----これは予告編のときから話題になっていた映画だよね。
伊藤英明の演技がスゴイって…。
「うん。
彼は『海猿』シリーズに代表されるように、
これまでどちらかというと
健全な好青年役が多かった。
それが一転してシリアルキラーに。
それだけでも話題性は十分。
役者がこういったサイコパスを演じるとき、
それがふだんの顔とかけ離れていればいるほど
いざ、ことに及んだときのインパクトは大きい。
そういう意味でも彼、伊藤英明を選んだのは正解と言えるだろうね」
----彼の役って
高校教師ニャんでしょ?
「そう。
彼が演じる英語課教師・蓮実聖司は、
爽やかな風貌と親しみやすいい性格で
生徒たちから『ハスミン』と親しまれている。
一方で、集団カンニングを阻止したり、
娘のいじめ被害を訴えるモンスターペアレンツへの対処の陣頭に立つなど、
明晰な頭脳に裏打ちされた抜群の行動力と凛とした存在感で、
校長(岩松了)を始め、同僚たちからも信頼を得ている。
そんな中、ただひとり、
生徒からも同僚からも気持ち悪がられている
物理教諭の釣井(吹越満)は、
蓮実に、ある違和感を感じ、その行動を注視していた」
----違和感?
「そう。
ここがオモシロいところで、
釣井が言うには
『自分は蓮実のような完璧な男に対して、
劣等感を感じるはずなのにそれがない…』」
----オモシロい設定だね…。
「でしょ。
さて、事件はそんな中、起こる。
ある女生徒から
クラスメイトの美彌が体育教師の柴原(山田孝之)から
セクハラを受けているという相談を受けた蓮実。
彼は持ち前の行動力でパッパッと解決してゆくもののそれが裏目に出てしまうんだね。
美彌は彼に恋心を抱き、ふたりは深い関係を持つようになる。
しかしそれがある生徒の知るところとなり…」
----いよいよ連続殺人が始まるんだね。
「うん。
高校からは次々と人が消えていく。
しかし蓮実を疑う人は、ほんのわずかだけ。
そして<真実>に気がついた彼らも、
蓮実によって“処理”されていく。
と、ここまでは、
他の犯罪映画と同じ。
ところが、ちょっとした狂いから
彼は、そのとき教室に残っていた生徒すべてを抹殺しなくてはいけなくなる。
普通に考えたら、そんなことは不可能。
でも、彼の頭の中にとっさに
それを他の教師のせいにすることが閃く…。
そして完璧にやり遂げようとするんだ。
さあ、ここからは監督・三池崇史お得意の
バイオレンス描写が大爆発。
その残忍さときたら、まったく容赦ない。
まるでターミネーター」
----それじゃあ、R15+指定も仕方ないね。
「まあ、
この描写だけじゃないと思うけどね。
たとえば
教師のひとりはホモセクシャルで男子生徒と関係を持っている…
など、設定そのものもかなり過激。
ただ、映画として観た場合、
彼の子供時代の記憶なども出てくるなど、
導入部分から楽しめる。
そしてこれをジャズ・アレンジした『マック・ザ・ナイフ』も
彼のテーマソングのように使われていて、もうゾクゾク」
----そういえばTVドラマ『悪の教典―序章―』というのもあるよね。
「うん。
これは1話・約27分で4話構成。
蓮実のアメリカ時代も描かれるこのドラマでは、
なぜ釣井が大きな顔をしているのか、
その過去が分かる。
映画と併せて観ることをおススメするね」
フォーンの一言「原作は貴志祐介なのニャ。怖いのニャ」
※生徒たちには『ヒミズ』 コンビの染谷将太、二階堂ふみ、そして林遣都。
また、工藤公康投手の子息・工藤阿須加なども出ている度
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