神戸空港は、埋め立て地にあって
すっきりとそしてこじんまりとまとまったいい空港だった。
小さな空港の割にはお店も多くあって、楽しそうだ。
神戸空港のマスコットキャラ
コウベアー君がお出迎えです。
デートで遊びに来ているような若いカップルや、
孫たちに飛行機を見せに来たのであろうと思われる
高齢の家族の姿もかなりあった。
ターミナルの4階部分には展望デッキがある。
ここもすっきりシンプルなデッキ。
そこから北を見ると、六甲の山並みが
西端の須磨から宝塚方面まで一望できる。
つまりは六甲全縦が見渡せるわけやね。
寒い時期ですので、
六甲は少し雪もかぶっていた。
そしてちょうど正面は、先日登った再度山の途中に寄った
ヴィーナスブリッジも見えているし、
その近くの山肌にしつらえられた市章も見えている。
この市章のある山は「市章山」という名前だそうだ。
青がブリッジ、赤が市章
これらを背景にして、
仲良く座れるベンチには、
こんなハート形の背もたれもあり、
なかなかのデートコースぶりを演出している。
そして南に目を転じると、
滑走路の向こうに大型タンカーの行き交う
瀬戸内海の海がキラキラ輝き、
海と空の交通も一望することができる。
では写真を撮ってみよう。
今日の目標アングルは、
キラキラ光る海を背に飛び立つ
飛行機のシルエットです。
一機が飛び立っていったので、
それを参考に展望デッキの西の端の方にカメラを据えた。
すると、そこにやはり大勢の
空男くんや空子さんがいるではないか。
話を聞いていると、
どうやらいつもここにきていて
知り合いになった者同士のようで、
一種の絆が出来上がっているようだ。
「あ、今大倉海岸の上あたりを飛んでいるから、
5分以内に降りてくるで」
「ああ~、OO便やな。風向きから考えたら
西から着陸やな」
「いや、でも◎◎便がもうすぐ飛び立つから、
旋回して東からやろ」
などと情報交換していた。
そうか先ずは飛び立つ飛行機やな、
とそんな会話を聞きながら待っていると、
滑走路に一機の飛行機が出てきた。
ジェットに点火し轟音と共に走り始める。
「そうそう、そこ!スロットル全開や」
などと叫んでいる。
あ、スロットルと言ったかどうかはわかりません。
もっと専門用語だったかもしれない。
結局、その飛行機は海のキラキラを
越えた所で離陸していった。
撮影失敗です。
一団に失望の色が広がった。
その直後、今度は西の明石海峡大橋を背に
一機の飛行機が近づいてきた。
当初言ってたように西から着陸するようだ。
この段階で、空男君たちはもう
猛然とシャッターを切っている。
超望遠なので、
橋をバックに見事な雄姿が捉えられているんだろう。
doironのレンズはたかだか150mmなので、
豆粒ほどにしか映りません。
思わず「福は内」と叫んでしまいそうなほどです。
着陸寸前にキラキラの前を通ってほしいのに、
ずいぶん手前でタッチダウンとなってしまった。
残念、と思いつつ周りを見ると、
さも当然という風に空男君たちは平然としている。
飛行機の大きさ、風向き、風の強さから見て
着陸地点を見切っているのだろうか。
このときもまた思うような写真が撮れなかった。
仕方がないので、神戸の街を背景に
フライトする鳥を撮っておいた。
doironがクリエイター登録をしている会社には、
写真クリエイターの部門もある。
いずれはこちらにも登録を
と思っているのですが、
あんなに真剣に撮影している写真家たちを見ていると、
写真に関して自分はまだまだ全然甘いな
と思ってしまう。
その後、スカイマークの時刻表や
神戸周辺散策地図
(これが充実していて10種類もあった)
をゲットして帰路についたdoiron。
ミセスもここから全国に飛び立つぞ
と決意を新たにしたようで、
今日はしっかりと
ミセス孝行できたようだから
これでdoironの1回分のお出かけポイントが
たまったように思われます。