ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』

2007-01-28 18:53:16 | 新作映画
(原題:The Marine)

----ジョン・シナってだれよ?
「ぼくも知らなかったけど、
WWE(ワールド・レスリング・エンタテインメント)のスーパースターらしい。
WWEでは持ち込まれた企画やオリジナル脚本、
書籍、記事の中から選りすぐった自社映画の企画立ち上げに出資しているんだって」

----と言うことは、アクション映画で間違いないよね。
「オフコース(笑)。
お話は一言で言えちゃう。
シナ演じる海兵隊員ジョン・トライトンは、
イラク戦での決死の救出の際に取った行動が軍法に触れて除隊に。
愛する妻との新生活を始めるものの、
妻が残虐なダイヤモンド強奪団に誘拐されたことから、
野獣の怒りを爆発させ、必死の追跡を始める!
あら、二言だった(汗)」

----それって、これまで
アクションで何回も描かれたパターンだ。
「でも、それだからこそ
この映画はオモシロいんだ。
80年代のアクションのように
爆発炎上の繰り返し。
主人公は爆風に追われるように危機一髪で飛び出し、
川の中に逃げ込む」

----調子よく川があるんだ?
「うん。川沿いの森の中、
湿地を追いつ追われつ。
ここはもどかしさを強調してるはずなんだけど、
ジョン・トライトンは軽々と突き進む」

----あれっ?なんか茶化してニャい?
「いや、そんなことないよ。
もちろんツッコミ始めたらキリないけどね。
たとえば犯人たちが誘拐したジョンの妻なんて、
どこかに置き去りにすれば、
主人公はそれ以上追ってこないのに
なぜかいつまでも連れ回っている(笑)」

----じゃあ、ダメじゃん。
「でも、アクションの密度は高いしなあ。
アクション映画に欠かせない悪党一味も個性派ぞろい、
そのためいつも一触即発の仲間割れ状況。
そんな中、彼らは仲間を粛正しながら逃げるんだ」

----悪党のボスをロバート・パトリックが
演じていると聞いたけど?
「うん『T2』のね。
彼の徹底した非情さも懐かしい。
部下の一人が、
不死身のジョンのことを『タ-ミネーターみたいだ』と言う。
するとボスが彼をじろり。
ここには笑ったね。
ただ、その爆破炎上ぶりから言えば
同じシュワルウェネッガーでも
『コマンドー』の方が近かったかな」

   (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「クライマックスは『カジノ・ロワイヤル』だニャ」ご不満

※ツッコミ始めたらきりないけ度
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4 コメント

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笑いました・・・ (プリシラ)
2007-01-31 07:04:08
こんにちは、えいさん。

>調子よく川があるんだ?

ここ、爆笑しました。
アクションとか観てると そういうこと よくありますよね~!
「都合いいなぁ~」とか 突っ込みするのが また楽しいんですよね。わかります~。

また 楽しい(メインストリームばっかじゃない)映画評 楽しみに寄らせていただきますね
返信する
■プリシラさん (えい)
2007-01-31 21:13:10
こんばんは。
この映画、
B級アクション映画の定石をなぞったような作品なのですが、
ドンパチやカーアクションに頼っていないところに好感が持てました。
短い時間の中によくまとめたと思います。

それにしても、
こんなマイナーな作品の紹介まで読んでいただけて
ほんとうに嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
返信する
Unknown (ケント)
2008-01-23 16:43:32
こんにちはTBお邪魔します
B級だけど凄いアクションでしたね。
人間ターミネーターでした。
悪役のボスがいつまでも、主人公の妻を連れていたのは、たぶん彼女に惚れちゃったんでしょうな。劇中でちょっとその素振りがありましたからね。
返信する
■ケントさん (えい)
2008-01-24 23:02:21
こんばんは。

この映画、なぜか好きなんですよね。
アクションは、あまり大掛かりじゃなく、
この程度の器がいいです。
それでもやりたいだけやってしまう、
そんな感じが好きです。

なるほど、あのボスは惚れちゃいましたか。
さもありなんですね。
返信する

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