マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

かつてお忍びの茶屋でした

2009-06-27 02:18:31 | 

高瀬川が物流を担っていた頃。この上木屋町は気位の高い遊び場だったという。お茶屋というより、待合だったのだろう。



ここにある、中華の「一之船入」。
文字通り、一之船入の船着場がすぐそこにあった。

全館個室になる部屋。ちょっと仲居に握らせて、人払いさせておき
帯をスルスル・・・キャァ~・・・なんてことがあったのだろう。

今も部屋に入る際は、「失礼します」と言ってから三秒よんでから
襖を開けるのだそう。


「前菜」  白鶏ねぎソース くらげの酢の物 流し羹  


「フカヒレの姿煮」

ああ、なんと久し振りな・・・コラーゲンで明朝はお肌ツルツルなんて
バカなことは言わない。オッサンはサメ肌になろうがかまやしねぇ。


「鶏肉と中国豆腐のレタス包み」

細かく刻むのはなかなか大変そう


「茄子とホタテの包み揚げ  チリソース」

これだけ見たら、イタリアンのよう。


「大正エビ、オクラの塩蛋和え」

素材感がはっきりあって、よろしござんす。

「じゅんさいとセロリのスープ」

汗ばむような陽気でも、温かいスープはありがたい。
大阪では何考えてるんだかわからない人物を称して「じゅんさいな人」という。



「蛤と青じそのチャーハン」

パラパラ、口いっぱいに頬張る。 うまっ!



「デザート盛り合わせ」 果物、なんとか餅、プリン(だったか)


さすが千年の都、味にはうるさく、舌は保守的という。いまだハマムラや東華菜館が人気だ。それはそれでいいが、創作中華の看板を掲げていても「コースに酢豚入れて」だの「豚天食いたい」だの言われる。
京都になじむまではずいぶん客に叱られもし、鍛えられたという店主・魏さんは、横浜中華街の出身。オヤジ譲りの焼売がいい。
隠れ家中華で風雅なひとときを。


          創作中華 一之船入   河原町二条下ル一之船入町