マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

06.4.09  桜も盛りなりけり

2006-04-09 10:59:15 | 
平日、突然花見に行きたくなり、朝からご飯を炊いてゴソゴソ弁当を作ってみた。
バイマイセルフ。なんか、キタネェ弁当だって?放っときなさい。

左上にゃ金平ごぼう。これは唯一、亡母から受け継いだ味と言える。ちょいと仕上げに胡麻油を垂らす辺りがコツっちゃあコツ。下に豚肉生姜焼き。フライパンで肉が丸まってしまうのはどういう訳だ。酒醤油にマリネしておいたのがまずかったのか。味はいいが形状が悪く学習すべきことだ。茶色一色になるので真ん中にグリーンベルトを添えた。あ、いや突っ込んだ。
真ん中の「のり弁」の海苔は湿気で縮んで情けない格好だが、千切り海苔。一枚海苔っていうのは見映えはいいが箸にくっついてベロリンとめくれ上がったりする。よって千切る。間にも一層のりが挟まり、醤油をたらしてある。この方法は檀太郎だか椎名誠だかの本から学んだ。
右上に玉子焼き。こういう定番がよろし。下の野菜やタコの煮物は在りものを詰めた。上の丸いのはヨメが自分用に拵えた巨大おにぎり。神宗の佃煮やら何やらが入っている。それと春はいかなごの釘煮やな。今年は魚体が小さく煮崩れて難しいと叔母より。水筒には熱湯、焼酎の壜、缶ビール…ちゃりんこ転がし、芥川という川っぺりへ。♪自転車にのって、ベル~を鳴らし~ 花は八分ってとこかな。花見客も結構出てた。
昼下がり、風が出てきたのでとっととおウチへ帰る。
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06.4.08  ワカナ・物の怪・森光子

2006-04-09 01:10:10 | 

梅田芸術劇場で公演中の『おもろい女』に行った。


     

これはミスワカナ・玉松一郎の漫才コンビの一代記で大阪初演。

作/小野田勇、演出/三木のり平。この二人、トリローファンには最重要人物で、
共に三木鶏郎グループの主要メンバーであったが、すでに共に鬼籍におられる。


森光子というと放浪記のでんぐり返りやスクワット1日50回とか、ジャニーズ東山との熱愛が
気色悪いとか言われるが、85歳になる老婆があそこまでできるかというと、
やはり物の怪といわざるを得ない。

冒頭15歳のワカナ役はどうあがいても無理があるが、年を経るごとによくなって行った。
しかし実際のワカナは、パワー全開で喋り、歌い、タップを踏んだというから、いささかパワー不足は否めない。
Dinahを歌うシーンがあったが、もっとハツラツとした突き抜けるような明るさが見たいところ。


    
     



ワカナ一郎の芸風は、その後の蝶々雄二、ワカサひろし、洋助喜多代らに引き継がれているとおぼしい。
ぼ~っとした男とやりこめる女、大助花子などもこの系譜やな
。ラジオでの漫才シーンはよく稽古がなされていた。
ラスト近く、西宮球場の実演のコンビの「出」のシーンが形・気合共に良く表現されており、
最後の実演、迫るものがあった。







稀代のはまり役だった故・芦屋雁之助の一郎に(実物にそっくりだった)比べたらそりゃ分が悪いが、
先輩段田安則さんも手馴れた大阪弁でよく頑張っていた。森光子さんの舞台を見られるのも、
そう長くはないだろうという関係者の観測。僕もそういう気がしている。
カーテンコールで「ん?大丈夫か」と思ったし。それも演技ならなお凄い。


すごいものを目にした。中入り後、楽屋から舞台袖に向かう、森光子と赤木春恵の二人が
手をつなぎ合って、よちよちと歩きながら「South of Border」をくちずさんでいた。
心を許し合った二人の老女優、なんとも心温まる風景だった。
これ見ただけでもムリして行った甲斐があったというもの。


帰りにかっぱ横丁の大衆居酒屋『丸一屋』で湯豆腐、空豆、かますごで菊正2合と麦焼酎一杯。
こういう雑然とした中がいい。
ここにさっきまで舞台に出てた役者が入ってきて、瞬間的に「お疲れさんでした」と習性で挨拶してしまう。
向こうは全く知らぬわけで…。
隣り合った常連に裏メニュー、キムチ納豆お好み焼きを一口分けてもらった。よき哉。


       丸一屋  大阪市北区芝田町かっぱ横丁



 

コメント (1)
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