ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

熊野古道大辺路突入6

2018年09月24日 20時44分25秒 | ウォーキング

最近の話題に押されて
熊野古道の続きが止まっていましたね。
話しをそっちに戻していきましょう。

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古道の横にある
厳島神社へは急な階段を登っていきますが、
その斜面にこんな
「保呂真崖五輪塔」が刻まれています。



江戸時代頃の絵らしく、
画面の片隅に
「落人の霊の供養のために造立」
と刻まれているそうです。



ちょっと石板は古くて読み取れませんが、
そういう摩崖仏なんだそうです。

でも保呂っていえば
争い時の服装みたいな意味なんですが、
どうなんでしょうか。
これはこの地方の地名です。

地域の人々の戦い時の服装で
矢内を避けようとする優しさが
地名となり、こういう真崖五輪塔
という形で残っているのかもしれません。



そこから古い階段を
どんどん上がっていきますと、
こんな本殿のところに出てきます。



お参りをして違うコースから
おりていきましょう。

で、この時少し方角を
間違えてしまいました。

降りた道を左折して進んでいきますと、
どうもこの辺りに道標が
ある筈なのですがありません。

しかも何か川のようなところに
出てきました。

これは違うなあと思い、
通りかかった軽四貨物のお兄さんに
道を聞いてみました。

「すみません。実は平間神社の方に
向かって行きたいのですが、
この道でしょうか」と聞くと
「いやあそれやったら・・・」と言いつつ
案内してくれました。

どうも厳島神社をくるりんと
回ってしまっているようです。

「で、平間神社の方へ歩いていくの?」

とあきれ顔で聞かれましたねえ。

「まあ、気を付けて」と仕事の最中なのに
丁寧に応対してくれました。

それにしてもここまでいろんな人に
助けられてきましたね。

闘鶏神社のお兄さん、アユ干物のお兄さん。
そしてここのお兄さん。

いやあ、大辺路ぞいの皆さんは
さりげなく親切です。

では指示通りに道を歩いていきましょう。



するとこんな案内板のところに
出てきました。

ここからしばらくは田んぼの中の道です。

自販機なさそうやなあとか
思いながら歩いていくと、
虫食い岩のところに出てきます。



岩がこんな風に穴だらけです。

これは「タフォニ」といわれる
現象だそうです。
岩の中に塩分を含んだ水が流れ込み、
その塩分が大きくなって
岩から小石とともに落ちてくんだそうです。

ふ~ん、奇妙な現象ですねえ。

「保呂の虫食い岩」と呼ばれており、
そこにはこんな「大日如来堂」も
置かれてあります。



それにしても奇妙なこんな石は、
昔の人は一体だれが削ったんだ
と思ったでしょうね。

さあてもう水がなくなりました。
この先に小学校があるので
そのあたりに自販機があるだろう
と考えて進んでいきますと、
おお、ありました。
ありがたいですねえ、
とお金を入れると落ちてきます。

うへ~故障です。
これはたまりません。

他にないかなあと思いましたがないのです。
この辺りの人は自販機を
使わないんでしょうか

その時です。
後ろに飲み物をいっぱい積んだ
ヤクルトお姉さんが「こんにちは~」
とかいいながら追い越していくのです。

ああ、あのお姉さんに言えばよかったなあ。

「500mlペットに入ったヤクルト頂戴」ってね。

でもどんどん遠くに去っていきます。
間に合わなかったかあ、
残念とか思いながら、
こんなかまぼこ工場の庭とかに



自販機ないかなあとか思いつつ
歩ていきますと、その先の会社の前に
ヤクルトの単車が止まっているではないですか。



見ていたら中からお姉さんが出てきます。

ああ、間に合いました。
大辺路の神様のおかげでしょうねえ。

お姉さんに声をかけて、
小さいスポーツドリンクを
二本買いました。

助かりましたよ、お姉さん。

これから阪神の次に
ヤクルトスワローズを応援します
と言っておきました。

道はそこから富田川沿いの
殺風景な道路を通っていきます。



自販機なんか一台もなく、
まだまだのどが渇いているので、
もう富田川に飛び込みたい感じですねえ。

続く