空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

デトロイトはなぜ破綻したのか

2013年07月29日 09時19分41秒 | 思考試行

自動車産業の中心地だったデトロイト。小生が、子供だったころ、アメリカは本当に強大であり、豊かであった。デトロイトは、いわば、その繁栄の中心地であった。認識のうえでは。

敗戦後、日本は、アメリカの援助をうけつつ、急速に力をつけた。朝鮮戦争では、特需で大儲けした。とりわけ自動車産業の力のつけ具合は、猛烈である。

この競争に、アメリカは負けた。そして、デトロイトは破綻した。

いつまでも、繁栄が続くわけではない。日本も、あとから追いかけてくる勢力にいつか、追い越されるかもしれない。また、経済のうごきは、ルール変更で、いかようにも変化する。

大金を手にすれば、企業を支配し、その体質を変化させて、企業に関わる関係者から、搾取し、収奪することはいかにもたやすいことである。

それは支配、被支配という関係であって、根底には、弱肉強食の論理のみが働いている。日本は、自身の利益を考えず、他者への思いやりを基本に生きてきた文化が根付いていて、大儲けを、しかも他者の利益を奪い取ってもそうするという文化は、軽蔑こそすれ、賞賛することはない。

ドラマ「半沢直樹」が面白い。痛快である。これを痛快と思うかどうかが、試金石となる。デトロイトは誰にも助けられずに、沈没したのだろうか。これからどうなるのだろうか。背景には何があるのだろうか。

弱肉強食、自由の名の元、助け合わない気持ち、この冷淡さが、デトロイトの破綻を導いたと思う。