いのちの森の日

「自然観察」や「自然遊び」を通して、自然の大切さやいのちの大切さについて、遊びながら学んでいます。

その15 クロメダカ

2016-06-28 08:35:55 | いのちの森の秘密
いのちの森のニホンメダカ(クロメダカ)
は、2001年9月全校児童で放流式をして以来、2006年6月現在まで自生を続けています。 花見川水系でメダカを育てている方から分けて頂き、夏休み前に、希望者にオスとメスを見分け方を教えて、オス5匹にメス3匹という割合でメダカを子どもたちに渡し、夏休みの間に、家て増やして、夏休み明けに放流式をしようという企画をしました。
8匹を100匹に増やした子どももいました

いのちの森では、例えばヘイケホタル、例えばニホンメダカというように、1つの種類の生き物を保全するということではなく、色々な生き物、色々な植物の、それぞれのつながりを学び、自然環境について深く学ぶ場でありたいと考えます。
ホタルを採るクモも大事ないのち、メダカを食べるヤゴも大事ないのちのであることに気づいて欲しいと思っています。


さて、ニホンメダカは、ミナミメダカ Oryzias latipesと、キタノメダカ Oryzias sakaizumii 2種の総称だそうです。 体長 3.5 cm 程の淡水魚で、ミナミメダカの学名である Oryzias latipes は『稲の周りにいる足(ヒレ)の広い』という意味です。
つまり、田んぼとメダカは切っても切れない関係で、稲作の広がりと共に、分布を広げていったと言われています。

目が大きく、頭部の上端から飛び出していることから、目高(メダカ)と呼ばれるになったそうで、日本、台湾、朝鮮半島、中国などに分分します。

流れのゆるい小川や水路などに生息し、動物プランクトンなどを食べます。蚊の幼虫ボウフラを好んで食べるため、ボウフラを退治する益魚としても知られています。 

1回の産卵で、約10個の卵を産みます。春から夏にかけて産卵し、孵った仔魚は夏、秋の間をかけて成長し、次の年に産卵する。メダカの産卵時期と水田に水が張られる時期は一致しており、日本の稲作文化と共存してきた「水田の魚」とも言われます。

また、耐塩性が非常に高く、台風などの洪水で海に流されても河口付近の汽水域に駐留し、流水量が緩やかになってから遡上することができるといわれています。
一般に野生のメダカの寿命は1年と数か月ほどといわれているが、飼育では、長いものでは3 - 5年程度生きるそうです。

かつて日本では、童謡「めだかの学校」にも歌われたように、小川にはごく普通にメダカの群れが見られました。しかし、1980年代あたりから野生のメダカが各地で減少し始め、姿を見ることが難しくなりました。

その主な原因は、農薬の使用や生活排水などによる環境の悪化、護岸工事や水路の整備などによる流れの緩やかな小川の減少、繁殖力の強い外来種(ブルーギルやカダヤシなど)による影響があげられていています。

また、圃場整備に伴う用排分離により、用排水路から繁殖時に水田内に進入することが困難になっていることが特に大きな原因と言われています。

こうしたメダカを取り巻く環境の変化により、1999年2月に環境庁(当時)が発表したレッドリストにて絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)(絶滅の危険が増大している種)にメダカが記載され、メダカは2003年5月に環境省が発表したレッドデータブックに絶滅危惧種として指定されました。

身近な生き物だったメダカが絶滅危惧種となったことはマスメディアにも大きく取り上げられ、日本各地で保護活動が活発に行われるようになりました。

メダカの生息水域ごとの遺伝的な違いは詳しく研究されており、北日本集団と南日本集団に大別されます。2007年8月のレッドリスト見直しの際は、メダカの絶滅危惧II類(VU)の指定が「メダカ北日本集団(Oryzias latipes subsp.)」と「メダカ南日本集団(Oryzias latipes latipes)」の2つに、2013年2月の第4次レッドリストでは、「メダカ北日本集団(Oryzias sakaizumii )」と「メダカ南日本集団(Oryzias latipes)」の2つに分けて記載されました。
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