ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

味噌汁ついてる~

2009年04月23日 23時46分10秒 | 生活

昨日の予告どおり、
今日は夕食つくりの話。

2006年の
「THE 有頂天ホテル」や
2008年の「ザ・マジックアワー」の
メガホンをとった三谷幸喜も、
脚本執筆の気分転換に
料理をするらしい。
彼のポリシーは、
レシピどおりに調理をすることで、
それは設計図どおりに
プラモを組み立てていくのに似ていると、
彼の朝日新聞に連載中の
「ありふれた生活」の中に書いている。

わしにそんなポリシーはなく、
レシピどおりに作ることもあれば、
自分のなけなしの味覚感覚だけをたよりに
料理をすることもある。

前日にテレビを見ていたときに、
なぜか急に思い立ったのが

「豆腐ステーキ」



「赤だし味噌汁」。

どんな番組のどんな言葉や映像が
きっかけになったのか思い出せないが、
何故か「豆腐ステーキ」を
作ってみたくなったので、
挑戦することにした。
また、「赤だし味噌汁」は
下宿学生の頃に
「おふくろの味」が懐かしくなって
一度挑戦したことがある。

だが当時、世間知らずだった(今もそうかも~)
わしはだしを入れることなど
まったく知らなかったので、
野菜のうまみと
味噌だけで作れるものと思っていた。

それはもう今から30年以上も
前の話だ。
でも。鮮明に覚えているのは
よほど屈辱だったのだろうな。
よくおふくろが作ってくれた
味噌汁に入っていた
ジャガイモ、
たまねぎ、
豆腐をいれ、
炊き上がったところで、
加減がわからないので味噌を投入していった。
しかし、
いっこうにお袋の味を再現することができず、
コクがないのは
味噌が足りないからだと、
どんどん足していったら、
最終的にこてこてになってしまった、
苦い、
いやまずい経験がある。

当時の彼女に見られて、
あきれられたことがある、
いわく因縁のある料理だ。


昨日は午後に早退し、
免許更新、トレーニングを済ませてから
スーパーに買出しに行った。

この時点でわしの頭の中には
もうお皿に盛り付けられ、
おいしそうに湯気をたてている
豆腐ステーキの映像がある。
もちろんその横には、
味噌汁もおわんに入って添えられている。

その映像をたよりに買い物を始めた。

最初に向かったのが、味噌売り場。

最初に味噌を買うのがミソやね、
などとひとりで考えて
ニヤニヤしながら味噌売り場へ。

そこで見つけたのが、これ。



たぶん、たぶんですよ、
学生の頃に買ったものと、
同じパッケージだと思う。
今回の調理は、昔のリベンジでもあるわけだから、
あえてこれは買わねばならないと
迷わずカゴへ。

次は野菜売り場だ、
味噌汁の具はたぶん
家のキッチンを探せばあるだろうから、
買ったのは豆腐ステーキに添える焼きねぎ。

そして主役の豆腐も購入。

これらを抱えて帰宅し、
いよいよ調理開始だ。

料理に大切なのは、
段取りつまり手順だ、
今日は2品作るので
ちょうど食べごろの料理が
食卓に載るように考えねばならない。
何せ頭にあるのは
おいしそうに湯気を立ててる
夢のような食卓だし。

まずは手間のかかる野菜の用意だ。
冷蔵庫やキッチンを
ごそごそ探して出てきたのが、
ジャガイモ、
たまねぎ、
しいたけだ。



ここで、ライフラインのひとつ
「テレフォン」を活用。

料理名人に、
それぞれの調理手順を確認した。

しいたけは洗わなくていいこと、
軸は落としたほうがいいことを教えてもらい、
さらにウスアゲがあればいいと
アドバイスもいただいた。

冷蔵庫を隅々まで探したが、
ウスアゲはなかったけど、
今さら買いに行く時間も無いので、
これはあきらめ
豆腐が一丁あったので
これで代用することにした。

最近はキッチンに立つ機会が多いので
どこにどんな道具があるか、
かなりわかってきている。
以前は包丁で手剥きをしていたジャガイモも、
ありかの知ってたピーラーを
持ち出してスイスイと皮むき。
たまねぎも、先日のみじん切り事件以来、
どこをどう切れば
どんな形になるかってこともわかってきたので、
涙を流すヒマもなく
見事に切り分けることができた。

さらにしいたけも、
おふくろの味噌汁を思い出しながら、
適度な厚みにサクサク。

さあこれで、準備が整った。



途中で火にかけた鍋の水も、
ぼちぼち沸いてきている。

いい段取りだ。

まず一番煮えにくいジャガイモを投入。
ダシもこの時点で入れた。
そうして芋が煮あがるまでに、
もう一方の料理
「豆腐ステーキ」に着手した。

もはや、鍋の中でグツグツいってる
ジャガイモをじっと眺めているような素人ではない。

まず、しろねぎをカット。
下の白い部分をカットしていて
ふと緑の入っていない味噌汁に、
白ネギの上部の緑の部分を入れてみてはと考えた。
かなり厚みもあるので、
よく煮なければならないだろうと、
隣でグツグツいってる鍋に
早速刻んだ
太い青ねぎの部分を
切って投入した。
これは無駄なく効率的じゃないかと
悦に入りながら、
きりわけた白ネギをフライパンで、
少ししんなりする程度まで炒めた。



それを別の皿取り出しておいて、
いよいよ豆腐焼きだ。

あとでかける焼肉のたれが
よ~くしみるようにと
升目の切り目を入れおいてから、
先ほどネギを炒めたフライパンで、焼いた。



ある程度焼いたところで、
上から押さえると
豆腐内の水分がジュワーと出てきていい感じ。
ふたをして少し蒸すようにしてみた。

その後、先ほど
とりおいてあったネギを回りに並べて、
焼肉のたれを上から注いだ。



いっきにうまそうな香りが
キッチンに広がる。

むふふ、
夕餉の支度っぽくなってきたぞ。

仕上げに七味も少しまぶして、
出来上がり。



味見をしたら
少し薄い感じがしたので、
食べるときにゆずこしょうも添えたら、

まいうでした。

そうそう、
並行して作っていた味噌汁も
出来上がり、
スーちゃんに小皿にとって
味見をしてもらったら、
バッチリとのお墨付きもいただきました。
30年目のリベンジを果たしたぜ。

作り置きの若竹煮と
旬の豆ご飯も並べて、
夕食準備完了。

名づけて、

「新・おふくろの味定食」
味噌汁ついてる~


さあ、洗い物が大変じゃ。

後日談:
味噌汁をあまりに大量に作り、
加減して作りと
ちょっぴり叱られた
doironでした。