toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
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554-030424司馬遼太郎著「街道をゆく」を読み終える

2021年04月23日 | 小説・映画・など

ご存じ太宰治の生家「斜陽館」。GoogleMapのstreet viewより拝借。

2年ほど前から読み始めた司馬遼太郎著「街道をゆく」の国内編30巻を先日すべて読了し

た。何回か本ブログでも取り上げたが、読み終えたので再度感想を記したい。

これからの人生で現地の空気を吸えるところは取り上げられた各地のうちせいぜい2か所だ

ろう。疑似日本一周の旅だったがネット環境の充実で居ながらにして新鮮な風景や各地に伝

わる歴史風俗を知ることができ楽しく有意義だった。第一級の知識人司馬氏の案内は多岐に

わたり、その知識の奥深さに驚嘆した。

シリーズを読み終えた今、実際に行って、見て、泊まって、食べて、空気を吸い、できれば

現地の方と話しがしたい街が厳選して三ケ所ある。

岐阜県古川町

徳島県脇町

愛媛県吉田町

いずれも歴史の古い町並みが感動的。北海道を除いて都市近郊の風景はどこに行っても変わり

映えしない似たような感じだが、少し都市部から離れると日本的な懐かしい風景は存外残って

いるものだ。それが住む人にとり快適か否かは別として。

太宰治の地には行ったことはないし今後も行くことはないだろう。前橋刑務所のレンガつく

りの重厚な壁。この一枚は実写でこの通りは何度も通った。斜陽館のレンガ塀と同時期にも

のだと思うが、規模が段違い。現地を踏んで撮った写真とGooglemapの写真。稀には実写な

らではのまぐれの一枚もあろうが、通常殆ど優劣はつけにくいほど気軽に知らぬ土地の風景

をパソコン上で見られる。地理好きの私にはたまらない道具立て。

 

机を離れて足腰鍛錬を兼ね火曜日に甘楽町の南に位置する白倉神社並びに天狗山を歩いてき

た。

  

20年前に一度登った時は沢沿いの小道が白倉神社まで続いていた。その記憶を頼りに歩く

はずだった。しかし今回現地は大変なことになっていた。数年前に西群馬一帯に大きな爪痕

を残した台風の豪雨時と思うがあの風情ある道がズタズタになっていた。行程の半分は完全

な沢歩きを強いられた。

 

 

廃屋寸前になってしまった白倉神社旧本殿と天狗像を見てから短い急登を経て天狗山山頂に

到達する。新緑に彩られた山頂は誰もいない。鹿の食害から植林された杉苗を守るためのカ

バーが異様な感じ。

帰りは往路の荒れた沢を避け、山頂から北に続く尾根(写真右奥に続へ)を降りようかと思

い迷う。しかし80歳目前の老人が単独で未知の尾根を降るリスクは高い。安全第一で登っ

てきた荒れた足場の悪い沢を用心深く降りる。帰宅後ヤマレコの諸兄の山行記録を見たらこ

の尾根ルートを歩いた記事が目に留まる。私でも歩ける程度のルートだったことが解った。

残念だったが、それでいいのだ。

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