ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ロード88』(byえいwithフォーン)

2004-08-24 23:19:51 | 映画
----変わったタイトルだね。
国道88号線だったら「ルート」とかになりそうだけど?
「そうなんだよ。ぼくも最初は1988年の話かと思ってた。
でも、これってお遍路で知られる四国の88ヶ所の霊場のこと。
白血病の女の子が死の不安を抱きながら、
スケボーを走らせ、この88ヶ所を回る。
最初は『へぇ~っ、歩きじゃなくてもいいんだ』なんて
のんびり構えながら見てたんだけど、
いつしか引きずり込まれていったね」。

----と言うと?
「主人公の女の子の話だけでなく、TV『電波少年』を思わせる
芸人貧乏旅行や、犯罪に加担して故郷に逃げ帰った男の話が
うまくからみあい、それぞれがそれぞれに影響を与えていく。
まさにロードムービーの王道だね。
監督が中村幻児。もともとはピンク映画を撮ってた人だけど、
数年前の『元気の神様』もよかったし、いいねこの監督は。
クライマックスでは古瀬陽子の
『夢は夢のままで』が流れるんだけど、
そこなんかハンカチなしでは見られないね。
あんまり詳しくは言えないけど、主人公のもう一つの物語も
ある大団円を迎える。
できすぎという気もするけど、やはり脚本がうまいんだろうな」。

----四国を舞台にしたロードムービーというと他にもあったよね。
「吉田拓郎が主題歌に使われていた『旅の重さ』だね
ああいう自分探しの映画よりも、この映画のように、
前向きに生と取り組んでる方が好感が持てるね」。

----そういえばライブにも行こうと思ってるんだって?
「うん、吉祥寺曼陀羅でよくやってるみたいなんだ。
明後日もあるんだって。
来月24日にはソロ・ライヴもあるらしい」。

----入れ込んでるにゃあ。



人気blogランキングへ