ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『映画クレヨンしんちゃん・超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』『名探偵コナン11人目のストライカー』

2012-04-10 23:43:58 | 新作映画



「今日は、今週公開のアニメを…。
GW恒例の『クレヨンしんちゃん』
『名探偵コナン』

----どうして二本まとめちゃうの?
「うん。実は、
片方のできがぼくには不満足で、
それで、ついでという形で一緒に喋っちゃおうと…」

----へぇ~っ。どっちだろう?
「まあ、それは聞いているうちに分かるよ。
まずは『クレヨンしんちゃん』。
今回は、しんのすけとひまわりがプリンをめぐって大ゲンカしたところから話が始まる。
しんのすけは『オラ、妹なんかいらない!』と怒り心頭。
そこにやってきたのが、謎の二人組。
しんのすけに『ひまわり姫様をお預かりします』と伝え、一枚の紙を差し出す。
それに、しんのすけがサインをしちゃったことから、
野原一家はUFOに乗って『ヒマワリ星』へ。
実は、しんのすけがサインした紙は、
ヒマワリを姫として差し出すという『宇宙契約書』。
ヒマワリ星、そして地球の平和を守るには、
彼らは、ひまわりと別れなければならない。
ヒマワリ星の大王ゴロネスキーは、しんのすけに冷たく言い放つ。
『妹を選ぶのか、地球の未来を選ぶのか?』」

----ゴロ寝好き~? ふざけた名前。
お話も、どこかで聞いたような…。
「この“ゴロ寝好き”の言葉に象徴されるように、
映画とは“ヒマ”の重要性を説く…。
というと、何やらまじめっぽいけど、
要は、のんびりゆったり生きていこうよ、
そうじゃないと、イライラしてすぐ近くの人ともいがみ合い、
最終的には地球が滅びちゃうよ…というようなメッセージ。
で、それを救うのが伝説の“ひまわり姫”。
実は、これには、まだ後があって
まるで『風の谷のナウシカ』のような展開になっていくんだけどね」

----あらら、ついにジブリが出てくるか?
「うん。さすがにこれはやりすぎだと思うけどね。
それよりも注目したいのは、
この映画がシリーズ中の傑作『オトナ帝国の逆襲』をなぞっていること。
しんのすけはもちろんのこと、ヒロシもみさえも、
ヒマワリを救うべく一丸となって立ち向かう。
しかも、『オトナ帝国の逆襲』のヒロシの回想に代るものとして、
ひまわりが年頃の女性になったときのヒロシの想像が描かれる。
悪く言えば、このシリーズは『オトナ帝国の逆襲』の呪縛に捕われ、
今なお抜け出せないでいるた。
でも、さっき話したテーマじゃないけど、
“ヒマ”を持つ暮らしをしようというメッセージは
この映画らしくていいと思うし、
ヒマワリ星のビジュアル・コンセプトも
真鍋博のイラストを思わせる、
かつてみんなが夢見ていたバラ色の未来。
ちょっと詰め込みすぎて110分の大作(?)にしたのがもったいない」

----確か『オトナ帝国』は89分だったよね。
あれ、この流れからすると
“不満足なのは”…。
「うん。『名探偵コナン』の方。
今回の副題『11人目のストライカー』に表されているように、
物語の主軸はサッカー。
それもJリーグということで、
本物のJリーガーたちが、自分の役で出演。
映画のキーとなる言葉を長々と吹き替えている。
しかしこれが裏目。
いわゆるプロの声優と、あまりに乖離しているんだ。
カツゼツもイマイチ。
それだけで、しらけてしまう。
そして、さらに問題なのは、
コナンが超人的に活躍しちゃうところ」

----でも、それっていつもじゃニャい。
「それはそう。
だけど、これまではその活躍は
クライマックスに、
しかも蘭の危機を救うという“愛”が加わることで、
普通以上の力を生みだしていた。
ところが、今回はしょっぱなから大活躍。
どうしてそこまでやっちゃうの?
そしてどうしてそこまでやれるの?
という疑問が湧いてきて…。
作劇として、
これはちょっと巧くいっていないのではないかと、
まあ、そう思ったワケだ。
それに肝心のミステリー部分も、少し無理がある。
いつもは、へぇ~っ、なっちゃうんだけどね」




                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「やりすぎはよくないということかニャ」小首ニャ

※クレシン20周年、Jリーグ20シーズン目だ度

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