ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『アドリブ・ナイト』

2008-01-25 10:21:50 | 新作映画
※カンの鋭い人は注意。※映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。




-----これも、日本の小説が原作なんだって?
韓国映画って、このパターンが増えたよね。
「うん。平安寿子の短編集『素晴らしい一日』の中の一編。
監督のイ・ユンギは次回作でもその表題作を映画化。
主演は『密陽』でカンヌ国際映画祭主演女優賞に輝いたチョン・ドヨンらしい」

-----こちらはハン・ヒョジュか。
よく知らないニャあ。
「まあ、それは仕方ないよね。
うちはほとんどテレビ観ないし…。
彼女はドラマ『春のワルツ』でブレイク。
しかし、透明感のあるきれいな人だったな。
この映画にはピッタリだ」

-----韓国映画って、会話が騒々しく感じるけど…。
「そうだね。
この『アドリブ・ナイト』でも
二人の若者がしつこく女性に声をかけるところから始まる。
それはナンパではなく、
実は行方不明の女性ミョンウンに間違えてのこと。
『人違いです』と何度も否定したにも関わらず、
なぜか成り行きでミョンウンの父親の臨終に立ち会う羽目になってしまう。
普通だったら、断るはずなのに、
なぜついて行くのか…。
ちょっと物語が調子よくできすぎだろうと思ったんだけど…。
彼女自身もそこから立ち去らずに、
ずっといるしね。
でも、これらがすべて伏線になってるんだ」

-----ふうん。お話はオモシロそうだね。
「そうだね。
で、彼女が連れて行かれた先では、
ミョンウンの叔母、叔父、
そして隣の家族らがてんやわんや。
臨終の席にありながら
酒盛りで盛り上がる。
このあたりの感覚が
少し伊丹十三の『お葬式』を思い出させたね。
一見、奇妙な家族だけど
だからと言って『クワイエット・ファミリー』ほどでない」

-----でも、その女性ってほんとうは
ミョンウンじゃニャいの?
「そのあたりも
ミステリアスに作ってある。
ミョンウンの昔のボーイフレンドは
彼女とは全然違うと言いきるけど、
その母親はミョンウンだと言い張る」

-----じゃあ、えいとしては満足?
「う~ん。実を言うと、
この映画、どちいらかというと感覚派とでも言いたくなるタッチ。
周囲は賑やかなんだけど、し~んとした寂しさが底を流れる。
その理由は最後の方で明らかになるんだけどね。
先ほど話した伏線が生きてくる、この辺りは
映画としては上手いんだろうけど、
ぼくとしては少しやるせなく辛かったな。
もっとも人によってはそこに暖かみを感じるんだろうけど」

-----何言ってるか分かんないよ。
「うん。
なるべくネタバレにならないように気をつけて話したからね。
まあ、観てみてよ…って感じかな」


        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「きれいな人?画像はないのかニャ」ぱっちり


※ハン・ヒョジュに一目惚れだ度

※家族は大切。
ということでちょっと、あったかCM。ドラマ仕立てです。
(画像のどこでもクリックしたら動画が観られます)

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