんて貧乏くさいか。うどん屋にある竹輪天ぷら、半熟玉子の天ぷらも私には腹に貯まりすぎる。

「しょうゆラーメン」

近江鶏スープと魚介スープ。秋刀魚風味。
ここでは秋刀魚節を使用する。海苔・ナルトで伝統を表現。

昨今、流行りの「つけ麺」をたのむ。あちこちで食べるも、こちらの
イメージを超えるつけ麺にまだ出会えていない。
昔、うまくも何ともない「つけ麺大□」食いすぎた呪縛から逃げられぬ。
大体、ぬるいラーメン食えっかという話で。



麵はしこしこ自家製ストレート麵。
スープは鶏・豚のしっかい濃い白湯スープ。



中にはうずら卵、チャーシュー、刻みチャーシュー、ネギなど。
みるみる冷めて行くのが苦手なのだが、ここのは表面に薄い脂の
皮膜が張り、熱を閉じ込め、冷めるのを防いでくれる。



よくスープが麵にからむ。ふむふむ、なかなか行けるぢゃないですか。
偉そうですけど。




残ったスープは、スープ割りをたのんだ。これは昨今いいアイデア。
入魂のスープは残して欲しくない。こうしてそば湯みたいにすれば、最後まで飲める。ここではスープを沸かしてそば猪口に入れて出してくれる。


チャーハン


若い職人の炒飯はまだぎこちなく手荒い感じがした。
高槻駅前、栄町、東成、交野と店舗展開をし出した、きんせい。
さらに美味いものをたのんます。

焼き飯まで食ってしまったので、もはや胃袋はミシミシと音をたて、はち切れてしまう10分前。いかん・・・。

残った叉焼は持ち帰りさせてもらう。翌日、ネギと一緒にパンに挟んで食べたが、これが実にデリシャスだった。


       彩色ラーメンきんせい本店   高槻市北園町18

 


三宮さんプラザで濃い味

2009-06-23 15:27:57 | 


「ぼっかけねぎ焼き」730円 
ぼっかけとはコトコト時間をかけトロトロに煮込んだ牛すじの醤油煮。
神戸市長田のローカルメニューだ。



これさえあれば無敵で、めしやうどんにぶっかけても、お好みやそばめしに入れても旨いことから、ぼっかけの名前ができたのではないか。
すじは大阪では潜航艇(=波の下)と呼ばれ、並肉の下と軽視されたが、長田や鶴橋・桃谷など地域によっては至極普通に食べられ、それが一周回って世に出てきた。油カスの登場に似ている。

こっちは鉄人「金本スペシャル」!1250円



神戸牛すじぼっかけ+ホルモン+キムチ+ニンニク+スタミナ具
これは胃袋にズシンと来た。

オーナーは長田出身。長田ロコなら忘れたくない「タンク筋」を屋号に。
六間道そばめし、カルモ島の決斗シリーズ・・・など長田っ子ならではのネーミングが光る。小さな店だが、情熱は各所に垣間見れた。



ただ出前が中心のようで、店内の客へサービスが十分ではない。
つまりは情熱がちょい空回り状態。店員の教育を徹底して、接客を
完璧にしていただければ延びる可能性ありと思う。

しかし、三宮サンプラザの地下ってうさんくさくて面白い。





           「長田タンク筋」 中央区三宮町1さんプラザB1





裏通りちょい呑み @三宮

2009-06-23 14:41:02 | 


三宮まで、裏通りを西へ歩く途中、古い酒屋の看板を見つけた。
狭い店内は角打ち、立ち呑みをやっているので道草してみる。
隣りに算盤教室があるのがいい。



女性客2人、会社員3人組に我々珍客が1組。これでほぼいっぱい。
女将さんは裏にいるお父さんのために夕食をこしらえていた。
ひとん家の台所によばれたみたいなもの。これがええのや。



隣り合った悠々自適なご婦人は、またこれから
何処ぞに呑みに行くらしい。
その経済力と肝臓の分解力に乾杯!

見上げれば古いビールのポスター。こういうポスターを大事に
貼る店ってのはまず間違いない。
しばらく、このモデルは誰だ・・・で盛り上がるが、女将さんの
「普通の素人さんらしいよ」で終息。



ドライチューハイ、相方はトマトチューハイ。
それとチーズを冷蔵庫から出す。完全自己申告制。



いくら払ったのか記憶ないほどの安さ!

女将さん、手芸が得意らしくて、みれば売り物のワインのボトル、
みんな毛糸の服着てやがんの。モメサンってのはコートドニュイ、
モレ・サン・ドニのドメーヌ。(あとでなんぢゃこれと調べた) 
自家製密造酒ではないらしい。当たり前や。





しかし・・・毛糸の服ごと売るのだろうか。


              角打ち  山下酒店  中央区北長狭通り2    



お好み焼きっちゅうか・・・

2009-06-23 12:35:07 | 

しばらくお店の評判を聞かないので、神戸っ子に尋ねると様々な
感想が聞こえてきた。これは様子を見に行かねばならないと、
出かけてみることにした。

トアロードから西へ入る。地震で全壊の憂き目にあったが、やっと新しいマンションの1Fで営業を再開したそう。



けっこう混んでいた。店内には古い時計がかかり、壁には全壊時の
この店の瓦礫状態を描いた妹尾河童氏のイラスト。
河童氏、気まぐれな人であんまり好きではない。向こうも記憶にも
ないだろうが。




厨房にはお母さんと、脱サラか何かで手伝い始めた息子がいる。
お母さん、手早く鉄板でコテを使っていた。まずはお母さんご健在を喜びたい。お好み焼きは息子、中華になるとお母さんが出る感じ。

さしあたり、ビールと前菜3品盛りを。



叉焼、小さな皮蛋豆腐、イカ炒め 2680円
ごくあっさりした叉焼、イカは甘み旨みが薄く、生ではない。
う~ん、値段のことは言いたかないがちょいと高く感じた。


中華も出すお好み焼き屋として知られていたが、今や中華が中心。
お好み焼きは端っこに追いやられている印象。


メニューには〝本日の入荷食材″とあり、値段が書かれていない。
全旦麵の炒め1260円とあり、こっちは焼きそばが目的なので、ここで
踏ん張って、伊勢海老を注文しスペシャルな炒麵を所望。


伊勢海老はぶつ切りにして豆豉炒め、そこにスープとXO醤が入る。
 



お見事。伊勢海老一尾をつぶす豪華なもの。



香りがいい。海老の殻は手掴みでむしゃぶりつく。

そりゃ旨いわな、だけどこれで@7000円ほど。(二人で14000円!)
バブルの頃ならいざ知らず、時節柄、世の中のコストパフォーマンス感覚と合うのかどうか。


お好み焼きと中華だと思って入ると、値段が合わずに客が気の毒。
一番安い空心菜炒めが1050円。これでは客足がいつまで続くか心配にもなる。


もう少し庶民的な価格帯のものを設けるのは。そいつで紹興酒の一杯も頂こうという気になるはず。お好み焼きにももう少し力を入れてはどうでしょう。中華風お好み焼きを千代風の解釈でお作りになるとか。





鉄板でレベルの高い中華を作る「千代」の名声が鳴り響いていた時代と、少し世の中が動いてしまっているので、その辺りを読み違わぬようにして、どうかうまいものを作り続けて頂けますよう。


      広東料理処 「お好み焼き 千代」 神戸市中央区中山手通3



鉄板侍たち

2009-06-22 21:11:01 | Weblog

帝国ホテルのお隣、OAPの地下にある鉄板焼きの「千草」。
本店は天満駅の近く、路地裏にある名店。
ここで某日、ある会の面々が集まった。
飲食業のオーナーたち。中にはお好み焼きの有名店もある。

ビールで乾杯。鉄板で炒め、バター塩で味付けた枝豆。



シイタケ
お好み焼き系鉄板焼きの優れた点は、このホイル使い。
このホイルで鍋までやってしまう店がざらにある。



ロース肉



イカ塩焼き


砂ずりとニンニクの茎  美味!



もやし塩やきそば  うめぇ!



千草OAP店の店主、蜷川裕規さんは北野高校ラグビー部。
橋下知事の後輩にあたる。ごつい体で繊細な技術を見せる。



この甘めのソースがそそる!



元々和菓子を扱っていたことから、けしの実をトッピングするように
なったという。もちっとして甘め、これが大阪好みかもしれん。



丁度7人集まった、新梅田食道街の若き(でもない)店主たち。
会長の弥助、春駒、きじ、三起、とり平、味楽、マハラ。
新梅田を背負って立つ、7人の侍である。




現在99軒入る食道街。本当は立ち退いてもらいたいであろうJRや
阪急の思惑を向こうにまわし、どう生き残って行くか。
難しい問題を抱えている。みんな仲がいいが、仕入などはバラバラ。
ライバルでもある。


       お好み焼き「千草」  北区天神橋1丁目OAPプラザ