小選挙区制そのものが、少ない得票率で、多くの議席をとれるという、民意軽視のシロモノであり、そもそもこういう制度を考える発想が、政治家にあるまじきものだと思う。
そこには、正義がない。姑息な、薄汚い権力亡者の思惑が、恥ずかしげもなく露出している。人類の歴史のなかで、後世の人々の笑いものになることだろう。この頃は、こんなに低レベルであったのだ、ということになろう。
「恥ずかしい」ことは、こればかりではない。利己的な振る舞いが、平然と行われて、平気であること、集めた資本を右へ左へ動かすだけで、巨万の富をうる仕組みなどは、一部の冨者と、大多数の弱者をつくりだす。社会的にみて、害悪な連中が、ほんの少し弱者に寄付したからといって、その罪は免れない。
相互に助け合い、相互に成長し、よりよき方向を目指していくことこそ、人間らしいふるまいだろう。頭では理解できても、それは理想にすぎないとして、低レベルの悲劇を繰り返している。
各人の多様な好み、思考、を認め、共存共栄の社会こそ、人類のゆく道であろう。どこか一方向へ、まとめようとするところに無理がある。