(原題:Casare deve morire)
----これって、韓国のパク・チャヌク監督作品。
ハリウッドに渡って撮ったってこと?
人気あるよね。
「そうだね。
でも、正直言うと、
ぼくはこの監督の作品は
カンヌ国際映画祭でグランプリを取った『オールド・ボーイ』 くらいしか好きじゃないんだ。
映像などは斬新でオモシロいと思うんだけど、
それが物語と上手くかみ合っていない気がして…」
----でも、これは脚本がハリウッドなんでしょ?
「そうなんだ。
書いたのは『プリズン・ブレイク』の主演俳優ウェントワース・ミュラー。
執筆に8年の歳月がかけられたらしい」
----日本で付けられたタイトルからしてミステリーっぽいけど。
「うん。
物語は
18歳の少女インディア・ストーカー(ミア・ワシコウスカ)18歳のときに始まる。
鋭すぎる感覚を持つ彼女がただひとり心を開く父親が急死。
その葬儀の日、行方不明だった叔父チャーリー(マシュー・グード)が突然現れる。
その日から、次々と彼女の周囲の人々が姿を消していく…」
----ニャあんだ。
それじゃあ、その叔父さんが
殺人鬼に決まってるじゃない。
もし、それが妄想オチじゃなければ…。
「だよね、だれが観ても。
映画にもはっきりと殺人シーンは描かれているし。
だけど、この映画、
ぼくが喋ってみたいなと思ったのは、
その、さして驚くほどでもない物語ながら
映画として観る者を引き付ける、
その吸引力について。
実はこの作品、
オープニングから、凝りに凝ったアングルの映像が出てくる。
キャメラ・ポジションを思いっきり下げて遠景を写したかと思うと、
そこに立つヒロインの目のどアップをカットイン。
そこに意味ありげなモノローグが流れたりもする。
また、ヒロインの誕生日に毎年贈られてくる
サイズ違いの同じデザインの靴の見せ方なども、
17足の靴に囲まれて横たわるヒロインといったように、
全編に才気が漲っている」
----あれ、17足。
18じゃないの?
「そう。実は今年は
なぜか≪鍵≫が入っているんだ。
これは文字通り映画のキー(鍵)ともなっていて、
クライマックスでは
その鍵が謎を解く。
それとこの映画で忘れてはならないのは衣装だね」
----どういうこと?
「インディアが着ている淡い黄色の衣装。
これはフランスの画家バルテュスの
カーディガンとスカートの少女たちが居眠りをしている絵からヒントを得たとか。
その母親エヴィ(ニコール・キッドマン)が着ているのは
どの服も体にピッタリ合っている。
これは籠に捕われたクジャクのようと、
プレスには書いてあったけど、
その対比も効果的。
でも、もっとも注目したいのはチャーリー。
カシミアのセーターやサドルシューズ。
これもプレスの言葉を借りるなら
1950年代のケーリー・グラント風。
このクラシックな感じが
古めかしい邸宅の中で物語が展開することもあり、
どことなくヒッチコックの匂いを感じさせもする。
あらら、喋っているうちに
観ていた時よりも評価が高くなってきたぞ。
ラストの映像もオープニングの意味を明かす形になっていて、
うん。これはよくできたいたと思うな」
「音楽もいいらしいのニャ」
※ナンシー・シナトラ、リー・ヘイズルウッドの『サマー・ワイン』が官能的に使われている度
<iframe width="420" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/mQiDs9tKZv4" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
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ハリウッドに渡って撮ったってこと?
人気あるよね。
「そうだね。
でも、正直言うと、
ぼくはこの監督の作品は
カンヌ国際映画祭でグランプリを取った『オールド・ボーイ』 くらいしか好きじゃないんだ。
映像などは斬新でオモシロいと思うんだけど、
それが物語と上手くかみ合っていない気がして…」
----でも、これは脚本がハリウッドなんでしょ?
「そうなんだ。
書いたのは『プリズン・ブレイク』の主演俳優ウェントワース・ミュラー。
執筆に8年の歳月がかけられたらしい」
----日本で付けられたタイトルからしてミステリーっぽいけど。
「うん。
物語は
18歳の少女インディア・ストーカー(ミア・ワシコウスカ)18歳のときに始まる。
鋭すぎる感覚を持つ彼女がただひとり心を開く父親が急死。
その葬儀の日、行方不明だった叔父チャーリー(マシュー・グード)が突然現れる。
その日から、次々と彼女の周囲の人々が姿を消していく…」
----ニャあんだ。
それじゃあ、その叔父さんが
殺人鬼に決まってるじゃない。
もし、それが妄想オチじゃなければ…。
「だよね、だれが観ても。
映画にもはっきりと殺人シーンは描かれているし。
だけど、この映画、
ぼくが喋ってみたいなと思ったのは、
その、さして驚くほどでもない物語ながら
映画として観る者を引き付ける、
その吸引力について。
実はこの作品、
オープニングから、凝りに凝ったアングルの映像が出てくる。
キャメラ・ポジションを思いっきり下げて遠景を写したかと思うと、
そこに立つヒロインの目のどアップをカットイン。
そこに意味ありげなモノローグが流れたりもする。
また、ヒロインの誕生日に毎年贈られてくる
サイズ違いの同じデザインの靴の見せ方なども、
17足の靴に囲まれて横たわるヒロインといったように、
全編に才気が漲っている」
----あれ、17足。
18じゃないの?
「そう。実は今年は
なぜか≪鍵≫が入っているんだ。
これは文字通り映画のキー(鍵)ともなっていて、
クライマックスでは
その鍵が謎を解く。
それとこの映画で忘れてはならないのは衣装だね」
----どういうこと?
「インディアが着ている淡い黄色の衣装。
これはフランスの画家バルテュスの
カーディガンとスカートの少女たちが居眠りをしている絵からヒントを得たとか。
その母親エヴィ(ニコール・キッドマン)が着ているのは
どの服も体にピッタリ合っている。
これは籠に捕われたクジャクのようと、
プレスには書いてあったけど、
その対比も効果的。
でも、もっとも注目したいのはチャーリー。
カシミアのセーターやサドルシューズ。
これもプレスの言葉を借りるなら
1950年代のケーリー・グラント風。
このクラシックな感じが
古めかしい邸宅の中で物語が展開することもあり、
どことなくヒッチコックの匂いを感じさせもする。
あらら、喋っているうちに
観ていた時よりも評価が高くなってきたぞ。
ラストの映像もオープニングの意味を明かす形になっていて、
うん。これはよくできたいたと思うな」
「音楽もいいらしいのニャ」
※ナンシー・シナトラ、リー・ヘイズルウッドの『サマー・ワイン』が官能的に使われている度
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