ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

雪の高野を訪ねて5

2021年02月08日 21時17分55秒 | 

高野山の壇上伽藍をまわっています。

なあんて書くと修行しているみたいですねえ。
六角経蔵の次に行ったのは
「三鈷の松」です。



空海の主行事や生前の話は
いろんな形で伝わっています。
中にはいかにも人間らしい
苦悩の話や彼の厳しい修行の話
なんかもあります。
空海さんがここに井戸を作った
という話は、歩いていて
あちこちで目にしました。

そんな空海さんお話の中でも、
この三鈷の松にかかる話は、
これはもう作り話というほかはないやろう
という話です。

中国の明州で投げた三鈷が
ここの松に引っかかっていたというのです。
まあ様々な話で空海伝説は作られています。

ここの松は普通、葉が二本の松なのに
三本だといいます。

ひらって見ると確かに三本に分かれています。



う~ん何かもッといいことあるかなあ。

今この松は、doironのアトリエで
お水取りの焦げた杉と共に飾られています。



この後は根本大塔です。



この施設を起点として紀の川の近くの
慈尊院まで、一町ごとに180本の
町石が建てられており、
それが高野の参詣道である
「町石道」と言われています。

この道はレースで4回走りましたねえ。

doironのトレイルランの
原点かもしれません。

その道の起点となっているのが
この根本大塔です。

壇上伽藍は真言密教の根本道場で
ここはそのシンボルとして
建立されているので
「根本大塔」と言われています。

本尊は宇宙のすべてを知る
大日如来で金剛界の四物と
16大菩薩も描かれ、
道内そのものが立体の曼陀羅
と言われています。

なので、あの町石道マラソンも

「あなたを曼陀羅の宇宙へ導きます」
というサブタイトルが
付けられていましたねえ。

さてこれでまあ、
高野山の中心物はほぼ観光を
終わりました(外観だけ)。

時間も精進料理ランチの
予約時間が迫っています。

この壇上伽藍の裏側にある予約した
子院へ向かっていきましょう。

今日のランチは3000円の食券に
少しプラスし、さらにビール代も
含めての豪華精進料理です。

しかし材料になま物は使わない
ヘルシーな料理ですよ。
壇上伽藍を出て、
こんな雪の道を滑らないように
注意しつつ歩いてゆきます。



天候は晴れてはいるが、
さんさんと明るい感じはなく、
スギの木に積もった雪がばさと落ちたり、
遠くから聞こえる鐘の音なんかが
周辺に漂っています。

景色のずっと底の方に
静かに人々の祈りが
漂っているような感じである。

一歩ずつ雪の道を進んでいく。



あ、見えてきたのが目的地だ。
お寺って、お参りに行ったり
過去の遺物を見に行ったり、
あるいは墓参りでいったり
するところなんですが、
なんかランチをいただきに
お寺に入るって変な感じです。

入り口から入ってゆくと、
お寺の人が出てまいります。

予約したものですがというと、
ではそこで靴をお脱ぎください
と言われますが、ほかに客は
いないようです。

ではご案内しますと、
寺の中を複雑に移動してゆきます。

あ、帰りは道に迷ったらあかんぞ
と思いながら、注意して進んでゆきます。

広い部屋も無人です。

「ああ、今日の客は僕だけですか」
と聞くと
「ほかにもありますよ」とのこと。

ずっと奥の無人の狭い部屋に通されます。



そこは金屏風が張られていて、
後ろが床の間になっているところに
食事が置かれています。

ここでお待ちいただけますか、
揚げ物などが届きますので
と案内の僧は出てゆきます。

小さな庭に雪がつもり、
池や石なんかが置かれている
中庭の横の部屋です。



まあ、もうここで一日坐禅を
組んでくださいというような感じ。

続く

 



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