足の裏に8年くらい前から
魚の目が一つできている。
ランニング時などなにかの拍子に
ウルっと痛みが走るのだ。
簡単に直るんなら治療してもらおうと
皮膚科に行き、そこを見せたところ、
女医さんが、「ああわかりました」と言って
切れ味の鋭いメスで
くるりんと削ってくれたのです。
とても微妙な削り方で、
痛みが来るぞ来るぞっと警戒しつつ、
幹部にうっ!と痛みの前兆が
さしかかったところで削り終了です。
はあ~緊張したけど大丈夫な痛さでした。
「これでよくなってくると思いますよ」
といわれ安心しましたね。
これで素足で靴を履くトライアスロンの
ランでも大丈夫でしょう。
ところがです。
三日ほどするとまたその幹部が
固くなってきました。
「ああ~結構しつこい魚の目やったんやなあ」
まだ完治してなかったわあ。
さあ、じゃあもう一度皮膚科へと思いましたが、
あの時は微妙に痛くなりかけで
治療が終わったのに、
再度治療となるとあらっぽい
治療になるかもしれません。
うひゃーそれはいややなと思い、
もう少し大きくなってきたり
しないか推移を見ることにしました。
しばらくほっておいたのですが、
さらに大きくなることはなかったですが、
微妙な圧迫感が足の裏に刺激を与えます。
さあどうしようと思っているうちに、
ついに別の病気でマラソンを
やめることになってしまったのです。
じゃあ、ランニングも昔みたいに
ハードにすることはしないから
我慢できるよなあ。
なので、自分で爪切りなどで
こまめに削ったりしながら
治療を続けることにしようと
気持ちを切り替えました。
それから月に一度くらいは
大きく削っているのだがねえ、
やはりしばらくすると
固くなってくるというのが
ずっと続いていたのです。
で、先日も風呂上りにニュースを見ながら、
魚の目を削っていたときのことです。
なんかとってもくるりんと
爪切りが回ったなあと思ったら、
気持ちがスカッとしたのです。
何が原因でスカッとしたのかわからないけど、
心の奥底で小さな喜びが
ドーンと爆発したような感じでした。
そしてその感覚はしばらく続き、
なんか足の裏がとても快調なのです。
ああ~ついに8年間の奇跡が
やっと起こったんやねえ。
皮膚科の鋭利なメスでも
切り取れなかった魚の目が
やっとこさ直ったという感じだ。
もう二週間たつけど次世代の
魚の目は生えてきていない状況だ。
心のどこかがその完治に
気づいていたんやろねえ。
ということはあの小さな魚の目が、
どこか心の片隅に食いついていた
って感じだったんだろう。
やった~もうこれでdoironの
マラソンも引退撤回だあ、
とはなりませんけどね。
練習時なんかでの軽い痛みが
もうなくなったと思うと
足の裏も気持ちも軽くなりましたね。
歳をとってきて体のどこかが
不具合なんてもう治ることも
ないだろうと思っていたけど、
こうして魚の目の完治という
小さな出来事でも
気持ちを明るく励ましてくれるやん
と喜んでしまった今日この頃の出来事でした。