----この映画は三池崇史監督のアメリカ・デビュー作だよね。
「うん。でもこれには裏話があってね。
実はアメリカの一般の人は、まだだれも観ていないんだ」
----えっ?それってどういうこと?
「その前にこの映画の企画のいきさつから話そうかな。
これは世界のホラー監督13人が集結した
恐怖アンソロジー『マスターズ・オブ・ホラー』の一編。
アジア代表として選ばれたのが海外でも人気の高い三池監督。
プロデュサーから『アメリカは自由の国だ。何をやっても構わない』と言われた彼は
『オーディション』の針より痛くしても
『殺し屋1』よりヤバいものを出していいのか?を尋ね、
『OKだ』と言われたんだって。
で、その彼が選んだのが映像化絶対不可能と言われた
岩井志麻子のこの小説」
----確か原作は、あまりにも怖そうだからって、
読むのをためらったままじゃなかったっけ。
「うん。眠れなくなったら困るからね(笑)。
原作では、日本の中国地方が舞台になっているけど、
映画は、時代や場所など史実の考証にはとらわれず、架空の場所に。
明治時代に日本が英米の植民地だったらと言う
とんでもない仮説に基づき、
俳優たちは特異なイントネーションの
<日本語なまりの英語>を喋っている」
----そうか、世界を視野に入れたらそれもありだね。
「うん。原作にはない役どころで
文筆家クリス(ビリー・ドラゴ)が登場。
彼は愛する女性・小桃を求めて川の中の小さな浮き島にある遊郭へ。
このオープニングが見事だったね。
夜霧に包まれ遠目が利かないその映像は悪夢そのもの。
掴みは完璧だ。
で、クリスはその遊郭で口が耳まで裂け顔も潰れた
妖しい雰囲気の女郎(工藤夕貴)から
寝物語に
自殺した小桃が拷問されたときの話を聞かされる。
このシーンは『オーディション』の針どころではない。
特殊撮影と分かっていても
体は固まり目を瞑ってしまう。
そして後半、その裏にある本当の話が語られる。
これまた口にするのも憚られるヤバい映像が続出。
これは確かに刺激が強い。
13作品中唯一放送中止になったというのも分かるな」
----でもケーブルテレビ向けだったんでしょ?
よっぽどヤバかったんだね。
そんなんで日本では大丈夫なの?
「やはり欧米はキリスト教文化だからね。
倫理観・道徳観からして許せなかったんだと思うよ。
モラルハザードと言うヤツかな。
この映画はこれまでタブーとされた<映像>を出すことで
映画における常識のボーダーラインを飛び越える。
実はぼくとしては映画がホラーとして怖いかと言うと、
正直,そうでもなかった。
でもこれらのヤバい映像は
トラウマになりそうなほど強烈だったね」
(byえいwithフォーン)
※ヤバいヤバい度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
「うん。でもこれには裏話があってね。
実はアメリカの一般の人は、まだだれも観ていないんだ」
----えっ?それってどういうこと?
「その前にこの映画の企画のいきさつから話そうかな。
これは世界のホラー監督13人が集結した
恐怖アンソロジー『マスターズ・オブ・ホラー』の一編。
アジア代表として選ばれたのが海外でも人気の高い三池監督。
プロデュサーから『アメリカは自由の国だ。何をやっても構わない』と言われた彼は
『オーディション』の針より痛くしても
『殺し屋1』よりヤバいものを出していいのか?を尋ね、
『OKだ』と言われたんだって。
で、その彼が選んだのが映像化絶対不可能と言われた
岩井志麻子のこの小説」
----確か原作は、あまりにも怖そうだからって、
読むのをためらったままじゃなかったっけ。
「うん。眠れなくなったら困るからね(笑)。
原作では、日本の中国地方が舞台になっているけど、
映画は、時代や場所など史実の考証にはとらわれず、架空の場所に。
明治時代に日本が英米の植民地だったらと言う
とんでもない仮説に基づき、
俳優たちは特異なイントネーションの
<日本語なまりの英語>を喋っている」
----そうか、世界を視野に入れたらそれもありだね。
「うん。原作にはない役どころで
文筆家クリス(ビリー・ドラゴ)が登場。
彼は愛する女性・小桃を求めて川の中の小さな浮き島にある遊郭へ。
このオープニングが見事だったね。
夜霧に包まれ遠目が利かないその映像は悪夢そのもの。
掴みは完璧だ。
で、クリスはその遊郭で口が耳まで裂け顔も潰れた
妖しい雰囲気の女郎(工藤夕貴)から
寝物語に
自殺した小桃が拷問されたときの話を聞かされる。
このシーンは『オーディション』の針どころではない。
特殊撮影と分かっていても
体は固まり目を瞑ってしまう。
そして後半、その裏にある本当の話が語られる。
これまた口にするのも憚られるヤバい映像が続出。
これは確かに刺激が強い。
13作品中唯一放送中止になったというのも分かるな」
----でもケーブルテレビ向けだったんでしょ?
よっぽどヤバかったんだね。
そんなんで日本では大丈夫なの?
「やはり欧米はキリスト教文化だからね。
倫理観・道徳観からして許せなかったんだと思うよ。
モラルハザードと言うヤツかな。
この映画はこれまでタブーとされた<映像>を出すことで
映画における常識のボーダーラインを飛び越える。
実はぼくとしては映画がホラーとして怖いかと言うと、
正直,そうでもなかった。
でもこれらのヤバい映像は
トラウマになりそうなほど強烈だったね」
(byえいwithフォーン)
※ヤバいヤバい度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
この映画、生理的にダメでしたね。
痛覚を刺激する映画は、
それだけで目を背けてしまいます。
まあ、そういうタブー破りも
三池監督の特徴の一つなのでしょうけど…。
あっ、有薗芳記 のキャスティングは印象に残ってます。
ラストについては、それを論じているサイトがありますよ。
http://www.movie-faq.com/main-382.html
参考になるかな。
違う作品の話でスミマセン
『殺し屋1』見ました。
私は、お姉さんが胸元をやられてしまう場面が最も見ていられなくて。『インプリント』よりも強烈でした。
それで、ラストがわかりませんでした。幾つか疑問が残ってしまって、自分なりに解釈してみようかと思ったけれど、できませんでした。あのラストは、どういう意味だったのでしょうか・・・
思い出したくもない話題だったらゴメンなさい。
ついにご覧になりましたか。
そうなんです。
怖いというよりも痛い!
ぼくなんか尖端恐怖症的なところもあるので、
あの爪の間のシーンなんて、
こうして書いている間も、
ちょっと思い出すだけで、
気が遠くなりそう。
原作はパラパラとめくってみましたが、
怖そうで止めました。
正解かも。
この最恐ホラーシリーズ、去年全部制覇つもりだったのに
いまさらこれやっと観ました。
すごい、って話は聞いてたんですが
痛かったですね~!
原作も読みたくなってきました☆
地道にあと10作制覇していこうと思います
休養中に観る映画にしては、なかなか過激ですね。(汗)
ぼくも鋭利なものは苦手で、
そのためダリオ・アルジェントの映画は怖くてたまりません。
イライジャ・ウッドの話は知らなかったです。
三池監督って、そんなに世界で注目されているんですね。
自分にはあまり肌が合わないので、
なんともビミョーです。
ココには2度目の登場です。
休養中にDVDで見ましたよ~ とゆーか、『マスターズ・オブ・ホラー』13作品を制覇して楽しんでおりました。今日から仕事にも復帰しております。
この作品がどうかというのを他の12作品と比べて考えても。圧倒的に鮮烈で怖くて、そして美しい?そんな感じで、三池監督の圧勝に思えた企画でした。
私もねー、針はダメです。銃口を向けられるよりも、鋭利な刃物を突きつけられるよりも。小さくても針でキリキリといたぶられるのが一番おぞましい拷問に思えて仕方ないです。自宅ひっそりとDVD鑑賞していても「うぎゃあ~~っ!」と悲鳴を上げてしまいました。目だけはヤメテね と手を合わせていたら、願いが通じて歯茎でした。それでも嫌ですよ、フィクションでも耐えられません。
でも、三池監督ってやっぱり凄いセンスの持ち主ですね。『ロード・オブ・ザ・リング』で来日した時にイライジャ・ウッドが三池さん大ファンだとアピールしてるの見ました。「ミイケサン、ボクヲツカッテネ」と片言の日本語で
にゃんこさんが、
ここに書かれていることを読んだだけで、
観た時の記憶が甦って、
痛みが強烈に襲ってきました。
あ、あれって針治療じゃないよね、、、--;
でもそれ以上に志麻子さんの嬉々としてうっとりした口角あげ気味の薄ら笑い
こ、こわーーいって感じでした。(爆)
はじめまして。
とらねこさんの記事読ませていただきました。
本の方は、さらに怖そうと言うより
エグそうですね。
ぼくには耐えられないかも。
私は、その一週間後の、岩井さんのトークに行きました。
本の感想と、合わせてTBさせていただこうかな、と思っております。
Livedoorの調子が悪く、重複していたら申し訳ありません。消していただきますでしょうか。
それは羨ましい。
もう、あの「針」からしてダメダメ。
心の中で一生懸命
「あれは刺してない、あれは刺してない」と
念じていました(汗)。
それでももう、堕×の×児を出したところで、
完z年ギブアップと言う感じですかね。
ホラー的な怖さではなく、
そちらで神経が麻痺してしまった感じでした。
えいさん、私、感覚が鈍ったんでしょうか?
ちいともきょうてえくなかったんですよ(泣)。
そちらかといえば『ソドムの市』の方が私はきょうてえです(泣)。思い出すのもイヤ・・・。
でも、若干顔をゆがめてしまうようなシーンはいくつもありました(笑)。
色使いといい、ムードといい・・結構美しい仕上がりになっている作品でしたよね。小桃は赤い髪、あの女郎は青い髪、クリスは緑の髪の色になってました。
それにしてもあそこまで強烈に描写するあたりは、さすが三池監督という気がします。
こちらこそ、
ご紹介ありがとうございます。
あとで、またお伺いしますね。
えいさん、変態村に続き、フェスタを開催しました。
記事中で、こちらの記事を紹介させていただいております。ご了承ください・・・。
あと、『隠された記憶』のメール、ありがとうございました!!
すみません、なかなかお返事できなくて。
でもえいさんのメールを読んで、かなりお腹いっぱい満足して、頭のモヤモヤも消えうせた感じです。
ホントに、お忙しい中、ありがとうございました。
gooとの相性、元通りになったんですね。
それでは心おきなく、
どしどしTBさせていただきます。
さて『インプリント』、ヤバい映画です。
これを観た後だと『変態村』なんてかわいく見えてしまいます。
ダリオ・アルジェントによくある
先端鋭利なモノで刺される世界を
正視できない人にはまずダメでしょうね。
あと「まあなんて罰当たりな」という映像が続々出てきます。
『ソドムの市』に挑戦しているのかな?
ところで、TBですが。前回も同様に、えいさんが確認した後にコッソリと成功しています。時差があったようですが、完全復活した模様ですので、一応ご報告。
さて、こちらの作品。実は、とても気になっています。渋谷でのレイトショーって、何となく腰が引けています。かと言って、DVDを購入するかどうか、よくわかりません。「マスターズ・オブ・ホラー」と聞いた時から、とても気になっておりました。三池監督の本作は、なかなか衝撃的なようですね。「オーディション」も「殺し屋1」も、評判を聞いて見たいんだけど少しビビッているアタクシです。でも、えいさんの記事を読んだら、やっぱり気になってしまいます。強烈なんですよね...。