ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『フリーランサー NY捜査線』

2012-11-17 00:10:54 | 新作映画
(原題:Casare deve morire)


----これって、どっかで聴いたようなタイトルだニャあ。
「“捜査線”なんてついちゃうとね。
日本では『踊る大捜査線』が有名だけど、
元をたどればアカデミー作品賞受賞『夜の大捜査線』かな。
あの映画主はロッド・スタイガーがアカデミー主演男優賞を受賞。
でもほんとうの主演はシドニー・ポワチエじゃないか?
人種差別だ…
なんて論争が起こったことでも有名。
と、それはさておき、
この映画、
フォーンが言った、その“どこかで”は
内容の方にも当てはまっちゃうんだ。
主人公は、
15年前に警官だった父親を目の前で何者かに殺されたトラウマを引きずる
青年ジョナス(カーティス“50セント”ジャクソン)。
かつてストリート・ギャングの一員だった彼は、
夫が検事補だったリディアという女性の助力により更生。
警察学校を卒業し、
幼なじみの同期生と共にNYPDの同じ分署に配属される。
ところが…」

----そこは思ったような“正義”の場所でなかった?
「そういうことだね。
仲間と祝杯をあげているところに近づいてきた一人の男。
それは、父親の元相棒サルコーネ警部(ロバート・デ・ニーロ)。
彼は、ジョナスに対して
自分の配下となり、闇仕事をするよう誘いをかける。
その出勤初日。
教育係に就いてパトカーに乗った3人が見たのは、
私欲と不正にまみれた悪徳警官たちの姿であった…」

----確かにどこかで聞いたことがあるような話だニャあ。
アル・パチーノ『セルピコ』、
リチャード・ギア『背徳の囁き』
など、
悪徳警官を描いた映画は
これまでにも多く作られているけど、
この“教育係”というエピソードでいけば、
デンゼル・ワシントンがオスカーを受賞した『トレ―ニング・デイ』が有名だね。
ただ、あの映画が、
物語を“最初の一日”に絞っていたのに対して、
この映画は、その後、
主人公がこの悪の巣の中で
どう自分の道を切り開いていくかに重きを置いている。
と、ここまででもう想像がつくだろうけど、
ジョナスの父の死に大きく関与しているのが…」

----サルコーネ。
「これは、もう決まりだよね。
一方で、ジョナスの恩人であるリディアにもある目論見があった…
など、伏線の方も巧く張ってある。
また、ジョナスの教育係に
これまたオスカー俳優のフォレスト・ウィテカーを配したのも効いている」

----彼に睨まれたら
それだけでもビビりそう。
「だよね。ただ、ちょっと苦言を呈するとすれば
女性陣の描き方かな。
ジョナスの元恋人シン(アナベル・アコスタ)はともかく、
サルコーネが仕切る警官専用のクラブで働く
女子バーテン、ジョーイ(ボー・ガレット)。
彼女がジョナスとどういう関係か、
イマイチ、よく分からない。
というより、あえて登場させる必要あったのかな…。
この手の映画に欠かせない女性ヌードもけっこう出てくるし、
“お色気班”としてもあまり意味がなかった気がするな」



フォーンの一言「ラストが意外らしいのニャ」ご不満
※これが現実かもだ度

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