※ネタバレ注:
※映画の核に触れる部分もあります。鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。
(原題:Evil Dead)
----うわあ。
『死霊のはらわた』だ。
これって30年も前に作られた
ホラー映画の古典じゃニャい。
人里離れた山奥の小屋で
若者たちが、
次々と邪悪な死霊にとりつかれるって話でしょ。
どうして今頃になってこんな昔の映画の話を…?
「あらあら。
フォーンもおとぼけ上手。
これは、先だってアメリカで公開されたばかりのリメイク版」
----へへっ。バレたか。
それだけじゃなくこの5月には
他にも
『フッテージ』『ポゼッション』と、
いずれも初登場全米No.1になったホラーが相次いで登場するよね。
「さすがよく知っているね。
その時ならぬホラーブームの中にあって、
ぼくがとりわけこの映画に引かれたのは
オリジナルを手掛けた
サム・ライミ、ロバート・タパート、
ブルース・キャンベルの3人がプロデューサーとして名を連ねていること、
そしてそのサム・ライミをして
『これは究極の恐怖体験だ。観られるものなら、観てみろ』と言わしめていること。
大きくはこのふたつかな」
----へぇ~っ。
確か最初の『死霊のはらわた』は
あのスティーブン・キングから
『映画史上最も残忍なホラー・フィルム』と評されているよね。
「そうなんだ。
なのに、この高評価。
これじゃあ、ぼくでなくても
いったいどんあ怖い映画だろうかって想像しちゃうよね。
しかも、ぼくの苦手な<痛さ>もハンパじゃないみたいで、
チラシには『痛点をなくして観てください』とまで書いてある。
でもね、『ホステル』などで慣れてきているいるからか、
その<痛み>はそれほどでもなかった。
もっと言えば<ホラー>としても思ったほどは怖くなかった。
テイストとしては憑かれ系、
そう『エクソシスト』ジェットコースター版という感じ」
----あぅ、だったら怖くなかったのも分かるニャあ。
確か、えいは
ジャパニーズ・ホラーのような
霊が何もせずそこに“いるだけ”のほうが怖いって言っていたモノ。
あれ?
でも、この映画に満足したから、
こうして喋ってんだよね。
「うん。
この映画、ホラーはホラーでも、
“逃げられない恐怖”、
そして若者たちの邪悪なる者との戦いという、
いわゆるサスペンスによって映画を牽引していく。
しかしこれが手に汗握る巧さ」
----ニャるほど。
プロットそのものはオリジナルと同じだけに、
あとは描き方、
演出力の勝負となるワケだ。
「そういうこと。
例によってあまり詳しくは言えないけど、
クライマックスは、
『シャイニング』に始まり
『リング』と『ターミネーター』の併せ技へ繋ぐという感じ。
ぼくはこの映画を観て
もしかしたら
“テレビから這って出てくる貞子”のアイデア、
その大元は『ターミネーター』にあったたんじゃないかと思ったくらい。
いやあ、それにしてもこれはもう一回観たい映画。
フェデ・アルバレスというこのウルグアイの監督、
これからトップランナーとなることは間違いないね」
「ホラーでもう一回観たいって珍しいのニャ」
※おそらくこれは、後々語り継がれる映画になる度
http://www.youtube.com/watch?v=mQiDs9tKZv4
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