結局のところ、人との関係がどうであるかが、人生を豊かにするかどうかを決める。人と争い、比較して嘆いたりしているよりも、愛情をもって人に対することができるとすれば、それは本当に幸せといえる。
一人ひとりを愛おしく思い、暖かい心で、できることを協力しようとしているならば、自ずと、自分自身も気持ちよく共に喜び、苦しい時はともに、その解決をめざして、力をだすことができる。
そこから、新しい発見もうまれる。相対的に、自分を見ることができるならば、自己中心主義に陥ることなく、開かれた心を獲得できるのではないか。
人を蹴落としても、富を追及する世界からは、味気ない世界しか見えないのではないだろうか。多くの人がそのことに気付き、生活態度が一変するとき、楽しい豊かな世界が実現するのではと思う。
個人の信条のみではなく、構造的に、人を縛り、人をクイモノにするものがあるとすれば、これは、是非打破しなければならない。打破の実現は、単に、力で云々ではなく、個人の信条が、その水準に達しなければ不可能だろう。