ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ペタルダンス』

2013-04-09 23:26:05 | 新作映画
---これって、おしゃれなプレスだね。
出演者は宮あおい忽那汐里安藤サクラ吹石一恵か。
なのに、だれも写っていなくって
空と海とかもめだけ。
いったいどんな映画ニャの?
「これがまた
シンプルと言えば、
これ以上ないほどにシンプル。
6年間会うことのなかったクラスメートのミキ(吹石一恵)が
自ら海に飛び込んだと聞いた
ジンコ(宮あおい)と素子(安藤サクラ)。
ふたりは、たまたま出会った原木(忽那汐里)と一緒に、
一命を取り留めたミキの暮らす町へ向う。
いわゆる女性だけのロードムービーだね」

----それだけ?
「うん。
それだけ。
もちろん、ちょっとしたエピソードでの肉付けはしてあって、
ジンコの煮え切らないボーイフレンド川田(風間俊介)だとか、
原木の前から突然姿を消して生死が分からないキョウコ(韓英恵)だとか、
彼女らに車を貸す素子の元夫・直人(安藤政信)とかね。
でも、大した事件が起こるってほどでもない」

----ふうん。
オフィシャルサイトを覗いたところ、
映像は抒情的だし、
いかにもって感じの音楽が流れているけど…。
「そう。
内容は暗く地味なのに、
ぼくは観ていて
なぜか頬が緩んだんだね。
透明な空気感に乗せて物語を進めていく
その感覚が懐かしかったからかな。
それとも3人のやり取りが
いかにもありそうという感じでリアルだったからかな」

----えっ?会話が多いと
その空気感とかが壊れそうだけど…。
「いや。
やり取りと言っても
会話そのものでなく、
間とか微妙な表情の変化。
しかもそこで交わされる会話は
抒情的な映像だからと言って
きれいごとというワケじゃない。
この感覚、
確かどこかで…と思ったら、なるほど。
監督が石川寛
彼の劇場デビュー作『tokyo.sora』
淡いトーンで統一されながら、
その中身たるや、
東京の空で女性が生きることの厳しさを
幾層にも重ねて描き、
かなり重いものになっていた」

----いわゆる映像派という言葉ではくくれないってワケだね?
「そういうことになるかな。
この映画が終わった時、
批評家らしい人が宣伝マンに対して
『自己満足なんだよ!』と声を荒げていたけど、
少なくともぼくはこの世界に浸って観ていられたわけだし、
そんな風に決めつけなくてもいいと思ったね」


                 
(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「音楽は菅野よう子。ずっと聴いていたくなるのニャ」気持ちいいニャ

※「ペタル」とは花弁の意味だ度
コトリ・ロゴこちらのお花屋さんもよろしく。

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