
(原題:Shine a Light)
----へぇ~っ。これってマーティン・スコセッシが監督したんだ。
「うん。彼は音楽にも強く『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』では
助監督と編集を兼任。
ザ・バンドの『ラスト・ワルツ』や
『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』などを監督している。
でも、そんな彼でもこの映画は大変だったようだ。
なにせ、ステージが始まる直前まで
セット・リストが決まらず、
カメラ・ポジションもままならなかったようだ。
映画の中でも、
『順番までとは言わないから何をやるのかだけでも教えてくれ』
『最初の曲くらいは知りたい』と
焦ってイライラしているスコセッシが写し出される」
----それってスゴいね。
ほとんどぶっつけ本番じゃニャい。
「うん。
ストーンズ側としては映画のためのステージではなく、
パフォーマンスを見せたい----
スコセッシに撮られていることを意識してしまいたくない
ということらしい。
だからギリギリまで情報を押さえたんだろうね。
『ムービング・カメラは止めてくれ』などの注文も。
この映画は、そんなスタッフとストーンズのせめぎ合いが
とてもオモシロい。
で、どうなるのかと思ったらいきなり
『JUMPIN′ JACK FLASH』。
キースのギターから始まる。
もうカッコいいのなんのって」
----あれっ、えいはストーンズのファンだっけ?
「いや、それほどでもないよ。
でも彼らの映画
オルタモントの悲劇『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』や
ハル・アシュビーの『ザ・ローリングストーンズ(Let's Spend the Night Together)』は
観ているよ。
でも、それらよりもこの映画の方が迫力を感じた。
そこに彼らストーンズのスゴさがあるんだろうな。
あたりまえの感想だけど、
あの年でこのシェイプアップされた肉体と運動能力、
ちょっと考えられないね。
話はそれるけど、
今回観て改めて感じたのは
甲斐よしひろのステージングはかなり
ミック・ジャガーを意識していたんだなということ。
パフォーマンスがそっくりだ」
----結局、やったのは有名な曲が多いの?
「うん。『BROWN SUGAR』とか
『START ME UP』『(I CAN′TGET NO) SATISFACTION』
あたりはやっていたね。
あと、嬉しいのがマリアンヌ・フェイスフルでヒットした
『AS TEARS GO BY(邦題:涙あふれて)』。
『自分たちでやるのは恥ずかしく人に歌ってもらった』と言いながら、
終わった後に『いい曲だろ』と言うミック。
まあ、こういうのは楽しいよね。
あと、たとえば彼らの中で唯一いいオジさんになった感じの
チャーリー・ワッツがドラムを叩いた後『ふうっ』と
深呼吸していてカメラにニヤリとか、
あいかわらずの不良キース・リチャーズが
あれっ、タバコ止めたのかなと思ったら
途中からスパスパ。
それもステージに放り投げて捨ててしまう。
そんな彼でも最後には自分のギターにキス。
そうそう、ゲストのバディ・ガイにギターをプレゼントするなんてのも…」
----ふうん。
ところで映画としてはどうニャの?
スコセッシらしさとかあるの。
「いいところ突いてきたね。
映画は途中、
若い頃のインタビューを挟むものの、
ほとんどがステージ。
映画であることを一瞬忘れそうになる。
ところがラストのラストでスコセッシ・マジックが炸裂。
いやあ、ニューヨーク好きの彼らしい演出。
ここは詳しくは言わない方がいいだろうね」
----そういえば、
来日コンサートにも行ったほど
えいが好きだったグループのメンバーが亡くなったね。
「ピンク・フロイドのリチャード・ライトね。
ソロ・アルバムも持っているほどの大ファン。
これでスコセッシに
彼らピンク・フロイドを撮ってもらう夢は消えたわけだ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「クリントン元大統領が挨拶するんだってニャ」
※一緒に騒ぎたくなる度

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(他のタイトルはこちらをクリック→)

※画像はアメリカ・オフィシャル(ダウンロードサイト)より。
----へぇ~っ。これってマーティン・スコセッシが監督したんだ。
「うん。彼は音楽にも強く『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』では
助監督と編集を兼任。
ザ・バンドの『ラスト・ワルツ』や
『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』などを監督している。
でも、そんな彼でもこの映画は大変だったようだ。
なにせ、ステージが始まる直前まで
セット・リストが決まらず、
カメラ・ポジションもままならなかったようだ。
映画の中でも、
『順番までとは言わないから何をやるのかだけでも教えてくれ』
『最初の曲くらいは知りたい』と
焦ってイライラしているスコセッシが写し出される」
----それってスゴいね。
ほとんどぶっつけ本番じゃニャい。
「うん。
ストーンズ側としては映画のためのステージではなく、
パフォーマンスを見せたい----
スコセッシに撮られていることを意識してしまいたくない
ということらしい。
だからギリギリまで情報を押さえたんだろうね。
『ムービング・カメラは止めてくれ』などの注文も。
この映画は、そんなスタッフとストーンズのせめぎ合いが
とてもオモシロい。
で、どうなるのかと思ったらいきなり
『JUMPIN′ JACK FLASH』。
キースのギターから始まる。
もうカッコいいのなんのって」
----あれっ、えいはストーンズのファンだっけ?
「いや、それほどでもないよ。
でも彼らの映画
オルタモントの悲劇『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』や
ハル・アシュビーの『ザ・ローリングストーンズ(Let's Spend the Night Together)』は
観ているよ。
でも、それらよりもこの映画の方が迫力を感じた。
そこに彼らストーンズのスゴさがあるんだろうな。
あたりまえの感想だけど、
あの年でこのシェイプアップされた肉体と運動能力、
ちょっと考えられないね。
話はそれるけど、
今回観て改めて感じたのは
甲斐よしひろのステージングはかなり
ミック・ジャガーを意識していたんだなということ。
パフォーマンスがそっくりだ」
----結局、やったのは有名な曲が多いの?
「うん。『BROWN SUGAR』とか
『START ME UP』『(I CAN′TGET NO) SATISFACTION』
あたりはやっていたね。
あと、嬉しいのがマリアンヌ・フェイスフルでヒットした
『AS TEARS GO BY(邦題:涙あふれて)』。
『自分たちでやるのは恥ずかしく人に歌ってもらった』と言いながら、
終わった後に『いい曲だろ』と言うミック。
まあ、こういうのは楽しいよね。
あと、たとえば彼らの中で唯一いいオジさんになった感じの
チャーリー・ワッツがドラムを叩いた後『ふうっ』と
深呼吸していてカメラにニヤリとか、
あいかわらずの不良キース・リチャーズが
あれっ、タバコ止めたのかなと思ったら
途中からスパスパ。
それもステージに放り投げて捨ててしまう。
そんな彼でも最後には自分のギターにキス。
そうそう、ゲストのバディ・ガイにギターをプレゼントするなんてのも…」
----ふうん。
ところで映画としてはどうニャの?
スコセッシらしさとかあるの。
「いいところ突いてきたね。
映画は途中、
若い頃のインタビューを挟むものの、
ほとんどがステージ。
映画であることを一瞬忘れそうになる。
ところがラストのラストでスコセッシ・マジックが炸裂。
いやあ、ニューヨーク好きの彼らしい演出。
ここは詳しくは言わない方がいいだろうね」
----そういえば、
来日コンサートにも行ったほど
えいが好きだったグループのメンバーが亡くなったね。
「ピンク・フロイドのリチャード・ライトね。
ソロ・アルバムも持っているほどの大ファン。
これでスコセッシに
彼らピンク・フロイドを撮ってもらう夢は消えたわけだ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「クリントン元大統領が挨拶するんだってニャ」

※一緒に騒ぎたくなる度


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※画像はアメリカ・オフィシャル(ダウンロードサイト)より。
ちょっぴりご無沙汰しております。
えいさん、以前二年前ぐらいでしたっけ、私に、この映画の話をしてくださいましたよね、確か。
いや、その時はこんなに素晴らしい作品になる
とは、予想だにしていませんでしたよ!
本当これ最高、音も映像も全くもって文句ナシ!
今後の音楽ドキュメンタリーに影響を与えるんじゃないかな?ってぐらいの出来でしたよね♪
お久しぶりです。
“現在”をこういう風に切り取れるというのは、
さすがスコセッシ。
映画を長年やっている人でなくては、
こうはいかないでしょう。
ただ、個人的にはこの後、
『ザ・フー:アメイジング・ジャーニー』に
とてもスリリングな時間を感じたので、
少し印象が遠ざかりつつあります。
こちらの映画についてのご意見もぜひ
とらねこさんにおうかがいしたいです。