(原題:Scott Pilogrim vs. the World)
「う~ん。こういう映画を言葉で語るのは実に難しい。
まあ、とにかく観てみて感じて…」
----えっ、それで終わり?
あんまりだ~。
どういう映画かくらいは教えてよ。
「それはもうタイトルのまんま。
スコット・ピルグリムという男の子が、
ある日、理想的な女の子ラモーナに出会い、
一目ぼれしたことから人生が一変。
なんとラモーナの元カレたちから、
次々とに戦いを挑まれる…」
----ほんと。タイトルそのままだ(笑)。
「でしょ。
ただ、その戦いを凝った映像で見せてくれる。
一つひとつが、劇画のようでもありゲームのようでもある。
たとえば、そのバトル。
殴られた方は遥か空の彼方まで飛んでいくし、
負けるとコインとなって崩れ落ちる」
----へぇ~っ。
オモシロそうじゃニャい。
「そうだね。
バトルが始まると、
とたんに退屈するぼくでさえも、
まあ、飽きずに観れた。
でも、やはりオモシロかったのは、
バトル以前かな」
----どういうところが?
「『JUNO/ジュノ』で注目を浴びたマイケル・セラ)演じるスコット・ピルグリムの
ありえないくらい、いい加減な性格だね。
この主人公、いろんな女性に次々とフラれ、
いまは17歳の中国人女性ナイプスと付き合い、
周囲からは『それ、ヤバいんじゃないの』と見られている。
にも拘らず、夢で見た女性ラモーナ(メアリー・エリザベス・ウィンテッド)と会った瞬間、
もう頭の中はそのことでいっぱいに。
ナイプスに知られないよう、
ラモーナと付き合い始めるが…。
と、このあたりは、
まさに思春期の男の子の青春を描いたお話。
監督のエドガー・ライトいわく、
『ジョン・ヒューズ的青春コメディと
荒っぽいカンフーの合体の意味で“ヒューズ・フー”』」
----ニャンだかオモシロそう。
「そして、そこに、
≪CRASH!≫≪1-UP≫といった擬音文字が躍るんだ。
これはなかなか魅せてくれると…
ところが、中盤から、いわゆるバトル映画に」
----それってニャにか問題あるの?
「別に、この映画じゃなくてもいじゃん…と。
なにが、残念かって…。
そのバトルが超現実的になればなるほど、
主人公が戦うモチベーションが陰に隠れてしまうということ。
製作側は、戦いを描く方に重きを置いてしまうんだね。
もっとも、この映画、
原作がカナダ出身のブライアン・リー・オマリーの人気コミック。
その売りが、バトルにあるのかもしれないけど、
スコットのルームメイト、
ウォレス(キーラン・カルキン)がゲイということに象徴されるように、
キャラクターがユニーク。
しかも雪の上をふたりで歩く
ロマンチックな夜の情景なども散見されるだけに、
前半のジョン・ヒューズ的部分を、
もっと見たかった気がするな」
----そういえば、日本人も出ているんだよね。
「バトルの対戦相手カタヤナギ・ツインズとして、
『タッチ』の斉藤慶太&祥太。
でもセリフがないんだなあ。
あと、コーネリアス(小山田圭吾)が音楽で参加。
そうそう、『鉄腕アトム』も出てくるよ。
Tシャツの絵柄としてだけどね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「好きな人にはたまらないのニャ」
※監督は 『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』で注目のエドガー・ライトだ度
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久しぶりのTBがコレですが…(笑)
えいさんもバトルが始まると退屈しちゃうタイプなのですね。
私も必ず寝てしまうのですが、この映画は面白かったです。
でもゲーム以上でもなく以下でもなく・・・というかんじでした。
なかなか微妙な作品へのTBですね。
はい。
バトルでも見ごたえあるならいいのですが、
映画にはこれが必要でしょうとばかりに、
ただ、それだけを見せられるとうんざりです。
別に、映画である必要がないと言いたくなります。
(少し過激だったかな)