七年前に膀胱がんを発症して以来、
以前の人生とは違う学びの時間を持ち
「朝に道を聞かば、
夕に死すとも可なり」の心境で日々を過ごしてきたと察しております。
「落花は枝に還らず」と申しますが、小さな種を蒔いて去りました。
一つは、先進諸国に比べて格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること。
もう一粒の種は、日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、
荒野に戻ってしまわないよう、共に声を上げることでした。
すでに祖霊の一人となった今も、生者とともにあって、
これらを願い続けているだろうと思います。
恩義ある方々に、何の別れも告げずに旅立ちましたことを、
ここにお詫び申し上げます。菅原文子
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