ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ラストミッション』

2014-05-22 16:02:31 | 新作映画
(原題:3Days To Kill)


----主演ケヴィン・コスナー
ずいぶんと久しぶりのような…。
「そうだね。
最近、『マン・オブ・スティール』『エージェント・ライアン』などの大作に
ちょっぴり顔を覗かせてはいたけど、
主演となると、最後はなんだったか…?
パッと出てこないくらいご無沙汰」

----今度は元CIAの役でしょ?
なんだかスティーヴン・セガールあたりが
やりそう…。
「そうなんだよね。
まあ、これもセガール・アクションと似たような話だろうと思ってタカをくくっていたら、
いやあ、もうユニーク、ユニーク。
観る前までは知らなかったんだけど、
原案・脚本がリュック・ベッソン
で、監督がマックGなんだ」

----それは意外な組み合わせ。
「でしょ?
この映画、もう冒頭からかなり変。
なにせ、主人公のCIAエージェント、イーサン(ケヴィン・コスナー)は、
ミッション中にもかかわらず娘に電話を入れている。
それも公衆電話で…。
しかも誰が聞いてもすぐ悪性と分る
たちの悪い咳を始終している」

----えっ、そんなんじゃ任務遂行できニャいよ。
「うん。
結局、彼はこのミッションの後、
ドクターから余命いくばくもないとの診断を受け、
CIAを辞めることに。
というわけで久しぶりに、
自分のアジトに戻ると…」

----敵が待ち伏せ?
「いやいや。
なぜか黒人の大家族が住みついている。
長らく空き部屋ということで、
住むところのない彼らに不法に占拠されちゃったわけだ」

----ほんと、変な話。
「すぐさま当局に相談するイーサン。
しかし法律上、すぐには追い出せないと言われ、
渋々、同居するハメに。
そんな彼に、CIAエージェントのヴィヴィ(アンバー・ハード)が
ラストミッションをオファーにやってくる。
残された時間を娘ゾーイ(ヘイリー・スタインフェルド)と過ごすと決めたイーサンは
これをきっぱりと断る。
しかしヴィヴィは、イーサンの病気に効くという試薬を餌(?)として用意。
さすがに余命が伸びるとあれば、
イーサンもそれに賭けないわけにはいかない。
かくして、彼は家庭を気にかけながら
同時に凶悪なテロリストを追いつめるという、
これまでで最も難しい任務に挑むのだった…」

----ニャんだか、ジャッキー・チェンあたりにありそうだニャ。
『ダブル・ミッション』だっけ…。
「あるいは
シュワルツェネッガー『トゥルーライズ』ね。
この映画、ここからもかなり笑える。
彼は、まず娘の歓心を得ようと、
紫色の自転車をプレゼントしようとするんだけど、
乗れないからいらないと、
冷たくつき返されてしまう。
そのため、自分で移動手段として使っちゃう」

----あらあら。
邪魔になりそう(笑)。
「かと思うと、
拷問した相手が、
自分の娘と同じくらいの娘(しかも双子)を持つ親だと分ると、
彼に子育ての相談をしたり…」

----ぶっ。
それ、ふざけすぎてニャい?
「そのはずなんだけどね。
だけどなぜかこれがぼくのリズムにはピッタリとハマって…。
おそらくそれは
主演がケヴィン・コスナーだからじゃないかと…。
アクションスターのイメージが付きすぎた役者、
たとえばジェイソン・ステイサムとかだったら、
この“家庭”部分が浮いたかもしれない」

----あっ、それはあるかもね。
「この映画を観ながらぼくは
かつて日本の一部で使われていた
モンドムービーという言葉を思い出した。
一言で言えば、ちょっと変。
ラストに、あるオチがあるんだけど、
これも冗談かと思うようなありえないエピソード。
まあ、ダマされたと思って観てみてよ」




フォーンの一言「ケヴィン・コスナーをキャスティングした人が偉いのニャ」身を乗り出す

※とにかくラストはあっけにとられる度
コトリ・ロゴこちらのお花屋さんもよろしく。

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