お金の使い方が、凄かったようだ。落ち着いて、飲み明かすというのではなく、件数をこなす飲み方などもしていたようで、どこが面白いのかと思わされる。
コンサートでは、ほとんどトークが中心で、歌になると、観客がトイレに行くというから、その話がよほど面白かったのだろう。各界、分野に顔が広く、細やかな心遣いをする人だったようだ。
人生の達人の一種だろうが、誰にも真似ができることではないし、多様な生き方のなかで、彩をもたらしてくれた人ということになろうか。大阪人はケチだとか、簡単なレッテルはりを許さない実例、反例でもある。
弱者に対しては、さほど思い入れはなく、どちらかといえば、右寄りの感じがあるが、政治的発言はそんなになかったように思う。人間の生き様について、一家言があり、それを実行してみせた人といえる。
幸せな家族生活とか、平穏な生き方とか、庶民の生活とは無縁の世界にあって、それでも、支配者側からみれば、都合のいい庶民を支配するための道具の一種の人であったともいえる。
金持ちは、普通の人間ではないのだよ、というククリで、弱者を痛めつける側の人間にとって、庶民を畏怖させる効果があったかもしれない。