-----これって、昨年度の映画賞を総ナメにした堺雅人が
南極ドームふじ基地で、8人の男たちのために料理を作るって話だよね。
オモシロそうな、そうでもなさそうな…。
「うん。確かにイメージがつきにくいよね。
この映画では、その舞台がほとんど難局に限られている。
周りはペンギンもアザラシもいない真っ白な世界。
開かれているとはいえ、一種の密室劇だからね。
こういう映画の成功のカギは、
一にも二にも役者の力量にかかっているといっても過言じゃないかも…」
----そう言われてみると、
けっこう、個性的な役者がそろっているよね?
「雪氷学者に生瀬勝久 、
気象学者にきたろう、
雪氷サポートに高良健吾 、
ドクターに豊原功補 。
あと、車両担当が古舘寛治、
通信担当が黒田大輔。
大気学者が小浜正寛と、
いずれも劇団出身の個性派たち。
そんな彼らが見せる“ちっちゃなエゴ”がこの映画のキモかな」
----“ちっちゃなエゴ”って?
「たとえば、ラーメンが好きで
夜中にこっそり食べてしまって底が尽きる。
自分が悪いのに『ラーメン食べたい』と涙ぐむ。
あるいは、日本にいる彼女にふられて
KDDの電話交換手にプロポーズ。
はたまた、仕事がいやで仮病しちゃう…」
----(笑)ニャんだか、みんな子供っぽい。
「そうなんだ。
その子供っぽさがこの映画の楽しさ。
一応は、国家を代表して
各分野から選ばれているだけあって、
みんな専門分野には詳しいけど、
ほかのことは全く知らなかったりする。
しかも、そういう選抜メンバーだけあって、
さぼったり、イラついたりしても深刻な事態にまでは陥らない。
その安心感の下、
いまの窮屈な日本ではありえない
別時間の流れとその中での生活を楽しむのがこの映画。
ぼくが観ている時なんて、周囲では笑いが絶えなかったね。
ここは一種の別世界。
あっ、そうそう。
堺雅人扮する主人公・西村の娘に扮した小野花梨がいい。
こういう娘がいたら、お父さん大変だろうなと思わず同情せずにはいられない、
ひねた役をなりきりで演じている
まだ11歳というのに、この役者根性。
将来が楽しみだ」
(えいwithフォーン)
フォーンの一言「でも、いちばんの見モノはやはり料理なんだろうニャ」
※料理を手掛けたのは『かもめ食堂』や『めがね』と同じ
フードスタイリスト・飯島奈美たちだ度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
お花屋さんもよろしく。
南極ドームふじ基地で、8人の男たちのために料理を作るって話だよね。
オモシロそうな、そうでもなさそうな…。
「うん。確かにイメージがつきにくいよね。
この映画では、その舞台がほとんど難局に限られている。
周りはペンギンもアザラシもいない真っ白な世界。
開かれているとはいえ、一種の密室劇だからね。
こういう映画の成功のカギは、
一にも二にも役者の力量にかかっているといっても過言じゃないかも…」
----そう言われてみると、
けっこう、個性的な役者がそろっているよね?
「雪氷学者に生瀬勝久 、
気象学者にきたろう、
雪氷サポートに高良健吾 、
ドクターに豊原功補 。
あと、車両担当が古舘寛治、
通信担当が黒田大輔。
大気学者が小浜正寛と、
いずれも劇団出身の個性派たち。
そんな彼らが見せる“ちっちゃなエゴ”がこの映画のキモかな」
----“ちっちゃなエゴ”って?
「たとえば、ラーメンが好きで
夜中にこっそり食べてしまって底が尽きる。
自分が悪いのに『ラーメン食べたい』と涙ぐむ。
あるいは、日本にいる彼女にふられて
KDDの電話交換手にプロポーズ。
はたまた、仕事がいやで仮病しちゃう…」
----(笑)ニャんだか、みんな子供っぽい。
「そうなんだ。
その子供っぽさがこの映画の楽しさ。
一応は、国家を代表して
各分野から選ばれているだけあって、
みんな専門分野には詳しいけど、
ほかのことは全く知らなかったりする。
しかも、そういう選抜メンバーだけあって、
さぼったり、イラついたりしても深刻な事態にまでは陥らない。
その安心感の下、
いまの窮屈な日本ではありえない
別時間の流れとその中での生活を楽しむのがこの映画。
ぼくが観ている時なんて、周囲では笑いが絶えなかったね。
ここは一種の別世界。
あっ、そうそう。
堺雅人扮する主人公・西村の娘に扮した小野花梨がいい。
こういう娘がいたら、お父さん大変だろうなと思わず同情せずにはいられない、
ひねた役をなりきりで演じている
まだ11歳というのに、この役者根性。
将来が楽しみだ」
(えいwithフォーン)
フォーンの一言「でも、いちばんの見モノはやはり料理なんだろうニャ」
※料理を手掛けたのは『かもめ食堂』や『めがね』と同じ
フードスタイリスト・飯島奈美たちだ度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
お花屋さんもよろしく。
そうですね。
ぼくはこの「完全なる非日常」での
楽しい日々に惹かれました。
だって、「南極」ということを
シビアに考えてみたら、
『ホワイトアウト』(洋画の方)にも描かれていましたように、
厳寒で、こんな明るい顔ばかりの日々では
ないはずですもの。
一種の理想郷としての描き方だったという気がします。
そうそう。堺雅人は彼らの奥さんなのでしょうね。
楽しい映画でした。
南極という過酷だけれど
「完全なる非日常」にあったのかもしれませんね。
登場人物たちの「ユルさ」は
「人目」や「浮世の悩み」を気にしないで済む,という理由もあったのでしょうね。
「浮世」と隔絶されるとストレスもたまりますが
反対に浮世そのものが与えるストレスからも逃れられますからね。
そんな中で「最高の食事」を味わっていた彼らが
ますます羨ましくなりました。
隊員から時には駄々をこねられたり,無理を言われたりしていた堺雅人は
彼らの女房みたいなものだったのでしょうね。
この場所、南極基地には女性がいないというのが大きいですね。
だれも見栄を張らずに済むし、
カッコつける必要もない。
そこで、みんな自分の本心のおもむくまま、
好きに行動できちゃう。
そう、一種の子供返り。
この映画を観ていると、
なぜか小学校時代の空気を思い出したのは、
そういうところに理由があるのかもしれないです。
8人が全員、普通の人はいない!みたいにクセのある人達ばかりでしたね。
子どもっぽい所をみんな持っているんですよね!
女性より、男性の方が炊きたてご飯とおみそ汁に思い入れがあるような気がします。
ベース内はもちろんのこと、
外に出ても、見渡すかぎり広がっているように見えながら、
動ける範囲は限られている。
その空間の使い方がうまい映画だと思います。
ぼくは寒さに弱いので、
二週間は無理だなあ(笑)。
何が起こるわけでもないですが、非日常の日常を覗き見るような面白さでしょうか。
一年間はさすがにキツイですが、二週間ぐらいならこの何も無い世界で羽を伸ばしたいなあと思いました。
役者を活かせる良い監督が出てきましたね。
最近の日本映画の子役って、
ほんとうにのびのびと演技していますよね。
大人が演技つけているという以前に、
自分で解釈している感じがします。
そういう意味では、日本映画の未来は明るいと
ひそかに思っているのですが…。
料理を扱った映画って
最近、ほんとうに増えてきましたが、
これはなかでも「おいしさ」が際立っていました。
とりわけ、ラーメンはお見事。
『ラーメンガール』のラーメンより、
遥かにおいしそうに見えました。
欠かせないかもしれませんね。
おならをぶっとした堺さんに絶妙なタイミングで
蹴りをかますシーンは思わず笑ってしまいました。
特別感情を揺さぶる映画ではなかったけど、
暑い夏に涼しげなってか寒そうだけど、
映像とほんわかとした空気感に観ているだけで
のんびりとした気分を味わえましたね~。
特に何かかわったことがあるわけでもないのに。
で、キャストの面々もその演じる役柄も
濃い。ホントにあんなひとらばっかりだったら
むちゃくちゃ楽しそう。
・・・いや、ああでもなきゃやってらんない場所かもしれませんが。
結婚しても子供が大きくなる頃には
誕生日だとか記念日だとか
いっしょにいてもしなくなったりしますね、
ましてや一人単身赴任だと。
料理で特別な日をもてなす・・・それもまた
ええことだったんですが
なんでもない料理にこんなに心が動かされるとは思いませんでした。
たとえば、おにぎりやとん汁がむちゃくちゃおいしそうだったり、
エビフライにびっくりし、
から揚げやラーメンに涙する。
十分心もおなかいっぱいになりました。
いやあ、この映画は「おいしかった」です。
どうやら南極料理の基本コンセプトに「男が食べたくなる料理」というのがあったみたい。
シズル感という懐かしい言葉を思い出させる映画でした。
予告編だけでも楽しそうで公開が待ちどおしいです。
かもめ食堂以来
映像で見る食べ物のおいしさ度(笑)にうるさくなってしまって
めがね…でさえ
う~ん…だったんですがこの映画
おいしい料理、あったかい料理が人を幸せな気分にする…作品なんで
結構その絵面は大事。
予告編だけでもおいしそうだったので期待大です♪