ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

渥美清の命日に(byフォーン+えい)

2004-08-05 18:08:22 | 映画
昨夜は遅かったね。
-----「うん、『隠し剣 鬼の爪』の試写会に行ってたんだ。
   東京国際フォーラムに4000人以上のお客さん。
   ゲストも山田洋次監督を始め、永瀬正敏、松たか子ら
   10人の出演者たちが舞台挨拶。
   映写スクリーンは横幅20メートル、
   スピーカーは100台。
   しかも冨田勳指揮、53名のオーケストラによる
   映画音楽生演奏と、スゴイことづくめだったよ。」

で、映画の方はどうだったの?
-----「『たそがれ清兵衛』が藩命に従わざるを得なくなる
   腕の立つ武士を描いていたわけだけど、今回も同じ。
   ただ、この映画では“その先”を描いている。
   前作は“従う”ということで、
   後は自分の生活に戻っていたけど、
   ここでは山田監督らしい反骨精神と個人主義が出ているね。
   時代の影響もあるんだろうけど、
   そこで人によっては好き嫌いが分かれるかもだね。」

ふ~ん、客席の反応は?
-----「終わってから、なんとスタンディング・オベーション。
   普通の拍手じゃないんだ。
   みんな監督と役者に向かって立って拍手してたよ。
   ちょっと映画的なことを言えば、
   ぼくとしては主人公がプロポーズするときの
   キャメラワークが好きだね。
   1カットの静かなクレーン移動撮影。
   永瀬が告白するときは永瀬の顔を写し、
   それに対してどう受け答えるかを
   今度はキャメラが周り込み、松たか子の顔を写し出す。
   つまりそのゆったりとした時間の間、
   観客も彼女の心理や言葉、
   表情を想像しちゃうと言うわけ。
   いやあよかったな。」

確か、もう1本観てたよね。
-----「あっ、『シークレット・ウインドウ]ね。
   これはスティーヴン・キングでジョニー・デップ主演。
   主人公が小説家で、
   そこに『お前はオレの本を盗作したろう。』と
   人がやってくる。
   ま、オチはだいたい読めるけど、
   デップがうまいから許せちゃう(笑)」

しかし、ほんとよく観るにゃあ。
-----「山田監督も言ってたけど、今日は渥美清の命日だからね。」