ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『THE MYTH 神話』

2006-02-09 18:13:18 | 新作映画
----これはジャッキー・チェンの武侠映画だね。
あまり似合わない気がするニャあ。
「どうしてそう思うの?」
----だってジャッキーと言えば
その最大の魅力はボディアクションだよね。
それなのにこの映画ではCGやワイヤーワークを使うんでしょ?
「うむ。いきなりポイントを突いてきたね。
それを意識してかこの映画、
現代のパートと過去のパート、
二つの話が同時進行していく」

----確か『グリーン・デスティニー』の
台湾の女流脚本家ワン・ホエリンが執筆しているんだよね。
「そうだね。
出来上がった映画もラブストーリー中心になっていた。
物語は現代のパートが
親友の物理学者ウィリアム(レオン・カーフェイ)と共に
インドの古代都市の遺跡へ向かった
考古学者のジャック(ジャッキー・チェン)が
滝の奥に眠る秦の始皇帝の天宮で
愛の<神話>と出会うと言うもの。
そして過去のパートはジャックの見る夢を発端として
その続きが語られる。
そこでは秦の近衛将軍・蒙毅(ジャッキー)が
朝鮮から迎える妃・玉漱姫(キム・ヒソン)の警護の任に就く。
だが、玉漱姫は蒙毅に惹かれていく……というお話だ」

----ニャるほど。クライマックスでその二つが結びつくんだね。
「そういうこと。
ここで、どうしても気になってしまうのが過去のパート。
始皇帝は地下宮殿を造ったと言う伝説の他に、
永遠の命を得るために不老不死の霊薬を
道教の方士・徐福に探させたと言う『徐福伝説』と言うのがあるらしい。
この『徐福伝説』に基づくクライマックス・シーンでは
人が空を飛びながら戦うシーンが出てくる。
ここはどうしてもグリーンバックにワイヤーワークになる」

----分かった。現代の実写パートまで
SFXじゃないかと疑ってしまうわけだ。
「そういうこと。
実際は細い山道から姫を乗せたまま転落しそうになる馬車や
インドのモンキーマウンテンの岩山でのジャンプなど、
監督スタンリー・トンは、あえて実写に挑んでいるんだけどね。
崖から落ちそうになった馬車には火まで放ち、
馬たちは火におびえて狂ったように暴れだし、
『ロード・オブ・ザ・リング』も担当したホーストレーナーが
激怒して詰め寄ったとか…。
でも“空飛びシーン”のおかげで
どうしても色眼鏡で見てしまう。
ハリウッドだとこれらのシーンはCGでごまかしちゃうからね」

----他にもジャッキーには、手近にあるものを使って
魔法のように操るコメディ的なアクションもあるよね。
「うん。今回の見モノはベルトコンベア。
ベルトの上には一面に強力接着剤が塗られていて、
その上に乗った人間の身動きが取れなくなる。
そこでお互い、靴や服を脱ぎながら相手と戦うわけだ。
しかもベルトが流れる向こうに待ち構えるのは巨大な裁断機。
果たして無事脱出できるのか?-----
このアイデアは笑えた。
おそらくツイスターゲームから思いついたんだろうな」

----その遊び心がジャッキーだね。
        (byえいwithフォーン)


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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
キム・ヒソン (xina-shin)
2006-02-09 21:22:21
美しいキム・ヒソンの画像に感動です。

キム・ヒソンssiのファンなので見に行きたいな、と考えております。
返信する
■xina-shinさん (えい)
2006-02-10 01:47:19
こんばんは。

実はもう一つ、

キム・ヒソンの壁紙があったのですが、

空を舞う感じがあるこっちの方にしました。

映画をご覧になったらまたお越し下さいね。
返信する
TBありがとうございました。 (ad)
2006-02-12 13:49:40
昨年観た映画の中では、

自分としてはイチオシ作品なのですが・・・

反響は今一ですね。

ジャッキー・チェン

期待を裏切らない、アジアン映画に仕上げてくれて

ありがとう!!

返信する
■adさん (えい)
2006-02-12 21:05:21
こんばんは。



この映画、ぼくはなかなか楽しめたのですが、

もしかしたら人を選ぶのかも。

キー・ビジュアルだけ見たら、

ツイ・ハーク映画のノリを期待する人もいるでしょうし…。

ところが開けてみれば、いつものジャッキー節。

その落差をどう受け止めるかじゃないでしょうか?
返信する
Unknown (syu)
2006-03-17 17:21:10
なんか日本刀を持った朝鮮人がいましたね。

デザインまでそっくりそのまま。



韓国人は「日本刀」は本来は「韓国刀」で韓国起源だと根拠なく主張していますが、その文化捏造活動の一環でしょうか。
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■syuさん (えい)
2006-03-18 12:01:30
この映画、中国作品で

親日家のジャッキー・チェンの盟友スタンリー・トンが監督。

ご指摘の点はどうなのか

ぼくにはよく分からないです。
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Unknown (じぇいるばーど)
2006-03-19 01:43:17
キム・ヒソンがとても綺麗な壁紙ですね。

本当にこの人は綺麗でした。

あと、インド人の女優さんも綺麗で見蕩れました。

でも映画としては、個人的には、なんだかな~な感じでした。

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■じぇいるばーどさん (えい)
2006-03-20 00:07:35
こんばんは。



画像を使用するとき、

ヒロイン中心に選んでいます。

これもそのひとつ。

やはり私が男だからでしょうか?

映画は、マンガチックでしたね。
返信する
人間ゴキブリホイホイ(笑) (にゃんこ)
2006-03-20 00:55:17
ベルトコンベアーのシーンは、猫もほんっと楽しかったです(笑)

ちょっと男性サービスのチラリズムもあったりしてねー

ジャッキーの映画のこういう計算されつくして面白いアクションシーンは大好きなんですが

この作品自体は、ちょっと突き抜け感がなくって^^;

でも、猫的には、そこそこ楽しめたんですけど

みなさんはどーなのかなぁ?微妙?
返信する
■にゃんこさん (えい)
2006-03-20 09:37:11
こんにちは。



ジャッキーには時代物も似合わなければ、

ラブストーリーも似合わないということなのかも。



しかし「人間ゴキブリホイホイ」はいいなあ。

使わせてもらいます。
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