※ちょっと、ネタバレ部分もありますので、
映画鑑賞ご予定の方はその後の方がいいかも。
(原題・英題:The Rite)
----へぇ~っ。『エクソシスト』シリーズに、
ついにアンソニー・ホプキンスが出るんだ。
「いや。配給は同じワーナーだけど、
『ビギニング』まで生んだ、あのシリーズとは別モノ。
なにせ、この映画はじっさいにあったことが基になっているしね」
----えっ、そんなことってありえるの?
「ぼくも知らなかったけど、
エクソシストとは、バチカン公認の正式な職業なのだとか。
で、バチカンにはエクソシスト養成講座が存在し、
そこで学んだ者たちが悪魔祓いの儀式を遂行する。
昨年11月には、ローマにカトリック司教たちが招集され、
その折のある司教からの
『悪魔は存在する。戦いに備えよ』という呼びかけが
ニューヨークタイムズの紙面を飾ったのだそうな」
----そんな話、日本にいたら
まったく分からないよね?
「そこだね。
この映画のポイントは。
もとより、悪魔というのはキリスト教において、
天界から追放された存在となっている。
これまで作られた映画を観ても、
悪魔が乗り移るのは、キリスト教文化圏の人たちだ。
これはこういうことだと思う。
悪魔としては、神に戦いを挑んでいるわけだから、
キリスト教自体が存在しないところに現れても意味はない…と。
この『ザ・ライト【エクソシストの真実】』)では、
アメリカの神学生マイケル(コリン・オドノヒュー)が主人公。
信仰を見失い、司祭になる道を捨てようとしていた彼は、
恩師に引き留められてローマに渡り、
バチカンのエクソシスト養成講座を受けることになる。
で、この講座シーンが、なかなかユニーク。
バチカンという響きからはほど遠い近代的な建物の中で、
最新設備を使った授業を行っている。
宗教施設というよりもアカデミーだ」
----その先生のひとりを演じるのが
アンソニー・ホプキンスってわけだね。
「いや、そうじゃない。
話を先に進めよう。
いまだ、悪魔の存在を信じようとはしないマイケルは、
“一流のエクソシスト”ルーカス神父を訪れるよう勧められる。
そこで彼は、
ルーカス神父による、16歳の少女への悪魔祓いの儀式を目にする。
突然、別人の声で喚きはじめる少女。
しかしマイケルには、
彼女が見せるその異様な変貌が、
精神の病、統合失調症からきているものとしか思えない。
首が360度回転することもなければ、
緑のゲロを吐くこともないからね」
----ふざけないの。
「いや、ふざけてなんかいないよ。
実際にこの二つのキーワードは
ルーカス神父が劇中で口にするくらいだからね。
『首の回転や緑のゲロが見られると思った?』とね。
さて、その後も、ルーカス神父の儀式に立ち会う彼だが、
マイケルは神父がマジックで欺いているのではないかとの疑いを抱きはじめる。
だが、少女は、原因不明の大量出血で死亡。
かくして、悪魔は神父の言葉どおり“別の誰か”に憑依する…」
----おおっ。やっとオカルトっぽくなってきた。
「うん。
さて、このあたりから話は急展開。
マイケルの父親(ルドガー・ハウアー)が倒れ、病院に運ばれる。
その知らせを聞いて、父親と電話で会話をするマイケル。
だが、実は、彼はすでに死んでいた」
----ゾクッ。
「まあ、想像つくだろうから、
憑依される相手まで一息に話しちゃうと(※ここがネタバレ)、
これはルーカス神父。
またまた、アンソニー・ホプキンスが
とてつもないメイクと大仰なまでの目を剥いた演技で
悪魔に憑かれた男を演じてくれる。
で、マイケルは悪魔と戦うわけだけど、
ここに問題がひとつ。
彼は、神への疑いを抱いている。
そのため、悪魔の存在も本気では信じていないことになる」
----ニャるほど。マイケルにとっては存在しない相手。
勝ち負け以前の問題というわけだね。
「そう。
マイケルが真っ向から戦うためには、
心底から神を信じなくてはならない。
この内なる信仰の目覚めを描いたのがこの映画。
そう言ってもいいだろうね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「誰もがエクソシストになれるわけではないのニャ」
※悪魔と戦うには相手の名前を知らなければいけないらしい度
こちらのお花屋さんもよろしく。
こちらは噂のtwitter。
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※画像はオフィシャル・ダウンロードサイトより。
映画鑑賞ご予定の方はその後の方がいいかも。
(原題・英題:The Rite)
----へぇ~っ。『エクソシスト』シリーズに、
ついにアンソニー・ホプキンスが出るんだ。
「いや。配給は同じワーナーだけど、
『ビギニング』まで生んだ、あのシリーズとは別モノ。
なにせ、この映画はじっさいにあったことが基になっているしね」
----えっ、そんなことってありえるの?
「ぼくも知らなかったけど、
エクソシストとは、バチカン公認の正式な職業なのだとか。
で、バチカンにはエクソシスト養成講座が存在し、
そこで学んだ者たちが悪魔祓いの儀式を遂行する。
昨年11月には、ローマにカトリック司教たちが招集され、
その折のある司教からの
『悪魔は存在する。戦いに備えよ』という呼びかけが
ニューヨークタイムズの紙面を飾ったのだそうな」
----そんな話、日本にいたら
まったく分からないよね?
「そこだね。
この映画のポイントは。
もとより、悪魔というのはキリスト教において、
天界から追放された存在となっている。
これまで作られた映画を観ても、
悪魔が乗り移るのは、キリスト教文化圏の人たちだ。
これはこういうことだと思う。
悪魔としては、神に戦いを挑んでいるわけだから、
キリスト教自体が存在しないところに現れても意味はない…と。
この『ザ・ライト【エクソシストの真実】』)では、
アメリカの神学生マイケル(コリン・オドノヒュー)が主人公。
信仰を見失い、司祭になる道を捨てようとしていた彼は、
恩師に引き留められてローマに渡り、
バチカンのエクソシスト養成講座を受けることになる。
で、この講座シーンが、なかなかユニーク。
バチカンという響きからはほど遠い近代的な建物の中で、
最新設備を使った授業を行っている。
宗教施設というよりもアカデミーだ」
----その先生のひとりを演じるのが
アンソニー・ホプキンスってわけだね。
「いや、そうじゃない。
話を先に進めよう。
いまだ、悪魔の存在を信じようとはしないマイケルは、
“一流のエクソシスト”ルーカス神父を訪れるよう勧められる。
そこで彼は、
ルーカス神父による、16歳の少女への悪魔祓いの儀式を目にする。
突然、別人の声で喚きはじめる少女。
しかしマイケルには、
彼女が見せるその異様な変貌が、
精神の病、統合失調症からきているものとしか思えない。
首が360度回転することもなければ、
緑のゲロを吐くこともないからね」
----ふざけないの。
「いや、ふざけてなんかいないよ。
実際にこの二つのキーワードは
ルーカス神父が劇中で口にするくらいだからね。
『首の回転や緑のゲロが見られると思った?』とね。
さて、その後も、ルーカス神父の儀式に立ち会う彼だが、
マイケルは神父がマジックで欺いているのではないかとの疑いを抱きはじめる。
だが、少女は、原因不明の大量出血で死亡。
かくして、悪魔は神父の言葉どおり“別の誰か”に憑依する…」
----おおっ。やっとオカルトっぽくなってきた。
「うん。
さて、このあたりから話は急展開。
マイケルの父親(ルドガー・ハウアー)が倒れ、病院に運ばれる。
その知らせを聞いて、父親と電話で会話をするマイケル。
だが、実は、彼はすでに死んでいた」
----ゾクッ。
「まあ、想像つくだろうから、
憑依される相手まで一息に話しちゃうと(※ここがネタバレ)、
これはルーカス神父。
またまた、アンソニー・ホプキンスが
とてつもないメイクと大仰なまでの目を剥いた演技で
悪魔に憑かれた男を演じてくれる。
で、マイケルは悪魔と戦うわけだけど、
ここに問題がひとつ。
彼は、神への疑いを抱いている。
そのため、悪魔の存在も本気では信じていないことになる」
----ニャるほど。マイケルにとっては存在しない相手。
勝ち負け以前の問題というわけだね。
「そう。
マイケルが真っ向から戦うためには、
心底から神を信じなくてはならない。
この内なる信仰の目覚めを描いたのがこの映画。
そう言ってもいいだろうね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「誰もがエクソシストになれるわけではないのニャ」
※悪魔と戦うには相手の名前を知らなければいけないらしい度
こちらのお花屋さんもよろしく。
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えいさんは「コリン」書かれてないのかな?
好きですねーあれ。
今月のおすすめあればblogにてまた教えて下さい。
あっという間に、世の中、変わってしまいましたね。
『コリン』は、あまりタイプではなかったです。
あのラストの意味、
おそらくぼくは、勝手な解釈(それも「違っていそう)をしている、
そんな気がします。