ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『THEM ゼム』

2007-12-06 10:41:07 | 新作映画
※お詫びとお願い※
「思わず映画のキモに関わる会話をしてしまいました。
申しわけございませんが鑑賞ご予定の方は、
ご覧になるまで(亜蘭真 主美士)さんと(えい)のコメントの
やりとり(最初の4つ)はお読みにならないようにお願いいたします」


(原題:ils)

----これまたホラーだニャ。
監督が「ラストは誰にも明かさないで欲しい」とくれば
いろいろ想像しちゃうよね。
「うん。ぼくも例によって
どんでん返し系を中心に、
その“衝撃”とやらをいくつか想像したけど、
いずれもはずれだったね。
元々実話を基にしているらしいから、
それを調べればすぐに分かるけど
衝撃を味わいたいという人のために
そのヒントとなる事件については口をつぐむことにしようかな。
ただ、この映画を観て分かったのは
自分が 『モーテル』を好きで『ホステル』はダメな理由」

----それって、どういうこと?
「この映画は、よくある見知らぬ土地で味わう恐怖。
最近では『クライモリ』 などもそうだったし、
このパターンって、『テキサス・チェーンソー』や
『ハイテンション』
『蝋人形の館』のような残酷ホラーから
『失踪』『ブレーキダウン』のような辺境ホラーまで
よく使われているよね。
この『THEM ゼム』はルーマニアのブカレスト郊外でフランス人夫婦が味わう恐怖。
田舎で静かに暮らす彼らの平安は“ヤツら”の襲撃で侵され、
屋敷の中は次第に絶叫と悲鳴が渦巻いていく。
この閉鎖された空間を異国から田舎に置き換えると
『モーテル』の恐怖になる」

-----でも、その両者は違うってワケだね。
「うん。この『THEM ゼム』では、
最後の最後まで襲撃者の姿が見えない。
この手法では、観客を狙われた主人公たちと同じ立場に置く効果がある。
自分も同じように襲われている気になるんだね。
代表的な例が『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』。
ところが『モーテル』では、観客は常に第三者の立場。
襲撃側の姿、あるいは彼らがどこにいるかも観ることができる」

----普通に考えたら、前者の方が恐そうだけど…?
「それはそうなんだけど、
でもそれだと極端に言えばお化け屋敷でもよくなってしまうよね。
映画は、やはりスクリーンの向こうのお話を観るモノ。
ぼくはそう思うんだ。
襲撃側の状況を最初は客観的に観ながら、
次第に襲撃される側の気持ちになっていく----
そういう作りの方が自分は好きなんだろうね。
古いのかもしれないけど…」


         (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「フォーンは数字の計算弱いニャ」もう寝る


※ちょっとCM。ドラマ仕立てです。(画像をクリックしたらスタート!)
「寒い家」


※ラストはある意味恐い度

人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー

画像はフランス・オフィシャル(ダウンロードサイト)より。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ある意味、衝撃でしたね。 (亜蘭真 主美士)
2008-01-12 01:50:09
秘密にするほどの衝撃でもないけど、誰が犯人か分からないというからには、終着点をそこにもっていくしかなかったのかなあ?(う~~ん・・・)だから、上映時間がみじかくなっちゃったのかな?
最初の車のシ-ン辺りから、実にフレンチホラ-って感じで、勢いはあったけど・・・・。
で、なにが衝撃だかったかというと、あの、お家は、広すぎる!!!お家賃、いかほど???ってかんじでした。(それから、あんなに地下迷路があるんじゃくぁ、地震には弱いぞ。きっと!!
返信する
■亜蘭真 主美士さん (えい)
2008-01-12 10:42:32
こ、こんにちは。

亜蘭真 主美士さんではないですか。
お久しぶりです。
ぼくの記憶だと、一昨年の10月以来。
こういうことがあると、
とても嬉しくなってしまいます。

ところで、この映画ご覧になったんですか?
途中、少年が犯行を止めさせようとしているシーンが出てくるじゃないですか。
あれが、あとで考えるとスゴく後味悪くって。
なぜか、あのシーン、あの声が
強く印象に残っています。
返信する
微妙な所をついてくるんだから! (亜蘭真 主美士)
2008-01-12 13:27:34
おひさでした。そんなにまってくれてるとは、ツユしらづ・・・・。で、犯行阻止のところですが
その質問に答えちゃうと、。一番のキモをばらしちゃうじゃあないですか・・・・。まだ、公開前ですよ!
でも、ごまかしながら答えちゃうと、ぼくなりの考えですが、あれは、夫婦を安心させる演技をしていたんだと思います。で、おおげさなのは、それを、強調する(監督の)演出だったんじゃあないかと、おもうんですけど・・・。どうでしょう。ちなみに、PAL版のDVDでみましたので、音声はフランス語、字幕は英語ということで、(ただすごくわかりよかった)細かいところは、ちょっと弱いです。で、メ-キングとか見ていると、夜の森の所とか
地下道のところとか、照明さんが活躍しています。地下道では、機材をいれるのにも大変だったみたいです。あと、演奏しゃのプロの面構えがみれてよかったです。
ちなみに、あの家の外観は、真ん中だけホンモノで,後は絵でした。これは、家賃まけてもらわなきゃ!!
返信する
■ヤバイヤバイ (えい)
2008-01-12 14:16:28
そ、そうでした。まだ公開前。
喜びのあまり先走りしてしまいました。

いやいや。ぼくももちろん亜蘭真 主美士さんと同じ考えです。
まさかお答えをいただけるとは…。

ここはスルーしましょう。
そうそう、本文にも注釈を入れるようにします。
※「思わずキモに関わる会話をしてしまいました。
ご覧になるまでは(亜蘭真 主美士)さんと(えい)のコメントのやりとりは読まないようにお願いします)」と。

あの家、マットペインティングなんですか。
確かに、借りた家にしては大きすぎますよね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。