折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL250~命のコーラス

2013-08-23 | 写真&俳句
公園の桜の大木に止まって、鳴き続けるアブラゼミ。


つかの間の     命のコーラス     蝉しぐれ


今日は処暑。

記録的な猛暑になった今年の夏、依然として厳しい暑さが続くものの、朝晩はだいぶしのぎやすくなってきつつある。

もう少しの辛抱、我慢である。

そうした中、行く夏を惜しむように、このところセミの鳴く声が一段とかまびすしい。

地上に出たセミの命は、短くて、せいぜいほんの1~2週間。

この間、声を限りに鳴き続けてメスゼミを呼び寄せ、子孫を残す。

蝉しぐれは、命を後世に残すコーラスと言えるだろう。


ビフォー・アフター

2013-08-21 | 日常生活
<ビフォー>8日前、遊歩道に覆いかぶさるように伸びている夏草。


8月13日のブログで早朝の散歩コースである黒目川遊歩道の夏草について、下草刈りが追いつかないくらいに伸びが早いことを取り上げた。上掲の写真がその時のものである。

あれから8日後、今朝同じ場所を歩くと丁度下草刈りが行われたばかりで、刈り取られた草の匂いが辺りに漂っている。下の写真がアフターの写真である。

<アフター>8日後の同じ場所の写真。野草がきれいに刈り込まれている。


歩きやすいことこの上ない。

猛暑の中、草刈り作業をしてくれた皆さん、

本当にご苦労様でした、お疲れ様でした、そして、ありがとうございました。


これからもよろしくお願いします。

東京文化会館大ホールを埋め尽くす~ドルチェ邦楽合奏団グループ周年記念演奏会

2013-08-19 | 音楽
8月、2回目になるコンサートは、ドルチェ邦楽合奏団グループ周年記念演奏会。

このコンサート、元勤務していた会社の後輩のKくんがこの合奏団で尺八を吹いている関係で、行き始めて今年で6年連続になる。

今年は、かみさんとかみさんの妹二人の4人で出かけた。

場所は上野の東京文化会館大ホール。

開場1時、開演1時30分ということで、先ずは上野精養軒で老舗の味を賞味する。

時間を見計らって、会場に行ってみるとなんと長蛇の列、これにはいささかびっくり。

炎天下、30分近く並んだ末会場にはいって見ると、もうほぼ満席状態。やっとのことで4人座れる席を確保し、改めて会場内を見渡すと、5階席までお客さんで埋まっている。

この会場の収容人員は、2300人だが、司会者によると全席売り切れとのこと。

アマチュアの演奏会で東京文化会館大ホールが満席になるとは!!
今度はいささかならず、本当にびっくり。

―今回の演奏会は、ドルチェ邦楽合奏団グループの千葉邦楽合奏団が15周年、東京邦楽合奏団が10周年、神奈川邦楽合奏団が5周年ということで「グループ周年記念演奏会」と銘打って東京文化会館大ホールで演奏会をやろうということになったそうだけど、こんなに大入り満員になるとは!

― アマチュアの演奏会でこんなにいっぱい入るなんて、すごいわね。

― メンバーの人たちも大感激じゃない。

― 「グループ周年記念演奏会」というだけあって、プログラムの構成にも一段と力が入って、盛りだくさんの内容だけど、ちょっと欲張りすぎと言う感も無きにしも非ず?

― 特に、第二部の邦楽組曲「ほんとうのさいわいをさがして」が長大な曲だけに、第一部の曲をもう少しコンパクトにしてほしかった。

― ジュニアの部は、全体の時間の中で見ても準備に時間のかけ過ぎのきらいがあって、ちょっと興がそがれた。

― 尺八独奏曲「鎮魂」は、尺八と言う楽器の音色の素晴らしさを余りなく発揮していて、心を揺さぶられた。

― 同じく尺八の魅力を存分に感じさせてくれた尺八協奏曲「風雅」も胸に沁みた。特に、尺八のカデンツアは妙技だった。

― あの協奏曲を聴いていて、例えばピアノ、ヴァイオリン、チェロのピアノ三重奏のように、尺八、筝、三弦による三重奏、四重奏といった演奏も今後のプログラムにあってもいいのではないかと思った。

― 確かに、合奏ばかりでは音の変化に乏しいし、それぞれの楽器の特性が出にくい。

― 何と言っても、今回の演奏会の目玉はプログラム後半の邦楽組曲 
ほんとうのさいわいをさがして~宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」より~
だったよね。東日本大震災で亡くなられた方々への祈りと、明日への希望を込めてというコンセプトにふさわしい曲だった。

― 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と東日本大震災で亡くなった方々への鎮魂を込め再構成するというコンセプトが「大地震のあと巨大な黒い水の壁が」を境に、終曲にかけてどんどんどんどん盛り上がって行って、何かベートーベンの「第9」の終楽章を聴いているような感動を覚えた。

― 年甲斐もなく涙があふれてしまった。

― ソリスト、合唱団、合奏団がまさに渾然一体となった白熱の演奏だった。

― 美しいアリアも多く、聴き応え十分だった。

― 三弦のソロも実に効果的だった。

― 邦楽合奏も交響楽団のオーケストラに匹敵する音が出せるんだと認識を新たにした。

 

ドルチェ邦楽合奏団グループ周年記念演奏会プログラム


1・ドルチェ周年記念メドレー
2・尺八独奏曲「鎮魂」
3・尺八協奏曲「風雅」
4・ジュニアの夏祭・よさこいソーラン節
5・邦楽組曲 ほんとうのさいわいをさがして~宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」より~


写真&俳句VOL249~夏の思い出

2013-08-18 | 写真&俳句
浅草初見参・雷門の前でパチリ。


夏の日や   楽しき時は   迅(と)く行きぬ   心に刻む   思い出残し


夏休みで我が家に来ていた孫二人。

楽しく過ごす時間は、経つのも速く、あっという間に5日間が過ぎて、今年もまた幾多の思い出を心に刻んで帰って行った。

遊覧船「HIMIKO」の船中で東京スカイツリーを仰ぎ見る(左)、神宮球場でナイター観戦を楽しむ(右)



バッティングセンターで打ちこむKくん(左)とSくん(右)



写真&俳句VOL248~熱戦&涼風

2013-08-16 | 写真&俳句
孫たちと一緒に久しぶりのナイターを楽しんだ。


ナイタ―や     試合は熱く     風涼し


夏休みで我が家に遊びに来ている孫たちと神宮球場にヤクルト×中日戦のナイターを観戦に行って来た。

プロ野球を球場で生で見たのはいつだったか思い出せないほど足が遠ざかっていた。

今回は贔屓の中日が試合をするので、孫たちと勇躍出かけてきたが、最近の同チームのふがいない戦いぶりからすれば、内心多くは期待できないと思っていた。

所がである。両チーム合わせて4本のホームランが飛び出す熱戦で、思わず手に汗を握って見入ってしまった。

熱戦の跡を示すスコアボード、終了時間を示す時計は9時45を示している。



応援合戦も白熱・熱戦にふさわしくレフト側(中日(左))、ライト側(ヤクルト(右)の応援席も大いに盛り上がった。

一方、酷暑にうだる都心にあっても、神宮球場のスタンドは沢山の木々に囲まれた神宮の森から吹き寄せる風が実に涼やかで、暑さを忘れさせてくれる。


試合が始まった頃は、照明灯の上に半月が上っていた(左)。5回終了時には、恒例の花火が打ち上げられた(右)。

白熱の試合展開に酔い、涼しい風を全身に浴びて、何とも楽しく、充実した久しぶりのナイター観戦であった。