幾つかの『不覚』を経て、迎えた結婚式。
そこで、最も心に残るスピーチをしてくれたのは、高校時代の親友H君であった。
以前、ブログで高校時代のクラスで悪がきがのさばっていて、学級崩壊寸前であったということを書いた(06・7・28『悪がきも、一瞬』)が、Hもその悪がきの一人であった。ただ、彼が、他の悪がきと違っていたのは、彼は頭が凄く切れ、単に悪ぶって見せているだけだったと言う点である。
そんな彼と、どちらかと言えば「優等生」タイプの小生とが無二の親友となるのだから、人間の相性とは不思議なものである。
披露宴は、小生の会社のスポーツをやっている仲間たちによる、野球や剣道やゴルフの話一色となって、あたかもサークル主催の披露宴の観を呈してしまっていた。
そうした雰囲気の中で、締めのスピーチとして登場したのがH君であった。
やれ剣道だ、やれ野球だ、やれゴルフだと皆さんのスピーチを聞いていると、いつの間にか新郎は『体育会系』の人間になってしまった観があるけど、俺が知っている新郎は『読書家』で、『音楽』を好み、『美しい女性』にこよなく憧れる、それはそれはナイーブなロマンチスト、体育会系でなく典型的な『文科系』の人間だったはずなんです。
こんなエピソードがあります。学生時代に二人で温泉に遊びに行った時のこと、お湯に浸かって寛いでいると、彼がHよ『仇討ち』後の人間の心理って、小説のテーマにならんかね。仇討ち達成直後の高揚感とその後に襲う一種の虚脱感、この辺りを『反体制運動』を『仇討ち』に見立てて、いつか書いて見たいと思ってるんだ。
俺が知っている新郎は、このように熱っぽく自分の思いを語る文学青年なのです。
それまで、体育会系の若者たちのスピーチに、いささか食傷気味だった出席者たちは、彼の新鮮かつ印象的なスピーチに引き込まれるように聞き入っていた。
そして、小生はこの心のこもったスピーチを心の中で「ありがとう」と感謝し、このような素晴らしい人間を友人に持ったことを誇りに思ったのを、今でも良く覚えている。
そのH君とは、2年ほど前に「うなぎ」を一緒に食べた後はご無沙汰である。(うなぎを食べた時に、この披露宴での仇討ちの話が話題となったが、彼曰く、「ああ、覚えてるよ、あの時は司会の人から締めのスピーチなので少し長めにお願いしますと言われたので、あの話をしたんだよ」と)
つい先日、来月に高校時代のクラス会をするという連絡が来た。
H君にも2年ぶりに会うことが出来る。今から、その日が楽しみだ。
これで『白い道』から続けてきた『初恋から結婚』に至る一連のお話は、一応完結である。
そこで、最も心に残るスピーチをしてくれたのは、高校時代の親友H君であった。
以前、ブログで高校時代のクラスで悪がきがのさばっていて、学級崩壊寸前であったということを書いた(06・7・28『悪がきも、一瞬』)が、Hもその悪がきの一人であった。ただ、彼が、他の悪がきと違っていたのは、彼は頭が凄く切れ、単に悪ぶって見せているだけだったと言う点である。
そんな彼と、どちらかと言えば「優等生」タイプの小生とが無二の親友となるのだから、人間の相性とは不思議なものである。
披露宴は、小生の会社のスポーツをやっている仲間たちによる、野球や剣道やゴルフの話一色となって、あたかもサークル主催の披露宴の観を呈してしまっていた。
そうした雰囲気の中で、締めのスピーチとして登場したのがH君であった。
やれ剣道だ、やれ野球だ、やれゴルフだと皆さんのスピーチを聞いていると、いつの間にか新郎は『体育会系』の人間になってしまった観があるけど、俺が知っている新郎は『読書家』で、『音楽』を好み、『美しい女性』にこよなく憧れる、それはそれはナイーブなロマンチスト、体育会系でなく典型的な『文科系』の人間だったはずなんです。
こんなエピソードがあります。学生時代に二人で温泉に遊びに行った時のこと、お湯に浸かって寛いでいると、彼がHよ『仇討ち』後の人間の心理って、小説のテーマにならんかね。仇討ち達成直後の高揚感とその後に襲う一種の虚脱感、この辺りを『反体制運動』を『仇討ち』に見立てて、いつか書いて見たいと思ってるんだ。
俺が知っている新郎は、このように熱っぽく自分の思いを語る文学青年なのです。
それまで、体育会系の若者たちのスピーチに、いささか食傷気味だった出席者たちは、彼の新鮮かつ印象的なスピーチに引き込まれるように聞き入っていた。
そして、小生はこの心のこもったスピーチを心の中で「ありがとう」と感謝し、このような素晴らしい人間を友人に持ったことを誇りに思ったのを、今でも良く覚えている。
そのH君とは、2年ほど前に「うなぎ」を一緒に食べた後はご無沙汰である。(うなぎを食べた時に、この披露宴での仇討ちの話が話題となったが、彼曰く、「ああ、覚えてるよ、あの時は司会の人から締めのスピーチなので少し長めにお願いしますと言われたので、あの話をしたんだよ」と)
つい先日、来月に高校時代のクラス会をするという連絡が来た。
H君にも2年ぶりに会うことが出来る。今から、その日が楽しみだ。
これで『白い道』から続けてきた『初恋から結婚』に至る一連のお話は、一応完結である。
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