ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

雪の高野を訪ねて6

2021年02月09日 21時15分01秒 | 

床の間を背にして食事が始まります。

もうまるで殿様のようです。
料理を見てみると、



まるでウナギのような料理が。。

 



でも違いますね、
こんな生ものは使うはずがありません。
これは多分豆腐で作ったウナギ風料理でしょう。
そして煮ものがあって、




ユバの汁ものと



野菜としいたけの鍋、



てんぷらも野菜ですね。



あとはシュウマイのような野菜もの、



ゴマ豆腐、そしてデザートは



焼いたミカンとリンゴです。



こんな体に優しい精進料理なんですが、
恐る恐る聞いてみました。
ビールは行けますか?
と聞くと「かつっ!」としかられた
かというとそんなことはありません。

瓶ビールなら、というので、
一本付けていただきました。

庭を眺めながらと思いましたが、
寒いので閉めました。
ぶるぶる~

ビールを持ってきてくれた人に

「最近の高野はこんなにすいているんですか」

「はい。もうまるで外国人の方が
大勢こられていたのにさっぱりです。
南無阿弥陀仏」

「雪は結構ありますね」

「今年はとてもたくさん降りましたよ。
移動するのも大変なくらいで、
久しぶりでした。南無阿弥陀仏」。

コロナで大変な時に、
雪が降って来る客と言えば
こんな変なおっさんのみと
もう地獄のような状態ですね。

その後、床の間を背に

「これからの日本はどうなるのだろう」

と殿様のように考えながら
至福の時を過ごしたのでありました。

ひとつ気になったのは、
部屋の中の金屏風を開けたら
どうなってるんやろうという感じでした。
きれいどころが並んで座っていたら
仰天やでなあ、なあんて
殿様みたいな想像に笑ってしまいました。

料理も量的には多すぎるわけでもなく、
丁度腹いっぱい、胸いっぱいで終了です。

ランチを終え、寺の廊下を
迷わないように戻ってゆき、
支払いをツアーについている
3000円の食券を交えて終え、
殿様はまた高野の旅に
出かけてゆくわけです。




さあ、ここはもう大門の裏側あたりですから、
ここから奥の院の御廟所まで
歩けば高野の縦断です。
雪の道で歩きにくいのですが、
頑張って歩いてゆくことにしましょう。

雪道を歩いていると、
前から僧侶の集団が
更新するように歩いてきます。

頭を下げながら見てみると、
なんとまあ女性の若い僧の
集団じゃないですか。

女人禁制だった高野山も、
いまはそんな女性僧もいるんですねえ。

質素な僧の服を身にまとい
(いや豪華な服なのかもしれんけど)
頭を丸め寒い中をさっさと歩いて行く姿が
静かな雪の高野を進んでゆきます。

あなたがたの生きる意味はなんですか。
人の心を救うこと?
それとも自分の心を救うこと?
いずれにしても「人」という
大海の中に自分を投じて行くんですねえ。
時折出会う大きな波にも耐えて
頑張っていってくださいねえ。

そんなことを考えながら、
雪にまみれるような高野山を
しみじみと進んでいきますと、
千手院の交差点のところで
宿坊協会の前をとおります。

中では何人か事務仕事を
しているようでしたが、
寂しいんでしょうねえ。

普段ならこの辺は多くの観光客や
参拝者がウロウロするところなんでしょうが。
今は人出もあまりなくさっぱりです。
コロナは宗教にさえ影響を及ぼすんですね。

狭山池公園やみさき公園みたいに
高野山がなくなったりしませんように。

ま、それはないでしょうが。

全く人のいないお土産屋さんを
横目に見ながら通りすぎ、
一の橋のところまでやってきました。



ここから道は奥の院への
参道にはいってゆきます。

ざっくりいえば左右に
お墓や供養塔のある道に
なってゆくのです。

続く

 



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