このあたり川沿いの寂しい道です。
道路わきのフェンスには
こんな案内がありました。
え~ハビですかあ。
これはツチノコに次ぐ
幻の野生動物ですかあ。
まあ、多分、「マムシ」→「毒蛇」
→連想して「ハブ」→紀州弁で「ハビ」
とこうなったんでしょうねえ。
これが毒蛇ではなく「小鹿」
だったりしたらびっくりですけどねえ。
そりゃ「バービー」でしょう。
あ、町の景色が見えてきましたよ。
あそこに行ったら自販機あるでしょう。
と思いつつ近づいていきますと・・・
ありません。
コンビニもありません。
この辺の人はどんな生活をしているのでしょう。
で、ふと気が付くと小さな食堂がありました。
時刻もそろそろお昼です。
ここで食事でもしながら、
水を浴びるように飲んでやるか
と店に入っていくことにしました。
「すみません。食事できますか」
と聞くと、そうやねえdoironより
15歳くらい上のおじいさんが
「いやあ、家内の体調悪くてなあ、
病院いかなあかんねん。
だからやってないねん」と聞かされました。
そうなんですかあ、それは大変ですねえ
といいつつカウンターの上を見ると
氷の入った冷たそうな水の
ポットが置かれてあるじゃありませんか。
これはお願いしてみましょう。
「あのお、さっきから自販機
探しているけどなくて
その水をすこし分けてくれませんか」
「ああいいよ。」と空のペットに
水をいっぱい入れてくれました。
いやあ、ここでもヤクルトお姉さんや
お店のおじさんに助けられましたねえ。
もう人の世話になってばかりの
doironなのでした。
「お大事に~」とお店を後にしました。
まあ、もう大丈夫でしょう。
もう一時間もあれば終点の駅につくでしょう。
この水があれば完歩ですな。
しばらくいくと、道の向こう側に
何か石が立っています。
それは大ウナギ生息地の案内です。
ああ、あの鹿児島の池田湖の
ところにいましたねえ。
も少し以前ならこの富田川の
中辺路の方にも記載がありましたねえ。
ここも生息地として保護されているようです。
大ウナギのかば焼き食べてみたいなあ。
その棲息案内のすぐ近くに
平間神社がありました。
シンプルな神社でしたね。
ん?これはウナギ塚?
じゃなくて、新築記念碑でした。
でもまあ殺風景な川沿いの景色の中では、
ちょっとホッとする景色でしたね。
その先にあったのが「満願寺」
そのお寺の横に酒屋さんが
あったのですが、ここも空いて
おらず自販機もありませんでした。
あそこで無理を言って水をもらって
いて助かりましたねえ。
そこからしばらく行くと
こんな仏像がありました。
魚濫観音と彫られています。
和歌山だから、ではなくて中国の
観音の一つです。
まあでもあまり見ない観音様ですねえ。
横に案内板がありましたが、
よく読めませんでした。
そこからすぐのところに
久しぶりのコンビニがあり、
アイスコーヒーを飲めたときは
幸せでしたねえ。
コーヒー観音も作ってほしいほどです。
さあ、では最後の名所である
「日神社」につきました。
江戸時代後期に再建されたお寺だそうで、
樹齢500年のスギが立派でしたねえ。
その先で、富田川を渡る富田橋が
架かっています。
次回はここから富田坂の方へと
大辺路を進んでいくことになります。
今日はここから「紀伊富田駅」を
目指して帰りましょう。
今日歩いた距離は18キロちょい。
久しぶりに暑い中を頑張った
夏休み歩きになりました。
また途中、アジの干物のことを聞いた
お兄さん、道を聞いたお兄さん、
ヤクルトのお姉さん、水をくれた
おじいさんといろんな人に
お世話になりました。
なんやかんやと助けられて生きていますな。
暑くてリュックサックも
汗が吹いて白くなっていましたよ。
駅でしっかりおいしい水を勝って
たらふく飲んで、ここから田辺へと
戻っていきます。
あれ、駅の絵がおかしいですね。
鹿みたいな女の子の上に
ムカデがはっています。
ちょっと恐ろしいですねえ。
やっと来た電車の中では
ちょっと汗まみれで白くなったリュックで
申し訳ないのですが、
片隅で小さくなって帰りましょう。
大辺路は次の経路が結構山場です。
山の中を通っていくので、
歩き仲間でも誘いますかねえ。
さてこの道で熊野に着くのはいつか。
また頑張っていきましょう。
おしまい。