ある人が、ある人を非難した。その非難は、された人にとって、まったく覚えがない理由であった。誤解である。そして、その誤解がとけない。
非難された人に、名状し難い深い悲しみが襲う。相手を、信頼していただけに、その衝撃は大きい。
人は、判断を間違えるときがある。思い込みによる妄想ともいってよい状況から、相手に対して、猛烈な憎しみを覚えて、非難する。
非難を受けた方は、どうすればいいのか。相手の考えることのすべてを、解きほぐし、誤解を解くのは至難のことである。
誤解を誤解のままにしておくことは、相手にとって、望ましくはないが、もともと、そういう思い込む傾向があって、過去にも、そのようにしてきた経験があるようで、非難された人は、他の人のことで、そんな話をきいたことがあるという。
もともと、こういう思考回路を持っているのである。警戒すべき人である。思いもかけない、一言の効果で、誤解し、激しい反応をする。半ば、病気ともいえる精神状態にある人が、もたらす現象である。
状況を理解し、なぜそうなったのかの原因を知るならば、誤解をうけてしまった人の悲しみは、相当減じる。やはり、ただただ、悲しみにくれていてはいけない。時間をかけて、問題解決を計る。慌てても仕方がないのである。