(原題:The Reader)
----これって、アカデミー賞で
作品賞を含む主要5部門にノミネートされている作品だよね。
「うん。日本での公開が6月19日だから、
もう少し後でもいいかなとも思ったんだけど、
発表がそこまで迫ってきているからね。
でも思うに、この作品が受賞するとしたらケイト・ウィンスレットの主演女優賞かな。
ぼくとしては『レイチェルの結婚』のアン・ハサウェイに取ってほしいけど…」
----ウィンスレットって
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』も評判よかったよね。
「あっ、でもこっちでノミネートっての分かるなあ。
驚くことに、この映画の前半はほとんどヌードと言っていいくらい
あっけらかんと脱ぎっぱなし。
後半になると一転して、おばあちゃんの老けメイク。
もちろん脱げばいいってものでもないし、
老ければいいってものでもないけど、
その女優魂には脱帽だね」
----へぇ~っ。タイトルからだと想像つかなかったけど、
これってそんなに長い間の物語なんだ。
「うん。話を要約するとこうなる。
物語は1958年のドイツに始まる。
15歳のマイケル(デヴィッド・クロス)は、
21歳年上のハンナと知り合う。
それは彼女から誘ったのか、少年の性への好奇心からか、
ふたりはほどなく肉体関係へと発展。
ベッドを共にするようになる。
やがてハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになる。
ゲーテ、チェーホフ、ヘミングウェイ……。
ところがある日、ハンナは突然彼の前から姿を消してしまう。
数年後、法学部の大学生になったマイケルは、
法廷でハンナが被告人として裁かれている姿を目の当たりにする。
さらに、彼女はある<秘密>を隠し続けたことから窮地に追いやられ、
無期懲役の判決を受けてしまう」
----うわあ。秘密があるの。
そういうミステリーってフォーンは好きだニャあ。
「うん。これはね。
その秘密がキーワードに。
なぜ、彼女は無実になりえたのに、
そうしなかったのか?
人間の矜持というものを考えさせられる、
実によく作りこまれた映画。
観る人すべての感情を揺さぶらずにはおかない
この数年、映画界に旋風を起こした“ナチス”を
ハリウッド側から描いた作品にもなっている。
時代色豊かなクリス・メンゲスの撮影も
さすがアカデミー賞にノミネートされるだけのことはある。
ただ、作品賞は難しいだろうな。
もっと“強烈”な作品がいくつかあるからね。
ただ、だれもが“名作”と認める映画。
いつまでも心に残ることは
間違いないと思うよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ニャにニャに。レイフ・ファインズも出てるのかニャ」
※監督は『めぐりあう時間たち』スティブン・ダルドリーだ度
お花屋さん ブーケ、アレンジメントetc…
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----これって、アカデミー賞で
作品賞を含む主要5部門にノミネートされている作品だよね。
「うん。日本での公開が6月19日だから、
もう少し後でもいいかなとも思ったんだけど、
発表がそこまで迫ってきているからね。
でも思うに、この作品が受賞するとしたらケイト・ウィンスレットの主演女優賞かな。
ぼくとしては『レイチェルの結婚』のアン・ハサウェイに取ってほしいけど…」
----ウィンスレットって
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』も評判よかったよね。
「あっ、でもこっちでノミネートっての分かるなあ。
驚くことに、この映画の前半はほとんどヌードと言っていいくらい
あっけらかんと脱ぎっぱなし。
後半になると一転して、おばあちゃんの老けメイク。
もちろん脱げばいいってものでもないし、
老ければいいってものでもないけど、
その女優魂には脱帽だね」
----へぇ~っ。タイトルからだと想像つかなかったけど、
これってそんなに長い間の物語なんだ。
「うん。話を要約するとこうなる。
物語は1958年のドイツに始まる。
15歳のマイケル(デヴィッド・クロス)は、
21歳年上のハンナと知り合う。
それは彼女から誘ったのか、少年の性への好奇心からか、
ふたりはほどなく肉体関係へと発展。
ベッドを共にするようになる。
やがてハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになる。
ゲーテ、チェーホフ、ヘミングウェイ……。
ところがある日、ハンナは突然彼の前から姿を消してしまう。
数年後、法学部の大学生になったマイケルは、
法廷でハンナが被告人として裁かれている姿を目の当たりにする。
さらに、彼女はある<秘密>を隠し続けたことから窮地に追いやられ、
無期懲役の判決を受けてしまう」
----うわあ。秘密があるの。
そういうミステリーってフォーンは好きだニャあ。
「うん。これはね。
その秘密がキーワードに。
なぜ、彼女は無実になりえたのに、
そうしなかったのか?
人間の矜持というものを考えさせられる、
実によく作りこまれた映画。
観る人すべての感情を揺さぶらずにはおかない
この数年、映画界に旋風を起こした“ナチス”を
ハリウッド側から描いた作品にもなっている。
時代色豊かなクリス・メンゲスの撮影も
さすがアカデミー賞にノミネートされるだけのことはある。
ただ、作品賞は難しいだろうな。
もっと“強烈”な作品がいくつかあるからね。
ただ、だれもが“名作”と認める映画。
いつまでも心に残ることは
間違いないと思うよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ニャにニャに。レイフ・ファインズも出てるのかニャ」
※監督は『めぐりあう時間たち』スティブン・ダルドリーだ度
お花屋さん ブーケ、アレンジメントetc…
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
ご訪問ありがとうございます。
初めての方からいただけるコメントは
ほんとうにうれしいです。
これを機会にまたお立ち寄りいただけると幸いです。
こういう映画は、宣伝も難しいですよね。
ちょっと見には、普通の恋愛映画、
あるいは『青い体験』ものにしか見えないですものね。
でも、ほんとうに奥の深い映画でした。
危ない危ない!
私のところにも感想を書いたのですが
いくら書いても書き足りないくらい
いろいろな思いを残してくれました。
本当に複雑な要因が沢山沢山からみついて、あのような結末になったのですよね。
一言で言えない気持ちをプレゼントしてくれました。
あのラストは、複雑な感慨を抱いたシーンでした。
「娘に自分が引きずった過去を話す。」
それは自分というものを後に残したいという
一種の生殖本能に近いもののような気がしました。
「初恋の思い出」とくくってしまったら、
それだけのことになってしまいますが、
彼にとっては、それが自分の人生すべてということだったのではないでしょうか?
「自分はこういう人間でこういう人生を送った」
そういうことを語れる関係の娘がいるというのは、
ある意味、うらやましい気もしました。
本当に確かな名作でしたね。
ケイトの演技もすばらしくて、感銘を受けました。
ただしラストはちょっと…と、思ってしまいました。
娘に自分が引きずった過去を話すのは、どうなのかな・・・?
本当に確かな名作でしたね。
ケイトの演技もすばらしくて、感銘を受けました。
ただしラストはちょっと…と、思ってしまいました。
娘に自分が引きずった過去を話すのは、どうなのかな・・・?
確かに今振り返ってみると、
このケイト・ウィンスレットは、
これまでの、生活に疲れたというか薄幸の女性に加えて
「過去」と「生来」ふたつのハンディを背負う役柄。
まさに彼女の真骨頂でした。
文盲についての問題は、
正直、ぼくには少し分かりかねます。
やはり、自分の「誇り」というのは、
その人の人生に対する考え方に関わってくるので…。
ただ、なるほどとすぐに納得はしなかったのはぼくも同じで、
そのあたり、描写は突っ込み不足の感も否めませんね。
私もレイチェルの結婚を観て、アン・ハサウェイの素晴らしい演技はオスカー級だと思ったのですが、こりゃ確かにこっちに投票が流れるのもわかります。
文字通り体張ってますしね。
ただ、あの秘密ってそこまで秘密にしたいほど恥ずかしい事かというあたりが少し疑問でした。
確かに恥は恥でしょうけど、あの世代なら文盲率はある程度高かった筈だし、殺人者のレッテルと引き換えにするほどなんでしょうか。
原作ではもうちょっと突っ込んだ理由付けがあるのでしょうかね。
ケイト・ウィンスレットは
思えば、
『タイタニック』のすぐ後、
『グッバイ・モロッコ』で
再スタートを切ったときから、
野心的な女優でした。
あれだけの大ヒット作で有名になったにもかかわらず、
すぐに気持ちを切り替えして
まったく違うタイプの映画に出る。
でも思えば、
デビュー作が『乙女の祈り』ですものね。
監督、そういえば、ピーター・ジャクソンだった(汗)。
こちらこそありがとうございます。
ひろちゃんさんのレビューを拝見して、
あのニューヨークでのシーンの衝撃を思い出しました。
普通に、ヒューマニズムで
まとめてしまわないところが
この映画の深いところ。
『路上のソリスト』には、
その視点が足りないんだなあ。
でも、ほんとうに立場や見方によって、
いろんなことを考えさせられる映画だったという気がします。
本当に人間の矜持というものを考えさせられる映画でしたし、ハリウッド側から描いたナチスの秀作ではなかろうかと。
男性陣からはどうか解りませんが、前半のケイトの脱ぎっぷりもおばちゃん体型で安心しました(笑)
彼女の細部に渡る微妙な目つきとか絶妙な演技でした。
ぼくにとって、
圧巻だった「ケイト・ウィンスレットの脱ぎっぷり」といえば、
『リトル・チルドレン』。
あれは、激しかったです。
『レボリューショナリー・ロード』も
なかなかすごかったですが…。
なんて、何書いているんだろう?
この映画、まさか、
ナチスの方にまで話が転がっていくとは
まったく想像もしていませんでした。
スリリングな映画体験でした。
ございました^^
DVDになって、もう1度観る時は、えいさんが書かれていることを頭に入れて観てみたいと
思います。
さて、この作品ですが、映像が綺麗だなあと
(なんか味わいがあるなあと)思って
いたのですが、
>時代色豊かなクリス・メンゲスの撮影も
さすがアカデミー賞にノミネートされるだけのことはある。
とのことで、納得いたしました。自分的には
音楽も好きで、地味な作りの映画でしたが
キャストの名演も含めて、深い余韻を心に残す作品となりました。。。
立場や見方によって、いろいろな考えが
感想が出てくる作品ですよね^^
名作だと私も思います(T^T)
そして,原作の登場人物がそのまま実体を持ってスクリーンに現れたかのような
最高のキャストでした。
特にレイフとケイトはぴったりで。
ケイトといえば,「タイタニック」でも「日蔭のふたり」でも見事な脱ぎっぷりでしたが
あの頃は正面からのヌードを堂々と見せていたのに
今作では背後からのショットが多くて。
彼女の背中の美しさに目を見張りました。
ナチスの罪を裁くということ・・・それにハンナのあの秘密・・・
単なる恋物語ではなく,いろいろと深く考えさせられる名作ですね。
ぼくも今年は粒ぞろいだったと思います。
この映画、前半で、
見過ごしていたこと(人によっては疑問を抱いたこと)が
2度観たら、そういうことかと分かり、
胸にグッとくる
そういうタイプの映画だったと思います。
字が読めない人を起用する(少しぼかして書いてます)ことについて、
それはおかしいのでは?という意見もありますが、
逆に、だからこそあの役に起用したという受け止め方もできるかもしれませんね。
毎年・・なのかもしれないけれど、今回のアカデミー賞絡みの作品は名作ぞろいだった気がします。
ずっと不可解な事ばかりするハンナが前半は理解できなかったのだけど、秘密がわかった瞬間納得してしまいました。
「チェ」の時に、字の読めない兵士は騙されるから起用しないといったシーンが有りましたが、ハンナのそれは逆の意味で利用されたんじゃないかと思いました。
とても辛い秘密でした。
秘密
心にずっしり重くのしかかる映画でした。
人生は一度っきりということを
これほど深く考えさせられた映画も
そうはないです。
久しぶりに、
日が経つにつれて
そのよさが分かってきた映画でした。
でも、辛すぎる。
そういう意味では、あまり好みじゃないかも…。
行間を読ますことは、本以上に映像にすると
難しいと思うのですが、
おっしゃるように非常によく作りこまれていて
それを演じたキャストがまた行間を見事に演じてましたものね~。
ぼくも「年上の女」ものは好きです(笑)。
なんと言っても一番は『おもいでの夏』ですね。
マイケルがうらやましい。
正直言って、前半は彼にジェラシーを感じていました。
特に年上女性好きにはこのマイケルの気持ちがよく分かるんです。
そりゃあの時期にあれだけ体も心もお世話になれば、一生忘れられませんよ。
何といっても思春期男子にとって年上女性の魅力は言葉にできないものだらけでしたからね。
体当たり演技とはまさにこのこと。
ケイトの役者魂を改めて知らされました。
「ナチスが○○の人をあのような仕事で雇うはずがない」と言われた方もいましたが
観ている間はそういうことを
考える余裕のない熱演でした。
ケイトの熱演には驚きです、もともと脱ぐことも多かった女優さんだけど
少年とあんなことになるとは思ってもみなかったので、、、、
エロティックでミステリアスな前半と後半の裁判のシーンでは全く違う印象だけど
惹き込まれて観ました★