小生の仕事に関連して、犯罪の実際にふれる機会があった。お店の店員が、入金をごまかし、レジを通しながら、お金をいれないという、極めて乱暴な手口である。
レジのチェック態勢の不十分さをついたものらしいが、短期間のあいだに、多額の損害を受けたという。それも誰がやったかわからないというのではなく、特定できるという。
当然、問題になることを知っていながら、そういうことを平気でやる。その後、告発するのかどうかは聞いていないが、こういうことを実行する心理はどこにあるのだろうか。
世の中の営みに、猛烈な反感を持っているのは間違いないが、世の中の、事勿れ主義であるとか、縄張り意識、組織の真面目な動きの欠如とか、を見据えたものかもしれない。
この犯行をおこなった人が、今後の人生がどのようになるのか、まことに暗澹たる思いがする。さらなる犯罪を積み重ねていくのか、どこかで、その考えから脱却できるのか、社会の仕組み、力が試されている。