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全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

異例づくめの地蔵盆1

2018年08月24日 20時56分43秒 | 生活

今年の地蔵盆は異例づくめとなった。



まずは頭屋のことが問題となる。
頭屋とは、今年に50歳台後半を迎え、
子どものころから地蔵盆の
周りで生活していたようなおっさんが、
新たに地蔵講に入会するときに
むかえる一生に一度の役割なのだ。

写真に写っているのが今年の頭屋

これを迎えると、
地蔵盆に関するイベントの
すべての責任者となる。

お坊さんによるお参り、
お布施の集め、宴会の手配、
配布するおにぎりの準備、
すべての買い物の長となる。

まあいわばその日一日は
大変な役回りとなるわけだ。

しかしわが町のおっさんの
年齢分布は非常に微妙な状態で、
この辺の年齢が大変すくなく
なりつつあるのだ。

まああと3年くらいは
次の候補者が決まっているのだが、
その3人の後の候補者となると、
他町に住んでいたりして
平日になるかもしれない頭屋の
大任務を務めるとなると大変なのだ。

それに頭屋ともなると、
奥さんの役割が非常に重要となる。

地蔵さん(全部で5体ある)の
前掛けも新調しないといけないし、



おにぎりを握りに来る
あんなの人たちを迎える
女性チームを作らないといけない。

まあ、こういう役割が
奥さんに課せられるのだ。

こんな事情を考えると、
なかなか頭屋を務めるとなると
大変なわけだ。

で、今年の頭屋なのだが、
まあこいつは町内に住んでいるので
祭りなんかでも活躍するやつなので
人材的には申し分ない・・・

と言いたいところなのだが、
かれは独身なのである。

女性のいない分その役割をどうするのか、
その辺が大変なのである。

7月になると地蔵講の総会が開かれた。
そんな中でも彼は頭屋を務める
という覚悟であった。

この地蔵講に向かって、
ミシンを買い、それの動かし方を
自分で勉強し、地蔵の前掛けを作るという。

そして女性陣の仕事はみんなの
協力をもらいつつ務めるという
覚悟でずっとすごしてきていたのだ。
いやあ、なかなか大したものである。

ミシンをかって勉強というところで、
みんなびっくりしたものである。

そうして覚悟を決めてやってきたのだが、
ここへきて彼の家でたいへんな
ことが起こったのだ。

父親が病気で長期入院をし、
母親も認知症で介護が始まったという。

しかも父親はかなり深刻な状況なんだそうだ。

家の介護もしながら、
頭屋を務めることに彼は
大変深刻な感じになった。

まあそういえばdoironも
4人と1匹を介護しながら
頭屋を務めたんやけどね。

まあミセスと2馬力だから
何とかなったみたいなものだ。

でも彼の場合はできることは
自分でクリアしてきたものの、
ここにきて大変な感じになってきた。

総会でいろいろと話し合った挙句、
今年は特別措置として
おにぎりも自分らで握るのではなく、
握ったおにぎりを
購入してみようということになったのだ。

おにぎりを握らないとなると、
女性の大きな役割はなくなるのである。
地蔵講としての大きな仕事は
まあ8割はなくなったと
考えていいだろう。

いやあ、村の女性陣は
大きな喜びだったろうな。

「今年は握らなくてええんやて」
と喜んだに違いない。
まあ、昔からの地蔵講のおっさん達は
伝統が崩れたと悔しそうにはしていたがね。

結局色々と業者を当り、
値段交渉した結果、
ご飯を買ってそれをおにぎりにする
のとほぼ変わらない価格で
そろえられることになった。

そもそも女性陣を迎え入れるために
購入したお菓子や果物、
それにおにぎりにかけるゴマやたくわん、
それらを入れるパックも買わなくて
済んだからだ。

まあ来年からは、
こういう体制になるだろうなっ
て感じだ。

頭屋の人材がいなくなるという
深刻な問題は除いてね。

そうして8月23日ついに
地蔵盆の日がきたのだが、

な、なんと台風20号真っただ中
というそんな厄介者を
仕込んだ形でね。

続く