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空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

「古事記」から

2013年03月12日 21時05分35秒 | 思考試行

由良弥生さんの超訳「古事記」には、驚かされた。わかりやすく、現代文で書いておられるから、とにかく読み易い。神々のすること、なすこと、極めて人間的であり、素晴らしい。理想像ではない。

むしろ、猛々しく、生き生きとして、感情的であり、疑い深く、繰り返し。試し、しかも場合によれば、親子であろうと、愛した人であろうと、殺してしまおうとさえする。危険を察知しながらも、筋を通す人(神)もいる。そして、困難にあったにも関わらず、また、自分が加害者的な立場にたつこともある。

多くの、妃をむかえ、浮気というか、奔放な女好きの天皇も出てくる。決して、理想的人物とはいえない。争い、裏切り、策略、なんともドラマチックである。

モラルといっても、親子間のセックスはイカンとか、獣姦lはイカンとか、今ではそんなこと論外だろうということがでてくる。綺麗事を並べてはいない。

こういう表現は、隠し事がないような気がする。各地の地名のことや、昔から祀られている神さんも、登場してくる。残虐といえば、そうだし、すべてがリアルでないにしろ、支配者の物語としては、極めて正直である、という感じをもつ。

「古事記」は、大したものである。


真相

2013年03月12日 11時10分33秒 | 思考試行

実際のできごとと、まとめた記録などとの関係は、すべてを記録できないわけで、また、記録し記述する者の意図もはたらき、真相との乖離は避けられない。

3.11以後の政府の仕事ぶりや、当事者の東京電力のこと、被災者、支援者のこと、さまざまに語られ、伝えられてきた。民主党政権のしたこと、野党自民党のしたこと。

2年前から、現在まで、どう記録され話されてきたか、後世まで伝えられる出来事として、どのように記録され、伝えられることになるのか。

その時、その時に良かれと思っての行動、必死の作業。そのなかで、誰が何をいい、何をしたのか。そして、それだけでなく、何を学び、何を改善しようと思ったのか。この間の政治家の行動は、特に注目しなければならない。

そして、国民の行動はどうだったのか。マスコミは、どう報じたのか。誰の立場にたつのか。解決のための方策、方向は、多方面にわたる。そこに、どう世の中をすすめ、社会をどうしていくのか、ビジョンが必要となる。

真相が隠され、改変されないように、よくよく見ておかなければならない。