ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

熊野古道 初めての海沿い 5

2014年12月28日 20時50分56秒 | ウォーキング

住宅地を若干登りながら歩いていくと、
そのお寺がありました。

階段を上って、
これが本堂。



このお寺の名前が「海見山観音寺」。

ふむふむなかなか良さげな山号ですねえ。
振り返って後ろを見ると、



確かに海が見えていました。

別名「海見寺」というそうです。
季節が季節なら涼しくてよさそうですね。
この日も広く清潔に保たれた庭に置かれた陽だまりのベンチで、
サーモスに入れてきた暖かいコーヒーと
非常用に持ってきたおにぎりを1個いただきました。

きっと昔の熊野詣の旅人も、
ここで竹の皮に包んだ餅なんかを食べたのでしょう。

さて少しお腹に入ったところで歩行を再開しましょう。

このあたりは、海の間近を歩きます。



道端の水道のところには、こんな看板も。



なぜ、サーファーには世間の人は冷たいのでしょう。

先日行った日本海にも
結構きつい調子でサーファーへの
注意看板が立っていました。

サーファー諸君!マナーは大切にしようぜ。

ふたたび国道に合流したり、



離れたりしながら進みます。



「みらいばし」と書かれた小学校の渡り廊下をくぐり、



しばらく行きますと、変わった建物が見えてきました。



和歌山工専です。

昼休みなのか、学校のまわりには
学生がたむろしていました。

全寮制の制度のある学校ですが、
多感な年ごろの生徒たちには
刺激の少なすぎる地かもしれませんね。

いくら近くに、御首地蔵や仏井戸があるからといって、
喜ぶ生徒は100%いないでしょう。

しかし、そんな変なことに
喜びを感じているdoironは
いそいそとその仏井戸に向かいました。

ここです。



ここは今回楽しみにしてきた史跡のひとつです。

和歌山県の学術調査報告書にも
4ページ以上を裂いて
その井戸について書かれていました。

今回撮った写真がこれ。



残念ながら水が張られていて
仏を確認することができませんでした。

報告書によると井戸はこんな構造になっており、



水が抜けると3体の仏が姿を現すそうです。
資料にはその姿も掲載されていました。



この井戸が上野王子だったことが、
紀伊国名所図会の絵からわかるそうです。

これ。



老人が王子と井戸に掌を合わせているところが描かれています。
王子の位置は変わっても、
当然井戸の位置までは変わらないので、
井戸は結構当時の地理関係を示す
指標になっているんですねえ。

移設された上野王子は
ここから200mほど南に行ったところにあります。

ここ。



そこにあった説明碑には仏井戸にあった王子が
火難にあって江戸時代に移されたとのことです。

「上野王子」の名前は、
八軒家浜から歩いて4番目にあった王子と同じ名前です。

あのあたりを歩いたのは、
ずいぶんと、距離も月日も遠いことのように思えます。

さてこれで今回の旅の目的地は終わりです。

ここから歩いてバス停に少し戻るように向かいましょう。

あ、こんな表示がありました。



国道42号て長いんですねえ。

調べたら470km近くあって、
日本で8番目に長い国道だそうです。

ちなみに一番長い国道は4号で890km近くあります。
ついでに一番短い国道も紹介しておきましょう。
それは、神戸市にある国道174号で、187mしかないそうです。

海を左手にし、
右手にこんな木造の珍しいローソンを眺めながら歩きます。



紀州材の間伐材を使って建てられているそうです。



バスの待ち時間まで、約15分。



まあ、頃合いかな。
上手に歩きました。

そこで携帯GPSも止め、
持参したホットコーヒーを飲みつつ待っていたら・・・
きました。



御坊南海バスです。

これで御坊まで戻ります。

ちょうど学校帰りにあたったようで、
バスは学生たちで混雑していました。
てことは重要な路線なんですね。
安心して次回の上野までの足にさせていただきましょう。

御坊駅に着くとお腹が鳴ったので、
腹ごしらえです。

入ったのがここ。



うう、車じゃなかったら迷わずビールなのに。
うどんの「中」サイズを頼んだら、
なんとうどんの玉2つ分が入っている
とメニューに書かれてあるではないですか。

ふんふん、ちょっぴりうれしいdoironなのでした。

遅い昼食を食べ終えて駐車場に向かい、
最初に書いたように駐車場の管理人に話しかけられながら、
帰宅の途につきました。

これで年内の古道歩きは終わりです。
来年もまた続きを歩きます。

この分なら来年中には熊野に到着しそうです。

しかし到着してもまだ紀伊半島を
ぐるっと回る大辺路がありますが、
まあそれは熊野に着いてから考えましょう。

来年の熊野古道歩きも


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