空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

頭がいい人

2013年07月13日 09時22分24秒 | 思考試行

「大東亜戦争の実相」を書いた、瀬島龍三氏は、陸軍大学を首席で卒業し、陸軍参謀本部勤務となった。彼の人生をみるとき、本当に頭のいい人の実例として、眺めることができる。

戦後、11年にのぼるシベリア抑留生活を経て、伊藤忠商事をわずかな期間で、巨大会社につくりあげた。政府機関においても、臨調の委員として、大きな仕事を残した。

インターネットで、生前の姿を見ることができる。笑福亭鶴瓶の司会によるものだが、実に、フランクな人柄であり、威圧的であったり、何か、誇り高い人という印象はない。

ただ、その言葉は、穏やかではあるが、理路整然としており、とりわけ、何年の何月ということが、スムースにでてきた、記憶力のものすごさを、示す。

これが、凡人ではうまくいかない。自分自身の出来事でさえ、時の流れを、明確には記憶していないし、話のなかにおりこんで、時日をいうことなんて不可能である。

この彼の記憶力と、整然とした分析力は、多くの仕事を可能にした。おおむね、どの分野にも才人がいるものだが外見では普通の人のようにみえるけれども、その中味の違いは大きなものがある。

凡人をいかす、システムを、こうした人を活用して、作れないだろうか、と思う。瀬島氏としてからが、人生において、天皇制にしばられ、日本人としての根拠からの行動規範であって、より広い視野、能力の解放があれば、さらに大きな仕事が可能だったろうと思うのである。