ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『道-白磁の人-』

2012-06-03 21:46:48 | 新作映画

----- 今日は、オンライン試写会。
ということでフォーンも一緒に鑑賞。
この『道~白磁の人~』というのは、
日本の韓国併合の4年後に京城ヘやってきた林業技術者の浅川巧のこと。
彼の仕事は朝鮮の山を緑にすること。
ところが、仕事以前に彼は、この地で
思いもかけぬものを目にする。
それは、朝鮮人を蔑視し、横暴にふるまう日本人の姿。
そんな中、巧は、同僚の朝鮮人雇員チョンリム(青林)から朝鮮語を習い始めるが…
というお話。
フォーンは、この人のことまったく知らなかったから、
メインビジュアルを観たときも、
これって格闘家のお話かニャ?なんて…。
だって、主演の吉沢悠の服が純白。
でも、これは白い朝鮮服バジ・チョゴリのことだったんだ。
そうそう、ここでタイトルの説明を。
“白磁”というのは、朝鮮の美術工芸品。
二束三文にしかならないという、白磁の壺を見た巧は、
その温かみのある美しさに強く惹かれ、
収集と研究を重ね、
民芸運動の祖である柳宋悦にも影響を与えていくんだ。
と、ストーリーはこのくらいでいいかな?
この映画の監督は、高橋伴明
どちらかというと、こういうウェブの世界からは遠く、
映画館で映画を…という感じがするけど、
えいが言うには、そこが彼の“漢”を感じさせると言っていた。
どういうこと?って思うでしょ。
ネット社会って、2~3日前の「東京新聞」にも載っていたけど、“嫌韓”の人が多い。
そんな中であえて、この朝鮮との架け橋になった日本人を描いた映画を
オンライン試写会としてかける。
それも、また高橋伴明監督にとっての
ひとつの“戦い”じゃないかと言うんだ。
『BOX 袴田事件 命とは』で、そして『禅 ZEN』で、
人間の尊厳、歩むべき道を描いてきた高橋伴明監督。
ここでは、不寛容の現代日本を写しだすかのような作品を世に問う。
ある意味、祈りにも似たような映画だったニャ。


(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「素朴で温かみのある白磁のような人、浅川巧。吉沢悠にピッタリなのニャ」ぱっちり

※高橋監督、精力的だ度

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