----これ。『かもめ食堂』の荻上直子監督の新作と言うことで注目されてるよね?
「うん。北国フィンランドから一転して、
こんどは与論島でロケしている」
----えっ?沖縄じゃニャいの?
「うん。そこも一つのミソだろうね。
沖縄が日本に戻るまで
与論島は日本の最南端の島として
高い人気を誇っていた。
でも、いまでは(おそらく)訪れる人が
グッと減ったんじゃないかな。
そのせいか、ここ数年増えてきた沖縄ムービーとは一線を画する
雰囲気を醸し出していた。
灼熱のエネルギーがありそうで、でもどこかゆるい」
----どういうお話ニャの?
「主人公は旅人・タエコ(小林聡美)。
彼女が訪れた南の島で出迎えたのは
ハマダという宿の主人ユージ(光石研)と愛犬コージ(ケン)。
次の日、宿の一室で朝を迎えたタエコの足元に、
不適な笑みをあたてためがねの女・サクラ(もたいまさこ)の姿が。
と、この後を書き始めるとキリがなくなる」
----ニャるほど。エピソード盛りだくさんニャんだ?
「う~ん。それが微妙でね。
特に何かがあるわけではなく、
ただ淡々と、しかもゆるやかに時が流れていく。
つまり、ここではいつも変わらぬ日常が営まれているんだけど、
その一つひとつが
こちらの日常を生きている者からすると、
ありえない不思議なことばかり」
----たとえば?
「宿の面々が、毎朝、村の人々と海辺で行なっている“メルシー体操”。
あるいはサクラが海辺で作っているかき氷。
そしてこれは決して強制じゃないけど、みんな一緒にご飯を食べる。
これもタエコにとっては苦手の一つ」
----ふうん。タエコは観光とかには出かけないの?
「うん。この島には観光するところなどない。
ユージいわく『たそがれるところ』」
----ははあ。“たそがれ”ね。雰囲気は伝わるニャ。
「この映画、何も起きないまま時間がゆるやかに流れていき、
普通なら退屈しちゃうところだけど、
でも気がついたらもうエンディング。
こういうところがこの監督の巧さなんだろうな。
劇中のサクラの言葉を借りれば『あせらずゆっくりと』。
ちょっと前に流行った言葉で言えば
ロハス体験ムービーという感じかな。
で、その先にあるのはデトックス。解毒だね」
---それって『マナに抱かれて』とは違うの?
「いや。あれはちょっと……」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「フォーンも南の島で寝たいニャあ」
※与論もよさそうだ度
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(他のタイトルはこちらをクリック→)
「うん。北国フィンランドから一転して、
こんどは与論島でロケしている」
----えっ?沖縄じゃニャいの?
「うん。そこも一つのミソだろうね。
沖縄が日本に戻るまで
与論島は日本の最南端の島として
高い人気を誇っていた。
でも、いまでは(おそらく)訪れる人が
グッと減ったんじゃないかな。
そのせいか、ここ数年増えてきた沖縄ムービーとは一線を画する
雰囲気を醸し出していた。
灼熱のエネルギーがありそうで、でもどこかゆるい」
----どういうお話ニャの?
「主人公は旅人・タエコ(小林聡美)。
彼女が訪れた南の島で出迎えたのは
ハマダという宿の主人ユージ(光石研)と愛犬コージ(ケン)。
次の日、宿の一室で朝を迎えたタエコの足元に、
不適な笑みをあたてためがねの女・サクラ(もたいまさこ)の姿が。
と、この後を書き始めるとキリがなくなる」
----ニャるほど。エピソード盛りだくさんニャんだ?
「う~ん。それが微妙でね。
特に何かがあるわけではなく、
ただ淡々と、しかもゆるやかに時が流れていく。
つまり、ここではいつも変わらぬ日常が営まれているんだけど、
その一つひとつが
こちらの日常を生きている者からすると、
ありえない不思議なことばかり」
----たとえば?
「宿の面々が、毎朝、村の人々と海辺で行なっている“メルシー体操”。
あるいはサクラが海辺で作っているかき氷。
そしてこれは決して強制じゃないけど、みんな一緒にご飯を食べる。
これもタエコにとっては苦手の一つ」
----ふうん。タエコは観光とかには出かけないの?
「うん。この島には観光するところなどない。
ユージいわく『たそがれるところ』」
----ははあ。“たそがれ”ね。雰囲気は伝わるニャ。
「この映画、何も起きないまま時間がゆるやかに流れていき、
普通なら退屈しちゃうところだけど、
でも気がついたらもうエンディング。
こういうところがこの監督の巧さなんだろうな。
劇中のサクラの言葉を借りれば『あせらずゆっくりと』。
ちょっと前に流行った言葉で言えば
ロハス体験ムービーという感じかな。
で、その先にあるのはデトックス。解毒だね」
---それって『マナに抱かれて』とは違うの?
「いや。あれはちょっと……」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「フォーンも南の島で寝たいニャあ」
※与論もよさそうだ度
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安眠効果もあるのか、周囲はちらほらシエスタ…。笑
でも、こういう作品を撮れるってのはすごく貴重なことのように思いました。
ごはん、美味しそうでしたね。
う~ん。
これは『かもめ食堂』に輪をかけてました。
公開されたら、どんな反応が起こるのだろう?
この前、予告を観たのですが、
あの焼き肉を裏返すシーンは、
それこそシズル感がありましたね。
ほんとになにも起こらないので、観る人を選ぶ映画かも知れません。
ある意味とても贅沢な作品と思いました。
>贅沢な作品
なるほどそうかもしれないですね。
このような企画がすんなり(?)通ったというのは
まさに奇跡のような気がします。
でもそれも『かもめ食堂』が成功したからでしょうね。
割と上映館数が多いのでビックリしています。
『かもめ食堂』大人気でしたもんね。
わんちゃんのコージくんは、ラストでベビーわんちゃん達にお乳を吸われている場面があった気がするのですが。女の子ってことでしょうか
またまた知らない言葉を発見したんですけども。
ロハス体験ムービー
どんなムービーなんでしょか?
映画ではハッキリとどこかとは言ってなかった
ですけど、ロケは与論なんですね。そう言われて
みたら沖縄ムービーはやたらありますよねぇ^^
「かもめ食堂」に触発されてかなりフィンランドを
訪れた方が多かったって聴いたので、この映画で
「一人旅」する女性が増えるかも?なんて思って
ます。なかなかあんな宿はみつからないと思います
けど^^
「ロハス体験ムービー」なんてジャンルがあるわけではなく、
文字どおりの意味です。
ここ数年話題のロハス(LOHAS)、
Lifestyles Of Health And Sustainabilityを
映画の中で体験している感じ
という意味で使いました。
食べるもの、そして何よりもその土地の空気、人々が
この言葉を思い出させてくれました。
こんばんは。
この映画、
あの薬師丸ひろ子の経営する
「自給自足」を
対置させたところが、また絶妙でした。
そういえば数年前『マナに抱かれて』という
スローライフ礼賛ムービーがありましたが、
あれも押し付けっぽかったな。
心地よい映画でしたねー。
私もたそがれたいなぁーー(笑)
黄昏れるって、まあよく考えたものだと思います。
実生活で黄昏れてそのままだったら、
前には進めないわけで、
こういう場所で心ゆくまで黄昏れるというのは
ありかもしれないですね。