マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

バカは死んでもバカなのだ

2008-08-03 23:46:22 | 

      
      

赤塚不二夫さんが亡くなった。残念ながら個人的面識はないが、
友達にフジオちゃんとこに遊びに行こうって言われた時に、
一緒に行っとけばよかった。


我ら昭和30年代~40年代なかば、地道を走り回り、サッカリンたっぷり
入った駄菓子を食べまくった世代には、赤塚漫画は
一種の精神的支柱だった。

中でももっとも人気のあったキャラクターがイヤミ氏だった。
我々のアルバムを探ると、「シェー」のポーズの写真が一枚は
出てくるのではあるまいか。

これ↓は愚生が小学生の時に書いたハンカチのイヤミ氏。
どっかから出てきたので、今は楽器拭きに使っている。

      

赤塚氏は「あたりの天才だった」と盟友高井研一郎が言う。
アイデアを元にキャラクターの動きと大まかなセリフをコマ割りし、
鉛筆でラフに書き込んでいくのが赤塚の仕事。
鉛筆で本線を書き込むのが高井、ペン入れは古谷光敏らの仕事
だったという。

一人で仕上げることは少なく、先に上がってしまうので、
高井の仕事の上がるのを「未だかなぁ~早く飲みに行こうよ~」と
首を長くして待ったという。

だからキャラクターを仕上げるのは割に苦手にしていたかもしれぬ。
現に、色紙をお願いすると、バカボンのパパは描きやすいらしいが、
他のキャラはあまり描きたがらず、
「チビ太は意外に難しいんだ」と鉛筆で下書きしてから、描いてくれた
そうだ。それがこれ。

      

チビ太のおでんの△○□を聞いてきて・・・とお願いした友人が
もらってきてくれた。三角はコンニャク、○はガンモ、□はなんと
ナルトと言うではないか。横からいると、シマが見える。
安いおでんにはナルトが入っていたのだろう。

赤塚作品、とくに「おそ松くん」にはラーメンの汁とおでんの匂いが
漂う気がしてならない。
あの時代のガキどもはまだ腹をへらしていたのだ。

      


生き方そのものがギャグ漫画だった漫画家。
心配するこたぁない。
肉体は滅びても、作品とキャラクターは生き続けるだろう。
ひとまず、お疲れさまでした・・・だ。


  「バカは死んでもバカなのだ~赤塚不二夫対談集」 (毎日新聞社)



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