------『ローレライ』って潜水艦の映画だよね。
どうだった? おや、顔が暗い。
「映画って、数多く観れば観るほど
記憶として蓄積されていくだろ。
すると、どうしても同ジャンルの映画、
同テーマの映画と比較せざるをえなくなってしまう。
たとえばこの『ローレライ』だと、
過去の潜水艦映画が自然に頭に浮かんでしまう」
------それは仕方がにゃいかもね。
「潜水艦映画はどこに魅力があるかといえば、その閉息的状況。
深海に沈んでしまったらほぼ絶望という極限状況だからこそ、
そこで生まれるドラマも厚みを持つ。
そしてもう一つは敵艦とのスリリングな攻防だね。
こちらの居場所が敵に分からないよう、
艦内の音一つ取っても
最新の注意を払うわけだ。
ところが、なんなんだろうこれは?」
------おや、お怒りだにゃ。
「ローレライ。
これはナチスが人間の超能力を開発して作り上げたシステムで、
海底地形や敵艦配置図を狂いなく3次元ビジュアル化し、
果ては魚雷の誘導までする。
まあ、そのSF的設定はいいとしよう。
しかし、その頭脳となる女の子が
かん高い声で朗々と歌い上げる。
それが敵艦に恐怖を与えてるということのようだけど、
普通に考えたらこちらの居場所を教えてるだけ。
敵艦との攻防にしても、サスペンスがまったくない。
“こっちが撃った、あっ敵も撃った”---だけで、
たいした駆け引きもなければ、
魚雷に命中するか否かのスリルに至っては皆無」
------だけど監督が特撮界の大物・樋口真嗣。
「そうなんだよね。堤真一が役所広司を呼びつける導入部は
なかなか凝った映像。
俳優たちも楽しそうで、同時代の監督の演出を楽しんでるように見えた。
でも、それが大きな落とし穴で、
あの『69 Sixty-nine』が60年代ごっこをしてるようにしか見えず、
時代の空気感が全くなかったように、
ここでも潜水艦ごっこをしてるようにしか見えない。
おそらく、当時を知ってる年配の方のブーイングはすごいのでは?」
------でも、映画ってリアルである必要はないって言ってなかった?
ハリウッドには戦争アクションと言うジャンルもあるし....。
「もちろんそう。嘘を語るのはいい。
でも、映画の中ではその嘘を信じさせてくれなくちゃ。
艦長は左遷から久しぶりの職務復帰。乗員も寄せ集めばかり。
そんな彼らが、なぜ接収した“ドイツ潜水艦”を
訓練もなしに操舵できるの?
互いの連係が芽生えるだけでも大変なのが普通では?
なのに、敵艦との戦いは楽々(にしか見えない)クリアー。
緊張感がなく、退屈退屈。
しかも見え見えのミニチュア。
これは『亡国のイージス』に期待するしかないかな」
(byえいwithフォーン)
※困ったちゃん度
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
どうだった? おや、顔が暗い。
「映画って、数多く観れば観るほど
記憶として蓄積されていくだろ。
すると、どうしても同ジャンルの映画、
同テーマの映画と比較せざるをえなくなってしまう。
たとえばこの『ローレライ』だと、
過去の潜水艦映画が自然に頭に浮かんでしまう」
------それは仕方がにゃいかもね。
「潜水艦映画はどこに魅力があるかといえば、その閉息的状況。
深海に沈んでしまったらほぼ絶望という極限状況だからこそ、
そこで生まれるドラマも厚みを持つ。
そしてもう一つは敵艦とのスリリングな攻防だね。
こちらの居場所が敵に分からないよう、
艦内の音一つ取っても
最新の注意を払うわけだ。
ところが、なんなんだろうこれは?」
------おや、お怒りだにゃ。
「ローレライ。
これはナチスが人間の超能力を開発して作り上げたシステムで、
海底地形や敵艦配置図を狂いなく3次元ビジュアル化し、
果ては魚雷の誘導までする。
まあ、そのSF的設定はいいとしよう。
しかし、その頭脳となる女の子が
かん高い声で朗々と歌い上げる。
それが敵艦に恐怖を与えてるということのようだけど、
普通に考えたらこちらの居場所を教えてるだけ。
敵艦との攻防にしても、サスペンスがまったくない。
“こっちが撃った、あっ敵も撃った”---だけで、
たいした駆け引きもなければ、
魚雷に命中するか否かのスリルに至っては皆無」
------だけど監督が特撮界の大物・樋口真嗣。
「そうなんだよね。堤真一が役所広司を呼びつける導入部は
なかなか凝った映像。
俳優たちも楽しそうで、同時代の監督の演出を楽しんでるように見えた。
でも、それが大きな落とし穴で、
あの『69 Sixty-nine』が60年代ごっこをしてるようにしか見えず、
時代の空気感が全くなかったように、
ここでも潜水艦ごっこをしてるようにしか見えない。
おそらく、当時を知ってる年配の方のブーイングはすごいのでは?」
------でも、映画ってリアルである必要はないって言ってなかった?
ハリウッドには戦争アクションと言うジャンルもあるし....。
「もちろんそう。嘘を語るのはいい。
でも、映画の中ではその嘘を信じさせてくれなくちゃ。
艦長は左遷から久しぶりの職務復帰。乗員も寄せ集めばかり。
そんな彼らが、なぜ接収した“ドイツ潜水艦”を
訓練もなしに操舵できるの?
互いの連係が芽生えるだけでも大変なのが普通では?
なのに、敵艦との戦いは楽々(にしか見えない)クリアー。
緊張感がなく、退屈退屈。
しかも見え見えのミニチュア。
これは『亡国のイージス』に期待するしかないかな」
(byえいwithフォーン)
※困ったちゃん度
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前評判もよく、アリステア・マクリーンの「北極の基地・潜行大作戦」の日本版と期待して上映時間30分前に行きましたが、結果は
ううううっ……。 うああぁぁぁ~~~!(><;)
これからは、管理人さんの映画評を信じます。
またきていただいてありがとうございます。
>これからは、管理人さんの映画評を信じます。
「映画評」なんて大袈裟なものではありませんが、
これで少しは信頼回復できたとすれば幸いです。
それはさておき「がちょ~ん」さんとくれば、
クレージーキャッツ「谷だあ~っ」を思い出すのですが、
関係ないのかな?
谷啓さんの一発芸からHNをイタダキました。
クレイジーキャッツ映画は最高です!
ボクの周囲はB級映画ファンが多いモンで…
最高の娯楽映画は、芸術映画を超えるのがモットーです。
例えば「真昼の決闘」「ガルシアの首」など
まあ、10年に一度あるか無いかですが…
そのせいか、どうしても毒舌気味になります。
今までの失礼、お詫びします。
なるべく直すように努力はしますが…自信が?
これからも、よろしくお願いします。
ギャグでもイヤガラセでもありません!
スミマセン!!!!
大丈夫です。
知り合いはこれを
「オッケー、オッケー、OK牧場」と言います。
『ガルシアの首』ですか。
ペキンパーならぼくは『砂漠の流れ者』かな。
『真昼の決闘』ってフレッド・ジンネマンの「ハイ・ヌーン」ですよね。
これはB級ではないのではないでしょうか?
もしかしてドン・シーゲルの『真昼の死闘』の方かと....?
お待ちしていました。
映画しばらくご覧になってなかったんですね。
この映画は、内容・技術ともに
最近の日本映画の大作を象徴する作品だったと思います。
でも、その技術も
『ALWAYS 三丁目の夕日』のような
新しい使われ方も試みられ始め、
日本映画もまだまだ捨てたものではないという気がしています。
また、来てくださいね。