競争することは、いいことだと思う。そして、勝者がすべて獲得して、弱者を滅ぼしてしまうということではない。勝者は、弱者を助ける。共に生存していくことを工夫する。
弱者は、当面はそれに甘んじながらも、捲土重来を目指す。努力する。強者はいつまでも、強者の位置を保つべく、競争を排除するようなことはしない。新しい、方策工夫があれば、それを認めて、みんなの成果にしなければならない。強者は弱者に移行することを拒否する必要はない。
我々の世界は、いずれは、滅びる運命にある。滅びる世界である。太陽系だって、なんと有限なのである。人間の科学的知見は、その事実を明らかにした。膨大な時間が残されるといっても、それは、無限ではない。必ず終わりがくる有限の世界なのである。
そのなかで、我々は生きている。本質を見据えながら、今を過ごしていく。いまの課題が、本当に、目を三角にしなければならないことかどうか、よくよく考えて行動していくべきだろう。大したことではないのである。