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空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

モンテンルパの夜はふけて

2009年09月13日 08時32分59秒 | 思考試行
昨夜、テレビドラマで「モンテンルパの夜はふけて」の歌の、由来を知った。ドラマは、渡辺はまこさんの歌が大ヒットして、モンテンルパに囚われていた日本人が釈放された実話をもとにしている。

教誨師や、復員局の役人、そして、この歌の大ヒットで、巻き起こる助命運動。そして、死刑続行を決めていたフィリピン大統領の心を動かしたオルゴールの贈り物、実際に監獄のなかで録音された人々の歌声。俳優達の名演技。

感動的なドラマであった。しっかりした字を書く、死刑囚たちの実際の手紙も登場する。こんな字が、文章が、今の我々に書けるだろうか。

普通の市民が囚われの身となり、次々と処刑されていく状況のなかで、この歌は作られた。戦争が終わり、憎しみの対象となって、死刑を宣告された人びとである。

戦死をつげられ、生活のために、再婚した妻、その家族と、その後の話。再婚した相手が、身を引いて、帰国した夫が元の家族にもどったこと。

戦争がもたらした、悲劇であり、その中から生まれてきた感動的な実話である。薬師丸さんの演技をこえた名演技に、涙した。

戦争をした連中が思いもつかぬその後の展開なのである。戦争のもたらす惨禍が、どれほどのものか、直視しなければならない。